- Bybitで取引をする際の追証や借金リスクについて解説
- 証拠金の仕組みや計算方法
- Bybitでロスカットを避ける方法は2種類ある
Bybitには追証がなく、ゼロカットシステムを採用しているため、ユーザーは借金を負うリスクがありません。これは、Bybitで取引する上で重要なポイントになります。
本記事を読み終えれば、Bybitで取引をする際の証拠金管理の方法や、レバレッジ取引をするのに必要なリスク管理法や安全性を高める知識を習得できます。
特にロスカット基準や回避方法は取引をする上で利益に繋がってくるため、Bybitで取引を始めたい方は抑えておきましょう。
実際にBybitを使用したユーザーからの評判や口コミについては、下記の記事で紹介しています。

目次
追証に関する基礎知識
Bybit (バイビット) の詳細な規則や独自システムについて説明する前に、ここでは、以下の4つの基本用語について解説します。
- 追証
- 証拠金維持率
- ロスカット
- ゼロカットシステム
上記の用語を理解して、本記事の内容をより深く理解しましょう。
追証
追証とは証拠金維持率が一定を下回った場合に追加で支払う証拠金のことをいいます。
証拠金維持率が一定を下回るとユーザーは追証の請求をされますが、これを支払うことで証拠金維持率を上回りロスカットを回避できます。
しかし追証の支払いが度重なればその分損をすることになるので、ユーザーは追証を支払うかどうかはよく検討しなければなりません。
証拠金維持率
証拠金維持率とは取引する際に必要な証拠金に対する純資産の割合のことです。
保有ポジションに対してどれくらい資金があるかを表すものであり、仮想通貨取引所で取引する場合、それぞれの取引所が、新規注文の停止や追証の要求、ロスカットの基準となる証拠金維持率を設定しています。
自分が利用している取引所が設定している証拠金維持率をしっかり確認することが大切です。
証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率の計算式は下記の通りです。
必要証拠金とは通貨を購入するために必要な資金のことです。
これに対して、有効証拠金とは証拠金と含み損益を合わせた金額のことを指します。通貨を保有していると、その通貨のレートに応じて損益額が変動するため、有効証拠金も常に増減します。
ロスカット
仮想通貨取引所でレバレッジ取引を行い、その結果損をした場合、多額の借金を背負ってしまうのではないかと不安を抱くこともあるかもしれません。
そんな時のために用意されているのがロスカットです。
取引所が設定している証拠金維持率を下回ると、追証が請求されます。この時、追証を払わずに証拠金維持率がさらに下がると、ロスカットが実行され強制的に決済が行われます。
このシステムがあることで、ユーザーは一定の損をすることがあっても、莫大な借金を背負うことはないのです。
ゼロカットシステム
相場が大幅に荒れている場合、値動きが激しすぎて規定の水準でロスカットが行われず、証拠金以上の損失がでる可能性があります。
ゼロカットシステムとは、そういった状況になった時、証拠金を上回る損失を取引所側が自動補填してくれる仕組みです。
ゼロカットシステムがあれば、資産を上回る損失がでないため、ユーザーは安心して取引できます。少しでも資産を守りたい場合はゼロカットシステムを採用している取引所を利用しましょう。
Bybit (バイビット) は追証なし
Bybitはユーザーを保護する観点から追証はありません。
証拠金維持率を一定の割合で下回れば強制的にそのままロスカットになります。
そのため追証の請求が鬱陶しいと感じる人には、おすすめの取引所です。
また、Bybitには追証はありませんが、証拠金を自主的に追加することはできます。そのため、他の取引所と比べて自分の判断で自由度を持って資金管理できるともいえるでしょう。
なお証拠金の追加は、手動もしくは自動証拠金補充機能 (AMR) を使用することで可能です。
Bybit(バイビット)では基本的に借金のリスクはない
レバレッジ取引などをする際に気になるのは借金のリスクですが、Bybitでの取引で借金を負うことは基本的にありません。
なぜなら、Bybitでは追証がない上に、ゼロカットシステムが採用されており、万が一ロスカットが間に合わずに多額の損失が出ても、証拠金以上の金額を求められないからです。
海外仮想通貨取引所は追証がないことが多い
GMOコインやDMM Bitcoinなど、国内仮想通貨取引所の多くは、レバレッジ取引を行う際に追証があります。これは日本国内の法令に基づき、資金管理をシビアに行っているためです。
一方、海外仮想通貨取引所はレバレッジ取引の際に追証を求めないところがほとんどです。
