- BybitのAPIキーの入手方法はサイトで行う
- サードパーティーのアプリとの紐付けはアプリ側が対応
- Pythonの知識は必要だが高度なものはいらない
Bybitの取引をサードパーティーのアプリなどを使って自動化する場合には、APIが必要となってきます。そのためには、APIキーを入手する必要があります。
BybitのAPIキーを入手するための操作は、すべて公式サイトで行います。決して難しいものでないので、心配することはありません。
また、APIに紐付けするための操作は、サードパーティーのアプリ側で行います。Bybit側では、ほぼ設定を行う必要がありません。
実際にAPIを利用する際には、Pythonという言語の知識が必要になります。ただし、プログラマー級の知識は不要なので、身構えることはありません。
実際にBybitを使用したユーザーからの評判や口コミについては、下記の記事で紹介しています。
Bybit (バイビット) の評判・口コミから分かったメリット・デメリットを一挙紹介!目次
Bybit (バイビット) のAPIとは?
APIとは「Application Programming Interface」の略称であり、自分が作ったソフトウェアに他のソフトウェアの機能を共有できるシステムのことです。
たとえば、あなたが自分でアプリを作ったとしましょう。そこで、BybitのAPIを連携させると、自分が作ったアプリでBybitの機能が使えます。
つまりユーザーは1からプログラムを開発する必要がなく、ソフトウェア開発を効率的に進められるようになります。
また自分が作ったソフトウェアに独自性を持たせながらも共有できる部分は共有するといった形でも使用できます。
Bybit (バイビット) のAPIを利用するメリット
APIを設定するメリットは、自分で一からプログラムを構築する必要がないので、時間を短縮できる点です。
これはAPIが既に作られたプログラムであり、ユーザーは自分の開発したソフトウェアに設定するだけでその機能を使用できるからです。
また、BybitのAPIを設定することで、自分のアプリケーション上で仮想通貨の最新価格を確認したり、ハイレベルなセキュリティシステムを導入することでセキュリティを強化したりすることもできます。
さらに、BybitのAPIだけでなく、他の仮想通貨取引所のAPIも連携させれば、取引に必要な様々な情報を同時に確認することも可能です。
BINANCEのAPIの設定方法は下記の記事で解説しています。
自動売買トレードへ利用可!BINANCE (バイナンス) のAPIを連携するやり方・方法を徹底解説Bybit (バイビット) APIの取得方法
APIの設定といえば、ソースコードを触る必要があるものもあり、難しいのではないかというイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。
しかし、BybitのAPIの取得は、実はそれほど難しいものではありません。以下に説明するような手順を踏むことによって、取得が可能となっているのです。
APIキーの新規作成
APIの設定を行うために必要となるのが「APIキー」です。これを新規に作成するためには、Bybitの公式サイトで規定の手順を踏む必要があります。
最初に、Bybitの公式サイトにログインします。右上の人物のアイコンにカーソルを合わせるとメニューが表示されるので「アカウント&セキュリティ」を選びます。
左上にメニューが表示されますので、この中から「API管理」を選んでクリックし、「新しいキーの作成」ボタンを押しましょう。
この時に、Google認証による二段階認証を設定していないと、次の画面に進むことができません。あらかじめスマホやタブレットで設定しておきましょう。
Bybitの二段階認証の設定方法は下記の記事で解説しています。
Bybit (バイビット) の登録・口座開設方法ガイド|登録できないときの対処法も解説API管理画面では、キーの作成に必要となる情報を入力する必要があります。APIトランザクションの場合は、名前と関連付けるIPアドレスです。
IPアドレスと関連付けない場合には「IPすべて」にチェックを入れます。ただし、この場合はAPIの有効期限が3カ月となってしまいます。
サードパーティーアプリ紐付けを選んだ場合には、名前を入力するのではなく、紐付けしたいアプリを選択することになります。
あとは「契約」「現物」「ウォレット」の3項目の中から必要なものにチェックを入れ、読み書きもしくは読み取り専用を選びます。
すべての項目の入力が終わったら、右上の「送信」ボタンをクリックしましょう。Google認証コードを入力すれば、APIキーの作成は完了です。
APIの追加
APIキーの追加を行う手順についても、難しいものではありません。APIキーを初めて作成する際の手順と、全く変わるところがないからです。
まず、Bybitのサイトにログインしたうえで、人物カーソルをクリックして「アカウント&セキュリティ」→「API管理」→「新しいキーの作成」に進みます。
追加するキーの情報についても、最初の作成時と同様に、必要となる情報を入力していくことになります。
まず「APIトランザクション」か「サードパーティアプリ紐付け」かを選びます。APIトランザクションの場合、名前を決め、必要ならIPアドレスを入力します。
サードパーティアプリ紐付けを選んだ場合は、紐付けしたいアプリを一覧から選ぶことになります。
これらの入力が完了したら、読み書きか読み取り専用かを決め、タイプを選択して「送信」ボタンを押し、Google認証を使って二段階認証を行えば完了です。
APIの管理
APIキーを作成した後でIPアドレスを紐付けしたり、不要になったAPIキーを削除したりする場合も、API管理画面から行います。
まず、APIキー作成後にIPアドレスの紐付けを行う場合には「IPアドレスが紐付けられました」の項目にある、黄色いペンをクリックしましょう。
既にIPアドレスが紐付けされている時には、数字の後ろに黄色いペンが表示されています。ここをクリックすれば、IPアドレスを変更できます。
