取扱通貨ペアで選ぶ海外FX業者3選!初心者におすすめの通貨ペアも紹介

海外FX取扱通貨ペアアイキャッチ

1.海外FXにおける通貨ペアとは?

1-1.FXは2種類の通貨を交換する取引

株を取引するときは「現金を使って株を購入」しますが、FXでトレードするときは「ある通貨を売って別の通貨を購入」します。この売る通貨と買う通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。

では「米ドル/円」「米ドル/ユーロ」といった通貨ペアでは、売買のときにどちらを買ってどちらを売るのでしょうか?

「米ドル/円」で売買するとき、行われているのは次のことです。

・買う・・・円を使って「米ドルを買う」
・売る・・・「米ドルを売り」円を受け取る

売買の主体となっているのは、通貨ペアの左側 (米ドル) の方です。通貨ペアを見るときは、左側の通貨をチェックしましょう。

1-2.メジャー通貨とマイナー通貨

たくさんの種類が存在する通貨ペアは、次の2つのカテゴリに分けることができます。

・取引量の多い通貨・・・メジャー通貨
・取引量の少ない通貨・・・マイナー通貨

米ドルやユーロ、円は取引量が多いため、メジャー通貨のカテゴリに入ります。

一方トルコリラや南アフリカランドなどは取引量が少ないため、マイナー通貨になるでしょう。

FXの通貨ペアは、「メジャー通貨同士を組合せたもの」と「メジャー通貨とマイナー通貨を組み合わせたもの」の2種類があります。

メジャー通貨×メジャー通貨

メジャー通貨同士の通貨ペアは「米ドル/円」・「ユーロ/米ドル」などがあります。

流動性の高い通貨同士の組み合わせなので、市場への参加者が非常に多いことが特徴です。特徴は次の3つになります。

・流動性が高い
・スプレッドが狭い
・相場が安定している

売買が活発なので流動性が高く、スプレッドは狭い傾向があります。また、急騰や急落といった値動きはめったに発生せず、相場は安定しています。

よって短期トレードを繰り返して利益を積み重ねていく、デイトレードやスキャルピングに向いているといえるでしょう。

マイナー通貨×メジャー通貨

マイナー通貨ペアとメジャー通貨ペアは、「トルコリラ/円」や「南アフリカランド/米ドル」などがあります。

マイナー通貨とメジャー通貨ペアの特徴は次の3つです。

・スプレッドが広い
・相場が変動しやすい
・スワップが高い

マイナー通貨とメジャー通貨の通貨ペアは、メジャー通貨同士のペアに比べて市場参加者が少なくスプレッドが広いです。よって取引コストが多くかかります。

また市場参加者が少ないことからトレーダーの売り買いが価格に影響しやすく、相場が変動しやすいでしょう。

よってマイナー通貨とメジャー通貨のペアは、大きな相場変動を利用してハイリターンを狙うFX熟練者向けの通貨ペアといえます。

ただ2通貨間の金利の差であるスワップは高く、スワップ狙いのトレードができることが特徴です。

そもそもマイナー通貨の価値はメジャー通貨に比べて低く、暴落するリスクがあります。スワップ狙いのトレードの際も、暴落リスクには注意が必要です。

2.【初心者向け】海外FXにおける通貨ペアのおすすめの選び方

2-1.通貨の取引量が多いか

FX初心者の方には、取引量の多い通貨ペアがおすすめです。なぜなら取引量が多い通貨ペアは、価格変動の幅が小さいからです。

価格変動が小さい通貨ペアでは、証拠金維持率を十分に保てさえいれば、ロスカットされるリスクが小さくなります。

2-2.情報が集めやすいか

ニュースを入手しやすいという観点で、取引する通貨ペアを検討することをおすすめします。

なぜなら通貨価格が変動する背景には、その通貨を発行する国の政治的、経済的、社会的な要因があるからです。

たとえばイギリスにおけるBrexitや、アメリカー中国における貿易戦争などの大きなニュースは、ポンドおよび米ドルの価格に大きな影響を与えました。

FXを行なうときは、通貨を発行する国に関するニュースを注視する必要があるといえるでしょう。

アメリカやイギリスなど日本に馴染みのある国々に関連するニュースは日常で見聞きしますが、馴染みのない国のニュースは流れません。

トレーダー自身でニュースを取得する必要があります。

2-3.ドルが含まれているか

通貨ペアに米ドルが含まれている、いわゆる「ドルストレート通貨ペア」を取引するのがおすすめです。理由はシンプルに値動きを予測できるからです。