そのため、余計なプレッシャーを受けずに投資の経験を積みたいのであれば、海外仮想通貨取引所がおすすめです。
Bybit (バイビット) 証拠金のしくみ
証拠金には、必要証拠金と維持証拠金という2つの用語があります。どちらも証拠金であることには変わりありませんが、定義が少し違うので、解説します。
必要証拠金
必要証拠金とは、取引するのに必要な1通貨あたりの証拠金のことです。ユーザーはレバレッジ取引を開始する際にこの資金を用意しなければなりません。
また、必要証拠金は取引所によって異なるため、取引所を利用される場合は事前にどのぐらい必要なのか確認しましょう。
一般的には必要証拠金はレバレッジによって決まり、レバレッジが大きいほど、必要証拠金の金額は小さくなります。
ただしレバレッジが大きいほどその分リスクも大きくなるため、しっかりとした資金管理が必要です。
必要証拠金の計算方法
必要証拠金は下記3つの要素で決まります。
- 保有したい通貨の枚数
- 通貨の金額
- レバレッジ率
また、計算方法は「USDT無期限契約」と「インバース型契約」で異なります。
USDT無期限契約:契約サイズ × 参入金額 ÷ レバレッジ率 = 必要証拠金
インバース型契約:通貨枚数 ÷ 通貨金額 × レバレッジ率 = 必要証拠金
注文時に取引手数料(Maker : -0.025% / Taker : 0.075%)がかかることも把握しておきましょう。
維持証拠金
維持証拠金とは、レバレッジを使用したポジションを保持するために必要な証拠金のことです。維持証拠金は保有しているポジションの証拠金維持率によって計算されます。
証拠金維持率は一定ではなく、段階レベルやレバレッジによって変動します。
レバレッジ取引をする際は、ユーザー自身がかけたレバレッジによって証拠金維持率が変わるため、維持証拠金もレバレッジに応じて変動します。
Bybitの維持証拠金は以下のとおりになっています。
取引方法によって仕組みが異なっているので注意しましょう。
USDT無期限契約の証拠金一覧表 | ||||
段階 | USDT維持証拠金 | 証拠金維持率 | 必要証拠金率 | 最大レバレッジ |
1 | 100万 | 0.5% | 1.0% | 100倍 |
2 | 200万 | 1.0% | 1.5% | 66.67倍 |
3 | 300万 | 1.5% | 2.0% | 50倍 |
4 | 400万 | 2.0% | 2.5% | 40倍 |
5 | 500万 | 2.5% | 3.0% | 33.33倍 |
6 | 600万 | 3.0% | 3.5% | 28.57倍 |
7 | 700万 | 3.50% | 4.0% | 25倍 |
8 | 800万 | 4.0% | 4.5% | 22.22倍 |
9 | 900万 | 4.5% | 5.0% | 20倍 |
10 | 1000万 | 5.0% | 5.5% | 18.18倍 |
USDT無期限契約では、段階別で証拠金維持率が上がる仕組みになっています。
インバース型契約の証拠金一覧表 | |
通貨ペア | 証拠金維持率 |
BTC/USD | 0.5% |
ETH/USD EOS/USD XRP/USD | 1.0% |
一方インバース無期限契約では、通貨ペアごとに一定の証拠金維持率が設定されています。
Bybit (バイビット) のロスカット
Bybitは「破産価格」の計算式でロスカットの基準が定められており、下記2つの破産価格が定められています。破産価格については後述しています。
- USDT無期限契約のロスカット
- インバース型契約のロスカット
Bybit特有のロスカット基準なので、他の取引所と違うことを意識しておきましょう。
USDT無期限契約のロスカット
BybitのUSDT無期限契約では、他の仮想通貨取引所とは異なり少し特殊な方法でロスカットが決まります。
Bybitでは「破産価格」という基準を設けてロスカットが行われます。
具体的な計算方法は以下となります。
・ロングポジションの場合
参入価格 × (1 – 必要証拠金率) = 破産価格
・ショートポジションの場合
参入価格 × (1 + 必要証拠金率) = 破産価格
上の計算式の通り、ロングポジションとショートポジションでは破産価格の計算式が変わります。
そのため、自分が今どのポジションで取引しているのか把握して破産価格を計算しましょう。
インバーズ型契約のロスカット
インバーズ型契約のロスカット計算方法は全部で4つあります。
どれも計算にかかる数字が変わっているため、間違った計算式をしないように気をつけましょう。
こちらの場合も、ロングポジションとショートポジションの2つの計算式がありますが、分離マージンかクロスマージンかでさらに計算式が分かれます。
計算式は以下のとおりです。
・ロングポジション (分離マージン)