黄色いペンをクリックして、紐付けしたいIPアドレスを入力します。複数のIPアドレスの紐付けを行う場合には、カンマで区切りましょう。
あとは、Google認証システムを立ち上げて、表示されている番号を入力しましょう。これで、新たにIPアドレスの紐付けが行われます。
不要になったAPIキーを削除したい場合は、一番右の「アクション」に表示されている黄色い「削除」の文字をクリックすればOKです。
Bybit (バイビット) APIの使い方
ここでは、仮想通貨取引に使われるbotのひとつ「3Commas」での使い方を説明します。
まず、BybitでAPIキーを作成する際に「サードパーティアプリ紐付け」を選びます。アプリ一覧の中から「3Commas」を選んでAPIキーを作成します。
作成時にAPIキーとAPIシークレットキーが表示されます。APIシークレットキーは管理画面で表示されませんので、コピー&ペーストなどで保管しておきましょう。
次に、3Commasのアカウントを作成します。3Commasの公式ページにアクセスし、トップページ右上の「Start Trading」もしくは左下の「Start Now」をクリックしましょう。
メールアドレスと使用するパスワードを入力し、認証用の簡単なパズルを行います。既にアカウントを持っている人は、ログインしましょう。
アカウントを作成する場合は、確認用のメールが送られてきますので「Confirm email」をクリックすれば、3Commasのアカウントが作成されます。
仮想通貨取引所のアカウント選択画面が表示されますので、この中からBybitを選んでクリックしましょう。
APIキーとAPIシークレットキーの入力画面に入りますので、控えておいたものをコピペなどで入力します。「Connect Bybit Inverse Perpetual」を押せば完了です。
Bybit (バイビット) APIの安全性
仮想通貨取引所のAPIを使用する場合、最も気になるのが安全性です。仮想通貨の自動取引で大金を扱う可能性があるだけに、当然と言ってもいいでしょう。
こうした点についても、BybitはAPIを安全に使用してもらうため、さまざまな安全対策を取っています。
まず、BybitのAPIは取引形態を限定しています。比較的リスクの高い新規上場 (ICOやIEOなど) には参加できないようになっているのです。
また、APIを悪用して大金を引き出すケースも考えられます。Bybitでは1日当たりの出金制限を行っており、APIを悪用されても被害が抑えられるようになっています。
Bybitはセキュリティーに注力している仮想通貨取引所でもあり、セキュリティー強化関連の投資は惜しみなく行っているとしています。
こうしたBybitの姿勢を見る限り、APIの安全性についても一定のレベルは保たれていると考えて良さそうです。
Bybit (バイビット) のAPIを使用する際の注意点
APIを使うにはPythonの知識が必要
APIを実際に使うに当たって、設定を変更する必要が生じてくるのも注意が必要なポイントです。多少、プログラムの知識が必要になってくる局面もあります。
BybitのAPIは、Pythonという言語で書かれています。APIの設定を変更するためには、この言語についての知識が必要になってくるというわけです。
ただ、Pythonの知識といっても、本職のプログラマーに必要とされる高度なものは不要です。基礎だけでも習得しておけば、メリットは大きいのでオススメです。
Bybit (バイビット) のAPIに関するQ&A
Bybit (バイビット) とAPIが接続できません
BybitのAPIを接続する際にエラーが出る場合があります。初めての方だと戸惑うことも多いと思いますが、エラーコードのチェックをすることで冷静な対処をすることができます。ここで2つ程、エラーコードの例を挙げます。
ret_code:10004 error sign!
上記のエラーコードの場合はsignatureが不完全であることを示しています。URLパラメーターがアルファベット順になっていなくても上記のエラーコードが返ってくることがあります。この場合は、Bybit公式サイトのサンプル結果を見て結果の一致をチェックしましょう。
ret_code:10002 invalid request, please check your timestamp and recv_window param.
上記のエラーコードは、プログラム実行とサーバーの環境でタイムスタンプが離れすぎていると現れます。解決方法としては、タイムスタンプがサーバー時間の後なのか前なのかで変わってきます。
前であれば、recv_windowを大きくするだけで解決することができるでしょう。しかし、後に来ていると設定自体を変える必要が出てきます。なおタイムスタンプの初期時間差は「5000milisecond」となっています。
Bybit (バイビット) のAPIを使用している最中に制限がかかってしまいます
APIには、レート制限がかかっています。レート制限は、指定された時間間隔内で許可される最大速度と、制限を超えた場合に実行するアクションを定義します。
Bybit (バイビット) のAPIのまとめ
- BybitのAPIキーは公式ページで簡単に取得できる
- サードパーティーとアプリとの紐付けも簡単
- Bybitはセキュリティに注力している取引所なのでAPIも安心して利用できる
BybitのAPIは取引の自動化を行う際、サードパーティーのアプリに簡単に紐付けが行えるようになっています。
IPアドレスに紐付けして自力で設定を行う場合にはPythonの知識が必要になりますが、プログラマーレベルの高度なものは不要なので心配無用です。
さすがにPythonの知識がゼロでは厳しいものがありますので、これを機に基礎だけでも学習してみるのも良いかもしれません。
セキュリティーについてもBybit側がさまざまな対策を取っていますので、現時点で不安に思うような点はありません。
また、APIキーは管理画面に表示されますが、APIシークレットキーは見られないので、発行時にメモ帳などにコピペしておきましょう。