FTX (エフティーエックス) とは?特徴やメリット・デメリット、使い方など徹底解説

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目次

1.FTX (エフティーエックス) とは

1-1.FTX (エフティーエックス) の基本情報

FTXとは、仮想通貨デリバティブ取引所のことを指します。

FTXでは仮想通貨の現物取引や先物取引、レバレッジトークンなど独自の仮想通貨商品を取り扱っている取引所となっています。

また、FTXオリジナルであるFTTというトークンがあるのも特徴です。

2021年に入ってからも急騰を続けているトレーダーからの注目度も高い仮想通貨取引所です。

1-2.FTX.USがデリバティブ取引を開始すると話題に

2021年9月6日に、FTX Internationalの米国子会社である「FTX.US」が、親会社と同様にデリバティブ取引の提供を開始することで話題になりました。米商品先物取引委員会(CFTC) が管理するデリバティブ取引所「LedgerX LLC」の親会社を買収すると発表しており、成功すれば業界で大きく差別化されると予想され、注目されています。

2.FTX (エフティーエックス) の抑えるべき4つのメリット

2-1.レバレッジトークンなど豊富な取扱商品

レバレッジトークン

レバレッジトークンは、さまざまな種類の仮想通貨に対してレバレッジをかけているもので、ERC20規格(イーサリアムによるトークンの規格)を使って商品化されたトークンの1つになります。

レバレッジトークンは、「レバレッジがかかっているトークンの現物取引」になるので、通常のレバレッジ取引のような証拠金もいらないので、強制的なロスカットということもありません。

先物取引

日本における仮想通貨取引での先物は、あまり馴染みがないかと思いますが、FTXでそれをおこなうことが可能です。先物取引というのは、最初に仮想通貨の価格や数量の設定だけをしておき、期日までに決済をする予約取引のことを言います。

インデックストークン

FTXにおいては、株取引のように複数のアルトコインを集めてインデックス化して、それに付随するインデックストークンを取引することが可能となっています。

また、株取引にもNYダウなどの種類があるようにインデックストークンにおいても多数の種類が用意されています。

株式トークン

株式トークンというのは株式をトークン化したもので、株の価値を代替している性質を持っています。

トークン化によって、1株(1トークン)以下の数量であっても購入することが可能となっており、1株の金額が高額な株についても比較的、手を出しやすいという利点もあります。

2-2.独自トークンFTTがお得

FTXは取引所独自のトークン「FTT」を発行しており、手数料が割引される、証拠金として使えるなど、様々なメリットがあります。詳しくは本記事で解説します。

2-3.追証なしのゼロカットシステム

ゼロカットシステムというのは万が一、元手以上の損失が発生してしまった場合でも、その損失した分を仮想通貨取引所が負担してくれるシステムのことを言います。

通常の仮想通貨取引所であれば、損失が重なりそれが一定金額を超えてしまうとロスとカットが発生して、トレーダーは元手を超えてしまった損失額を支払わなければなりません。

そうすると、手元に損失額を支払えるだけの資金がなければ事実上、借金というかたちになってしまいます。

しかしながら、ゼロカットシステムがあることによって仮想通貨取引所が、元手よりも多い分の損失を負担してくれるので、高いレバレッジに安心して挑戦することのできる環境となっています。

2-4.信頼度が高い

BINANCEは、FTXに対して高い金額の戦略的出資をおこなっています。

Binanceは約60万人以上の利用者数を誇り、取り扱い仮想通貨の種類の多さと、良心的な手数料が有名な仮想通貨取引所となっています。

そして、BINANCEはサイバー攻撃を受けてしまった際にも資産を流出させることなく、短時間で復旧までおこなったという実績があります。そのため、セキュリティの高さにも定評があります。

これらの理由から、BINANCEとの提携がFTXの信頼性を向上させたと言えます。

3.FTX (エフティーエックス) の注意するべき3つのデメリット

3-1.PC版は日本語に対応していない

FTXに関しては、スマホアプリの方は日本語に対応しているのですが、PC版に関しては現在はまだ対応していません。
そのため、PC版を利用する際はGoogle翻訳などを使ってみるといいと思います。