平均参入価格 × (レバレッジ + 1) ÷ レバレッジ
・ロングポジション (クロスマージン)
(平均参入価格 ÷ 契約数) + (資金残高 – 注文証拠金) ÷ 1.00075 × 契約数
・ショートポジション (分離マージン)
平均参入価格 × (レバレッジ – 1) ÷ レバレッジ
・ショートポジション (クロスマージン)
(平均参入価格 ÷ 契約数) + (資金残高 – 注文証拠金) ÷ 0.99925 × 契約数
証拠金を追加することでロスカットを避けることができる
証拠金を追加することで、証拠金維持率を上げ、ロスカットを回避することが出来ます。
証拠金を追加する方法は下記の通りです。
- 自動証拠金補充機能(AMR)を利用する
- 手動で証拠金を補充する
1つずつ追加手順を解説していきます。
自動証拠金補充機能(AMR)を利用する
自動証拠金補充機能(AMR)は、ロスカットを回避するために証拠金を自動で補充してくれる機能です。
取引画面下部の「ポジション」の「自動的に証拠金追加」から設定が出来ます。
自動証拠金補充機能は分離マージンモードのみ利用可能で、オンにすると証拠金がロスカット基準に近づくたびに使用可能残高から証拠金が補充される仕組みになっています。
補充される金額は必要証拠金と同額になっており、変更できません。
手動で証拠金を補充する
自動証拠金補充機能(AMR)を利用する以外にも、手動で証拠金を補充することもできます。
取引画面下部の「ポジション証拠金」のペンマークをクリックすると、ポジションの詳細情報が表示されます。
詳細情報から、ポジション証拠金の調整が可能です。
手動では実際に証拠金の数値を入力すると補充できます。
手動の方が自分で金額を管理できるため、リスク管理に向いているでしょう。
Bybit (バイビット) のゼロカットシステム
相場が乱れ、ロスカットのタイミングを逃して証拠金以上の損失がでる可能性がある場合に、証拠金を上回る損失を取引所側が自動補填してくれる仕組みをゼロカットシステムといいます。
ここでは、Bybit (バイビット) の「破産価格」と「強制決済価格」について説明した上で、ゼロカットのための2つの独自システム「保険基金」と「自動デレバレッジ」について解説します。
破産価格と強制決済価格
Bybitには「破産価格」と「強制決済価格」の2つの価格があり、概要は下記の通りです。
破産価格:証拠金が0になる計算上の精算価格
強制決済価格:実際に精算される価格
強制決済がされると、保有していたポジションは破産価格で決済され、すべての証拠金を失ったことを意味します。
ただ、破産価格は計算上で精算価格なので実際に精算された価格とズレてしまう場合があります。
実際に精算された価格を強制決済価格と呼んでおり、破産価格より不利だった場合、トレーダーは想定以上の損失を被ってしまいます。
損失分は保険基金より補填されます。逆に有利だった場合は、余剰証拠金が保険基金に拠出されます。保険基金については後述しています。
もし破産価格より不利な価格で精算がされてしまった場合は「マイナス残高」や「追証」になってしまいますが、Bybitでは追証がなく、ゼロカットの仕組みを導入しているため資金以上の損失は発生しません。
ゼロカットのための2つの独自システム
Bybitにはゼロカットのための独自システムが2つあり、下記の通りです。
- 保険基金
- 自動デレバレッジ
1つずつ解説していきます。
保険基金
Bybitには不利になった部分の価格を、保険基金で補填してくれるシステムがあります。
ユーザーが相場の激しい取引をして万が一証拠金以上の損失が一気にでてしまった場合は、この救済システムによって借金を背負わずに済みます。
自動デレバレッジ
では、十分な保険基金がない場合はどうするのか疑問を抱く人も多いはずです。
その場合は反対売買方向を選択されたユーザーを選び、そのユーザーのポジションをデレバレッジすることで不利になった分の価格を補填します。
なお、その際は全ユーザーの中でも最もランキングの高いユーザーが優先的に選ばれてデレバレッジ対象となります。逆をいえば、自分がランキングの高い位置にいる場合は他の人の補填をするためにデレバレッジの対象になることもあります。
Bybit(バイビット)の追証に関するまとめ
- Bybitには追証がない
- Bybitはゼロカットシステムがあるため借金を負う心配がない
- 自動証拠金補充機能(AMR)の利用や、手動で証拠金を追加することでロスカットを回避できる
本記事では。Bybitで取引を行う際の追証や証拠金の仕組みについて解説しました。
レバレッジ取引をする際は、追証の有無やロスカットシステム、ゼロカットの仕組みが重要になってくるため、Bybitはトレーダーに対して取引しやすい環境が整っているのではないかと思います。