海外FXでおすすめの自動売買ツール&業者!始める手順も解説

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目次

1.海外FXにおける自動売買(EA)とは?

1-1.自動売買プログラム (EA)

EAとは自動プログラムの中でも、具体的にMT4やMT5で実行されるものを指します。

通常のトレードではトレーダー自身が注文を出す裁量取引によって結果が決まります。裁量取引はトレーダーの腕次第で利益が増えますが、取引のために多くの時間を割かなければなりません。

しかし、自動売買を利用すると、FX取引の初心者から上級者までEAの性能によって結果が左右されます。またEAは自動プログラムのため、利用者が常にチャートで試行錯誤を続ける必要もありません。

つまり、日中は仕事で忙しくてもEAが効率よく取引をおこなうため、取引のために時間が取れない人でも取り組みやすい方法となっています。

1-2.自動売買に必要なVPS

EAをはたらかせるにはMT4やMT5を長時間動かす必要があります。一番簡単な方法には常にパソコンを起動させておくことがありますが、電気代がかかりすぎるでしょう。

自動売買ではバーチャルプライベートサーバーと呼ばれるVPSがよく利用されます。業者が運営するサーバーをレンタルして、いつでもEAが機能するようになるイメージです。

VPSは個別にレンタルすることもできますが、海外業者の中には無料で利用できる所もあります。VPSサーバーは業者によって安定感が違うため、しっかりシステムが機能するサーバーを選ぶ必要があります。

2.海外FXにおいて自動売買を活用するメリット2つ

2-1.相場を見ていなくてもトレード可能

EAは自動売買に利用されるプログラムです。そのため一度EAを機能させれば自動的に注文が実行されます。つまりEAによって取引を手動でおこなう必要がなくなることを意味しています。

1日は24時間しかありません。日中にサラリーマンとして活動しているような人は、おのずと取引できる時間が限られます。そのため1日で効率よく利益を挙げていくなら自動売買を活用してシステムに働いてもらうことができます。

2-2.合理的にトレードできる

人間は感情の生き物といわれています。人が裁量トレードをすると欲がはたらき、思うように注文が出せなくことも珍しくありません。

しかし、自動売買は予め設定されたルールを元にシステムが取引をおこないます。そのため感情は存在せず、設定情報が相場にマッチしたかどうかで成果が決まります。

取引を成功させる上で重要なルールに従うという点がクリアできるため、自動売買は感情のために賢く取引できない人に適しているといえるでしょう。

また、自動売買は初心者も経験者も関係ありません。全てはEAの出来が結果となるため、優れたEAを見つければ成績は上がってきます。

3.海外FXにおいて自動売買を活用するデメリット5つ

3-1.初期費用や維持費用などのコストが発生する

EAを動かすツールとなるMT4やMT5自体は無料で利用可能です。しかし、肝心のEAは有料で販売されているものを利用することがあります。無料のプログラムもありますが、評判のいいシステムを追求すると有料になることは珍しくありません。

また、自動売買は長時間稼働させてこそ真価を発揮します。そのためにパソコンを常に動かすかVPSをレンタルするといった方法が取られますが、ランニングコストが発生します。

パソコンを常に稼働させる方法は膨大な電気代とパソコンの寿命を消費するため、あまりおすすめできません。VPSを借りる場合は月に数千円レベルの維持費が発生します。

3-2.プログラムを設定する必要がある

EAはMT4などに導入するだけでは意味をなしません。取引ツールで機能するように設定をおこなう必要があります。ツールをあまり触ったことがない人はプログラムの設定に高いハードルを感じることもあるでしょう。

しかしMT4で利用できるEAは自動売買に詳しくない人でもできるようになっています。ネット上にはEAを導入するための方法が公開されているので参考にしてみてください。

3-3.もちろん勝てない場合もある

EAの導入はシステムトレードを可能にしますが、EAは予め設定されたルールに従って取引を繰り返します。

ルールとその時点での相場で相性が悪いと負けが続くことも珍しくありません。

3-4.詐欺事案もある

EAは知識と経験がものをいうFX取引でも、比較的難易度が低い方法として知られがちです。そのため初心者が飛びつきやすくなりますが、その分EAに関する詐欺的案件も広く存在します。

「USBを挿すだけで稼げるEA」といった事例もあり、楽に稼げるとたかをくくると痛い目を見るでしょう。EAの購入には販売元の信頼性やシステムの評判などを十分に確認するようにしてください。

3-5.相場の急変動には対応できない

EAは過去の相場データを元に取引ルールを設定します。相場に異変がなく通常運転をしていれば問題はないです。

しかし、世界的な経済危機や急激な相場変動がおこると異例の事態が発生し、EAでは対処しきれません。また相場は数ヶ月から数年で転換期を迎えるので、定期的なチェックが必要です。

