目次
1.MXTrade (エムエックストレード) とは
MXTradeは中南米の国ベリーズのライセンスを持つ海外FX業者です。すでに日本からは撤退しており、現在 (2021年9月時点) 日本居住者は利用することができません。
撤退した理由はキプロスやイタリアの規制当局から警告を受けたことがきっかけと思われます。
また、MX Tradeは初回入金額が倍になるといった海外FX業者の中でも太っ腹なボーナスを行うことで有名でした。
一方で、信託保全が適用されていなかったため顧客の資金は保証されず、あまり信頼もされていなかったようです。
2.MXTrade (エムエックストレード) は撤退前から信頼性が低かった
2-1.信託保全ない業者だった
MXTradeの取引口座に入金したお金には、信託保全が適用されていませんでした。
信託保全とは取引口座に預けていたお金をFX業者側が自社と顧客資金に分別し、信託銀行に預けて管理することです。
信託保全が適用されていれば、第三者 (信託銀行) によって顧客資金は監視されるため、万が一FX業者が破綻しても資金は返金されます。
MXTradeのように信託保全がないFX業者は、入金した資金が必ずしも保証されるとは限らないというリスクが潜んでいます。利用規約をよく読み、信託保全の適用されているFX業者を選ぶようにしましょう。
2-2.権威性の低いベリーズのライセンスのみ所有
MXTradeは権威性の低いベリーズ (IFSC) 1カ国のみのライセンスしか取得していませんでした。
ライセンスをどの国の金融機関で取得しているかどうかはそのFX業者の信頼性に深く関わってきます。
イギリス (FCA) やキプロス (CySEC) などが権威性のあるライセンスとして有名です。
また、複数のライセンスを取得しているほど安全です。なぜなら、それだけ規制を多く受けているからです。
2-3.ステマ行為を2chで行っていた疑惑がある
MXTradeは口座開設を促す内容を掲示板に投稿する、いわゆるステマを2chで実際に行っていたようです。
ステマを行なっている海外FX業者は他にも多いようなので、一概にMX Tradeが特に悪いとは言えませんが、ステマ行為は許されるものではありません。
ステマは日本の法律においては明確に規制しているわけではありませんが、景品表示法や軽犯罪法に該当すれば違反となる行為です。
3.過去にMXTrade (エムエックストレード) は金融規制当局から警告を受けた
MXTradeの信頼性が低かった理由はそれだけではありません。キプロスとイタリア2カ国の金融規制当局から2015年に警告を受けています。
MXTradeは元々R Capital Solutionsというキプロスのライセンスを所有する会社が運営していました。ところが2014年から、ベリーズのライセンスを持つLau Global Servicesに運営会社が変わってしまったのです。
つまり、権威性のあるキプロスのライセンスを所有していた運営会社が権威性の低いライセンスを持つ別の会社に変わったため、トレーダーへの注意喚起の意味で警告を出したものと思われます。
※実際に出された警告 (英語) はこちら
イタリアの警告も同様の理由によるものと思われますが、明確な理由は明らかになっていません。
また、日本が警告を出していた事実はなかったようですが、各国の警告をきっかけにMXTradeは日本からも撤退したようです。
4.MX Trade (エムエックストレード) の出金拒否
MXTradeはもとから信頼度が低かったですが、出金拒否の事例が明らかになってからは詐欺業者としての認識が確固となっています。
海外FX業者を利用する場合、最悪資産を持ち逃げされる可能性があることを考慮する必要があります。
国内の取引所であれば日本の法律が適用されるのでお金が戻ってきますが、海外取引所はその補償はないため注意してください。
5.MXTrade (エムエックストレード) のまとめ
最後に本記事の内容をまとめます。MXTradeは次のような海外FX業者でした。
・日本からの撤退前から信頼性が低かった
・権威性の低いベリーズのライセンスしか取得していなかった
・過去にキプロス、イタリアの金融当局から警告を受けていた
・出金拒否をしていた
このように、悪質な詐欺業者であるといえる要素を多く抱えています。
海外FX業者を選ぶ際は、詐欺被害に遭わないために次のことを心がけましょう。
・規約ををよく読む (特にライセンスや入出金について)
・評判や口コミを調べる
・英語に自信がなければ日本語非対応の取引所は控える
大切な資産を守るためによく吟味して、ぜひ自分にあったところを選択してください。