3-2.日本円を入金できない

FTXは海外の仮想通貨取引所になりますので、日本円を直接、入金するということができません。慣れているトレーダーの方なら問題ないかと思いますが、仮想通貨トレード初心者の方ですと、少し慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

ただ、日本円を1度、仮想通貨に換金すれば入金をすることは可能です。

3-3.サービスが多く、少し複雑

FTXにおいては、仮想通貨の種類やサービスは豊富なもののそのかわりに操作は複雑で慣れるのに少し時間がかかるようになっています。

最初のうちは自分がおこないたい操作をおこなうのに時間がかかるかもしれませんが、慣れてくれば問題はありません。

4.FTX (エフティーエックス) の取扱通貨

FTXにおいては、約40種類以上もの仮想通貨の取扱いがあります。

ビットコイン(BTC)
ビットキャッシュ(BCH)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
リップル(XRP)
ライトコイン(LTC)
バイナンスコイン(BNB)

上記のように、さまざまなな種類の仮想通貨が銘柄を幅広く取り扱っているのが特徴です。

5.FTX (エフティーエックス) の手数料

5-1.取引手数料

現物取引をおこなう際には、各仮想通貨取引所において必ず、手数料が発生します。

FTXにおいてはビットコインやイーサリアムによって取引することも可能ですが、手数料に関してはFTX独自のトークンであるFTTよりも、割高になります。

また、レバレッジ取引の際の手数料は、0.10%となっています。

そして、メンテナンス手数料としても1日0.03%が発生します。

5-2.入金手数料

FTXに入金をする際にも、手数料が発生します。

FTXの手数料は1ヶ月間に仮想通貨取引をする金額が大きければ大きいほど、手数料は割引されるシステムとなっています。

1か月間で取引した金額(ドル) 入金手数料
0 0.02%
3,000 0.02%
5,000 0.02%
10,000 0.015%
30,000 0.015%
50,000 0.01%
100,000 0.01%

5-3.出金手数料

入金時と同様に、出金をおこなう際にも手数料がかかります。

1ヶ月間に仮想通貨取引をする金額が大きければ大きいほど、手数料は割引されるシステムは入金時と変わりませんが、出金時の方が割引率が高く設定されています。

1か月間で取引した金額(ドル) 出金手数料
0 0.07%
3,000 0.05%
5,000 0.045%
10,000 0.04%
30,000 0.035%
50,000 0.03%
100,000 0.025%

5-4.手数料を安くする方法

取引量を増やす

前述の通り、FTXでは1か月間の仮想通貨の取引金額が大きければ大きいほど、取引の際の手数料が割引されるシステムとなっています。

しかしながら、いくら取引金額を増やすといっても割引率を高くするためには、約5億5千万を超える取引金額を毎月、常にクリアしていく必要があるため、たとえ高いレバレッジを効かせていてもノルマとしては、高い金額となっています。

FTTを保有する

FTXでは、独自のトークンであるFTTを発行しています。

FTTを持っている数量によって、手数料が最大で約60%割引になることもあります。

FTT保有量 (ドル換算) 割引率
100USD 3%
1,000USD 5%
5,000USD 10%
10,000USD 15%
50,000USD 20%
100,000USD 25%
200,000USD 30%
500,000USD 35%
1,000,000USD 40%

6.FTX (エフティーエックス) が日本居住者の新規口座開設を禁止

以前までは通常に、日本からの登録もおこなえていたのですが現在では、日本に居住している方ですと、新規での口座開設はできなくなってしまっているようです。

しかしながら、日本に居住している方が対象となっているだけですので、口座開設自体ができないというわけではありません。

7.FTX (エフティーエックス) の入金方法

STEP1 公式サイトから「ウォレット」を選択

FTXのアカウントトップ画面の右上にある、ユーザーアイコンをクリックします
ドロップダウンリストが開くので、そのなかの「ウォレット」をクリックします

STEP2 仮想通貨を選び通貨の「入金」を押す

ウォレット画面に表示されている仮想通貨銘柄一覧から、操作をおこないたい仮想通貨を選択して「入金」をクリックします。

STEP3 表示されたアドレスに送金する

入金をクリックして表示された入金アドレスの右側にある「コピー」をクリックして、それを送金元に貼り付けて入金をおこなえば、操作は完了です。

8.FTX (エフティーエックス) の出金方法

STEP1 公式サイトから「ウォレット」を選択

入金時と同様、FTXのアカウントトップ画面の右上にある、ユーザーアイコンをクリックします
ドロップダウンリストが開くので、そのなかの「ウォレット」をクリックします