EAを導入したからといって何もせずに放置を続けると、知らぬ間に大きな損失を背負う危険性があることを覚えておきましょう。

4.海外FXで自動売買を始める手順について

4-1.自動売買プログラム (EA) を入手する

自動売買を始める場合には、はじめにEAの入手が必要です。EAの獲得方法には以下の選択肢があります。

・自分でEAを作成
・無料EAサイトのEAを利用
・有料版のEAを購入

自分でEAを作成するにはプログラミング知識が必須です。プログラミングを学ぶには時間がかかるので、稼ぐことが目的なら他の方法をおすすめします。無料のEA利用は費用がかからないものの、プログラムの質が有料版に及ばない場合があります。

しかしEAを有料で導入すれば1万円から数十万円ほどのコストがかかるため、はじめは無料のEAを試すといいでしょう。完全にリスクをなくすなら、デモ口座で使えるEAを用いるのも方法の1つです。

4-2.海外FX業者で口座を開設する

EAを決めたら、海外FX業者で口座開設しましょう。自動売買におすすめの海外FX業者は後述しています。

4-3.VPSを契約する

自動売買をはじめる最後のステップとしてVPSサーバーをレンタルしましょう。FXの自動売買に適したVPSは、格安業者の場合月700円ほどでレンタル可能です。

本格的に自動売買に資金を投じる場合は、徐々にサーバーのグレードを上げることをおすすめします。

5.海外FXで自動売買プログラム (EA) を選ぶときのポイント6つ

5-1.バックテストとフォワードテストの結果を確認する

自動売買の肝はEAの優秀さです。せっかく自動売買を始めても、EAの成績が優れなければ損失ばかり膨らみます。そんなミスを防ぐためにおこなうのがバックテストとフォワードテストです。

バックテストは過去のデータを元にシュミレーションをおこないます。MT4では過去のチャートデータが利用可能です。EAをデータと照らし合わせて、導入予定のEAが成果を出せるかを検討します。

フォワードテストは過去データではなく実際の相場でEAを動かしテストする作業です。バックテストと異なり本番環境で運用するため計測に時間がかかりますが、有用性をより実践的な場で検証できるため、重要なステップといえます。

5-2.成績グラフが右上がりか

EAは自動売買で勝つために導入するシステムです。そのためテストの段階で良い成績が出ていないEAは利用する価値がありません。

簡単にいうと成績が右肩上がりになっているシステムがいいでしょう。過去2~3年のデータを元にバックテストをおこない、継続的な利益が出ているか確認してください。

5-3.PF (プロフィットファクター) が高い

PEとは利益と損失額の比率です。

1.00の時は利益と損失が同じ割合で発生しており、数字が大きくなると勝率が高くなります。EAの利益率を見るなら、最低でも1.3以上を目安にしてください。

5-4.最大ドローダウンがどの程度か

最大ドローダウンとは、EAを利用したことによる最も大きな損失の数値です。最大ドローダウンを見れば、対象のEAを利用することで発生する可能性がある最大の損失額を確認できます。

FX取引はコツコツ利益を出していても、大きな損失を出すと利益が大幅になくなります。そのため「どれだけ負けの金額を減らすか」ということが重要です。ドローダウンの数値を見るときは10%以内を目安にするといいでしょう。

5-5.ナンピン型かどうか

ナンピンとはポジションのとり方の1つです。保有ポジションと逆の値動きを見せている相場で、さらに同じ方法でポジションを積み立てます。

ナンピンは平均売買値を下げる効果がありますが、それは相場が反転してこそ効果を発揮します。そのまま逆の値動きを続けると、増えるのは含み損だけです。

ナンピンは一定の値幅を繰り返すレンジ相場で有効なので、利用者としてどのような相場を想定しリスクを許容するかを考える必要があります。

5-6.対応する取引ツールがMT4かMT5か

現在世界的に普及度の高い取引ツールはMT4となっています。また、MT4の最新版としてMT5も登場しています。

どちらのツールも同じ会社が開発したものですが、開発言語が異なるため同じEAを導入できません。MT5はMT4より新しいツールではあるものの、EAの導入環境としてはMT4が優れています。

興味のあるEAがどちらのツールに対応しているかは必ず確認が必要です。このポイントを疎かにすると有料EAが無駄になることもあるので、入念なチェックを心がけてください。

6.自動売買を行う海外FX業者を選ぶ際のポイント4つ

6-1.取引コストが安いか

EAはVPSを導入することで、24時間システムを動かせます。そして取引コストは取引がおこなわれるたびに発生する費用です。自動取引は24時間ツールが稼働する中で取引回数も多くなりがちです。

そのためEAを利用した場合の取引コストは無視できない要素です。取引コストが抑えられれば総合的な利益も増えるので、海外FXでEAを導入するさいは取引コストの検討を必ずおこなってください。

