目次
1.OloTrading (オロトレーディング) とは?既に日本でのサービスを停止
OloTradingは中南米の国ベリーズに拠点を持ち、ベリーズ国際金融サービス委員会 (IFSC) のライセンスを取得している海外FX業者です。日本では現在 (2021年9月時点) サービスを終了しています。
スプレッドが狭いことが特徴で、手数料を抑えたトレードができることで有名でした。選択できる4種類の口座タイプ、EA (エキスパートアドバイザー) 、自動取引、スキャルピング対応など幅広いサービスを提供しています。
このようなメリットがあったことから、当時OloTradingを愛用していた日本人も多かったようです。
2.OloTrading (オロトレーディング) の口座タイプは4種類
OloTradingの口座タイプは4種類あり、自分のトレードスタイルにあった口座の選択が可能でした。いずれの口座もUSDのみ対応で、最大レバレッジは500倍あります。
4つの口座によって、取引手数料や最小スプレッド、最低入金金額が変わります。STANDARD、PRO、VIPはいずれもスプレッドがかかってしまいますが、TOP ZEROは一切かかりません。
PROやVIPはSTANDARDより最小スプレッドが小さく設定されているぶん、取引手数料がかかってしまいます。したがって、PROやVIPにすると総合的な手数料はSTANDARDやTOP ZEROと比べて高くなってしまう可能性があります。
また、EA (エキスパートアドバイザー) がついているTOP ZEROは自動売買でチャートに張り付くことなく取引ができるので、サラリーマンや主婦など仕事や家事で忙しい人にはうれしい口座でした。
3.OloTrading (オロトレーディング) の特徴とは?
3-1.ベリーズ国際金融サービス委員会 (IFSC) のライセンスを保持
OloTradingはベリーズ国際金融サービス委員会 (IFSC) によって認可されたライセンスを保有しています。
IFSCは比較的規制の緩いライセンスであるため、信頼性という点では少し欠けています。
とはいえ「本社をベリーズにおく必要がない」、「税制上のメリットがある」などを理由にIFSCのライセンスをとる海外FX業者は多いです。
3-2.分別管理を実施している
OloTradingは顧客の資金と自社が保有している資産を別々の口座で管理する資金分別管理を行なっていました。
しかし、OloTrading自体が倒産してしまった場合、口座の資金が全額返還される保証はありません。
分別管理ではなく信託保全であれば、顧客資金は信託銀行に預けられ第三者に監視されるため、全額返金保証があります。
海外FXでは原則、信託保全は義務付けられていないので、口座開設する際はこの点に注意が必要です。
3-3.最大レバレッジ500倍で追証なし
OloTradingの最大レバレッジは500倍に設定されています。海外FXは日本のようにレバレッジに関する規制がないため、上限はかなり高く設定される傾向にあります。
とはいえ海外FXにおいて、最大レバレッジ500倍というのは平均並みの水準です。
また、OloTradingには追証 (借金) がありません。レバレッジを高く設定していて思わぬ損失が出てしまう場合でも、証拠金以上のお金を要求されることがないということです。
しかし、レバレッジが高く設定でき追証がないからという理由で、海外FX初心者がいきなりレバレッジ500倍を利用するのは危険です。
最初は数倍からはじめ、慣れてきたら徐々に増やしていくのがおすすめです。
3-4.ロスカットレベルが高くマージンコールがない
OloTradingのロスカットは証拠金維持率75%を下回ったときに発生します。これは他の取引所と比べ高い水準で、ロスカットがかかりやすいと言えます。
また、OloTradingには、マージンコールがありません。マージンコールとは、ポジションを保有し続けるための最低証拠金を割り込んだ場合に不足の証拠金を求めることを言います。
そのため、自分の思いもよらぬタイミングでロスカットが発生し、「いつの間にか証拠金がなくなっていた」なんてことが起こり得ます。
3-5.スプレッドが狭い
OloTradingのスプレッドは比較的狭く設定されていました。TOP ZEROの口座に至ってはスプレッドは0Pipsです。
スプレッドは取引手数料の一種で、売値と買値の差のことを言います。この差が小さいほどスプレッドが狭いと表現します。
取引を重ねるほどスプレッドは証拠金を圧迫してくるので、OloTradingのような狭いスプレッドは重宝されていたようです。
4.OloTrading (オロトレーディング) まとめ
最後に本記事の内容をまとめます。OloTradingは次のような特徴を持った取引所でした。
・4種類の口座タイプから選べる
・ベリーズ国際金融サービス委員会 (IFSC) のライセンスを保持
・分別管理を実施している
・ロスカットレベルが高くマージンコールがない
・スプレッドが狭い
OloTradingは現在日本では使用することができません。海外FXに挑戦する場合は、他の取引所の利用をおすすめします。海外取引所を使用する際は規約をよく読み、詐欺に気をつけましょう。