STEP2 仮想通貨を選び通貨の「入金」を押す

ウォレット画面に表示されている仮想通貨銘柄一覧から、操作をおこないたい仮想通貨を選択して「出金」をクリックします。

STEP3 数量と送金先のアドレス、2FAコードを入力

出金をクリックして表示された画面にて、下記の項目を入力します。

仮想通貨の数量
送金先のアドレス
二段階認証コード

画面右下にある「出金」をクリックすれば、出金は完了です。

9.FTX (エフティーエックス) の取引ツール・チャート

9-1.チャートで取引を行う

FTXのチャート画面は、シンプルで使いやすいのが特徴のシステムとなっています。

また、初心者の方でも操作しやすいような仕様となっています。

時間軸ボタン:チャートの時間軸を変更できる
各種足ボタン:ローソク足・平均足・ライン等の表示を変更できる
インジケーターボタン:約100種類のインジケーターを変更
チャート設定ボタン:チャート画面のレイアウト設定を変更
チャート画面拡大ボタン:チャート画面を拡大ができる
スクリーンショットボタン:チャート画面のスクリーンショットできる

なお、チャート取引における注文方法は3種類あります。

指値注文

指値注文は、仮想通貨の相場価格よりも有利な価格に注文を指定する方法になります。初心者の方にも比較的、取引しやすい方法です。

ただ、こちらの注文方法は価格がそのまま変動することなく推移してしまうと、売買が成立しません。

成行注文

成行注文は、売買をおこなう際に値段を指定せずに現在の価格そのままで注文する方法です。

それぞれ直近の売買注文から順番に注文が成立していくことになります。

すぐに売買をおこないたい場合に利用する注文方法です。

条件付き注文

条件付き注文とは、ある一定の条件を満たすことによって発動する注文方法となります。

ある条件を満たせば成行注文で売買、この条件を満たせば指値注文で売買というかたちとなります。

9-2.FTX (エフティーエックス) のスマホアプリは日本語に対応している

PC版においては日本語には対応していないですが、スマホアプリ版においては日本語に対応しており比較的操作しやすくなっています。

10.FTX (エフティエックス) の独自トークン「FTT」

10-1.先物取引の手数料が割引される

FTTトークンを持っている数量によって、先物取引の手数料が割引されるシステムとなっています。

FTT保有量 (ドル換算) 割引率
100USD 3%
1,000USD 5%
5,000USD 10%
10,000USD 15%
50,000USD 20%
100,000USD 25%
200,000USD 30%
500,000USD 35%
1,000,000USD 40%

10-2.先物取引の証拠金になる

FTTトークンを持っていれば、先物取引における証拠金として利用することができます。

FTTトークンを証拠金として利用することによって、FTXでの仮想通貨のレバレッジ取引がおこないやすくなります。

10-3.トークンバーンで通貨数が制限されている

FTTトークンでは、トークンの総発行数の半分に到達するまではバーンされて、仮想通貨量が制限される仕組みとなっています。
これによって結果的にFTTトークンの価値が高まるので、価格上昇が期待できる独自トークンとなっています。

FTX (エフティーエックス) の口コミ・評判

11-1.FTX (エフティーエックス) の良い評判・口コミ

条件の変化には注意が必要と感じているようですが、FTXの利用者の方々はFTXの独自トークンであるFTTにも注目しているようです。
また、キャンペーンの多さや、登録のしやすさというのも魅力なようです。

11-2.FTX (エフティーエックス) の悪い評判・口コミ

FTXにメリットを感じて検討していたユーザーの方々は、日本における新規登録ができなくなってしまったことが大きいと感じているようです。

12.FTX (エフティーエックス) のまとめ

FTXは現在日本での新規登録をストップしてしまっていますが、独自トークンや登録のしやすさについては、ユーザーの間でも支持を集めいているようです。

取引画面の使いやすさにも定評がありますので、初心者の方にも比較的、始めやすいと言えます。

日本での新規登録が再開次第、皆さんも本記事を参考にFTXの利用を検討してみてはいかがでしょうか。