6-2.サーバーロケーションがVPSサーバーと同じか

FX業者はそれぞれサーバーを契約しています。利用者が自動売買をおこなう場合VPSでサーバーをレンタルすることが多いですが、借りるサーバーのロケーションは同じ場所にしておきましょう。

EAを用いた自動売買は取引回数が多くなる傾向があります。取引は値幅が小さい場合も増えますが、ロケーションが違うと条件が変わり不利な取引を強いられることになります。

6-3.禁止トレード手法がないか

海外FX業者の選定では禁止事項の確認を怠ってはいけません。

各業者ごとにスキャルピングの禁止や両建て禁止など明確な禁止事項があります。仮に利用する業者の禁止事項に触れてしまった場合は、利益を出しても肝心の出金がおこなえずに最悪口座凍結という事態もありえます。

詳しい内容については各業者の公式ページにて公開されているので、必ず確認してください。

6-4.取引ができる最小ロット数が0.01ロットか

海外FXの各口座で設定されている最小ロット数はそれぞれ違います。0.1lotから0.0001lotまで幅が広いですが、自動売買をおこなう場合は0.01lotを選ぶようにしてください。0.01lotは最も自動売買に向いているロット数です。

0.1lotの口座はレバレッジが低く、自動売買に適していません。また0.0001lotレベルのマイクロ口座ではスプレッドが広くなります。取引回数が増える自動売買に利用すると、取引コストだけで利益が大きく減ることになります。

7.自動売買におすすめの海外FX業者

7-1.AXIORY (アキシオリー)

海外FX業者は日本語対応に不安がある所は珍しくありませんが、AXIORYは公式サイトやサポートで万全な日本語対応をおこなっています。そのため英語力に不安がある人でも安心して利用できる他に、FX業者としても総合力が高いです。

AXIORYではナノスプレッド口座が自動売買に適しています。自動売買はもとよりスキャルピングが許可されており、取引コストが格安です。約定率が99.98%な点でも安定した取引がおこなえるでしょう。また取引制限がないことで、好きなだけポジションを建てられます。

自動売買に関してのデメリットにはMT5に非対応で、自動売買関連で無料サービスがないことをおさえておいてください。取引にMT4を利用して他からEAなどを持ってくることでデメリットは無くなります。

トレード環境はとても優れているので、ぜひ検討してみることをおすすめします。

7-2.XM (エックスエム)

XMではZero口座が自動売買におすすめです。XMはFX業者として大きな知名度を誇っています。取引環境など総合力が高く、日本語対応は万全で約定速度も99.35%です。約定拒否がなく執行率が100%のため健全な取引をおこなえます。

XMのZero口座は最大レバレッジが500倍です。約定力の優れたECN取引ができてスキャルピングの制限もありません。

なお取引コストはすこしかさみます。最大ロット数が50で最大ポジション数が200の上に、指値と逆指値の注文制限もあります。大きな資金でトラリピ系のEAを活用するなら運用方法に調整が求められるでしょう。

VPSは条件を満たすことで、XMが契約しているロンドンに近いサーバーを無料で利用できます。有料の場合費用は月額28ドルです。

8.海外FXの自動売買で利益を出すためのポイント

8-1.最初はロット数を少なめにする

どんなEAであろうとはじめは検証が必要です。場合によってはその時点での相場に合わないこともあるので、最初は必ず少ないロット数からEAを使ってみてください。EAの実用性を確認してからでも本格運用は遅くありません。

8-2.パラメーターはあまり変えない

EAのパラメーターは設定で自由に変更可能です。相場の状況によっては損失が続くこともあるでしょう。しかしFX取引の経験者ならまだしも初心者が設定をいじってもより損失が広がる可能性が高いです。

はじめのうちは様子を見ることをおすすめします。一定期間経っても負けが続くようであれば、システムやEAの変更といった対策をしましょう。

8-3.定期的にシステムを見直す

EAは自動で取引をおこなうプログラムですが、完全放置で勝てるものではありません。相場環境は不定期で変動を続けます。取引はEAにまかせても、EAが効率よく運用されているかを定期的にチェックするようにしてください。

9.海外FXの自動売買まとめ

自動売買はFX取引に時間を割けなくてもシステムの設定で効率良い取引が可能です。一方で定期的な見直しも必要なため、放ったらかしでは稼げません。また相場の状態によっては損失が積み上がることもあります。

EAはたくさんの種類が出回っていますが、中には詐欺案件も少なくありません。有料EAの購入時は販売者の信頼性やシステムの評判などを精査してください。EAを利用するツールにはMT4とMT5がありますが、それぞれに対応するEAは異なることにも気をつけましょう。

基本的な注意点とメンテナンスを押さえれば、EA利用はいい選択肢です。FX取引の初心者や経験者に関係なく成果が出るので、これからFX取引をはじめたい人は是非検討してみることをおすすめします。