「ポンド/円」など米ドルが含まれていない通貨ペアでは、2つの通貨間のレートではなく、米ドルを介して価格が決定します。

たとえば「ポンド/円」では、「米ドル/円」・「ポンド/米ドル」の2つのレートから価格が算出されています。

よって米ドルを含まない通貨ペアでは、米ドルを含む3つの通貨の強弱関係を考慮する必要があります。

ですが米ドルが入った通貨ペアでは、米ドルともう1つの通貨のみを考慮すればいいだけ。シンプルに値動きを予測できるので、トレードしやすいでしょう。

2-4.自分のトレードスタイルに合っているか

トレーダー自身のトレードスタイルに合っているかという点も、通貨ペア選びの重要なポイントです。

たとえば短いスパンで売買を繰り返すスキャルピングやデイトレードでは、スプレッドの狭い通貨ペアで取引するのが最も適しています。

取引間隔が長く、一度に狙う利益幅大きいスイングトレードやポジショントレードでは、トレンドが発生しやすい通貨ペアが適しているでしょう。

またそれぞれの通貨ペアにおいて、取引が活発になる時間帯があります。

自身がトレード可能な時間帯と照らし合わせ、ご自身のトレードスタイルに合った通貨ペアを選びましょう。

3.初心者におすすめの通貨ペアとは?

3-1.米ドル/円 (USD/JPY)

最もおすすめの通貨ペアは「米ドル/円」です。理由は次の3つです。

・ドルストレート通貨
・日本人に最も馴染みがある
・FX市場における取引高2位の通貨ペア

世界の基軸通貨である米ドルが含まれており、シンプルにトレードしやすいでしょう。

2つ目の理由は、日本人が普段から利用している円が含まれていること。日本人に馴染み深い、扱いやすい通貨ペアといえます。

さらに「米ドル/円」は、「ユーロ/米ドル」に次いで最も取引されている通貨ペアです。流動性が高いため、価格変動性が低くリスクが少ないでしょう。

3-2.ユーロ/円 (EUR/JPY)

2番目におすすめの通貨ペアは「ユーロ/円」です。理由は次の2つです。

・ユーロは取引量2位の通貨
・FX市場における取引高14位の通貨ペア

ユーロは米ドルに次ぐ取引量第2位の通貨です。

「ユーロ/円」の取引高はトップ14位にランクインしているため、比較的市場規模の大きな通貨ペアといえます。

価格が安定しており、ロスカットのリスクが低いでしょう。

ちなみに円建ての通貨ペアで取引高15位以内に入るのは「米ドル/円」と「ユーロ/円」の2種類だけです。

3-3.豪ドル/円 (AUD/JPY)

3つ目におすすめの通貨ペアは「豪ドル/円」です。理由は次の2つです。

・豪ドルは取引量が多い通貨
・経済的・政治な不安要素が少ない

豪ドルは取引量が多い部類の通貨であり、信頼性が高いです。

またオーストラリアは天然資源にも恵まれているうえ、経済的・政治的な不安予想が少ない国です。

暴落のリスクが少なく、安定して取引できる通貨ペアといえるでしょう。

4.初心者におすすめできない通貨ペアとは?

4-1.ユーロ/米ドル (EUR/USD)

「ユーロ/米ドル」は世界1位の取引量を誇る通貨ペアですが、円建てで取引できないため、FX初心者の方にはおすすめできません。

「どちらの通貨を売っているのか (買っているのか) 」が頭の中でこんがらがってしまい、売買がうまく行かないでしょう。

初心者の方は、円が入っている通貨ペアを選ぶことをおすすめします。

4-2.英ポンド/円 (GBP/JPY)

「英ポンド/円」をおすすめできないのは、値動きが激しくなりやすいからです。FX初心者はロスカットのリスクが大きいでしょう。

英ポンドは世界で4番目に取引量が多いものの、「流通量」が少ないため、値動きが激しいことで知られています。

5.主要海外FX業者の取扱通貨ペア数比較表

海外FX業者 取扱通貨ペア数
LandFX 67種類
Tradeview 62種類
iForex 61種類
Axiory 61種類
XM 57種類
TitanFX 57種類
GemForex 33種類
FBS 28種類

6.通貨ペアで選んだおすすめ海外FX業者3選

6-1.XM (エックスエム)

XMの取扱通貨ペア数は57種類、円建て通貨ペアは8種類と、他の業者に比べると少ない方です。

ですがメジャー通貨ペアは抑えていますので、よほどのマイナー通貨ペア狙いでない限り、問題はないでしょう。

XMは口座開設ボーナスや入金ボーナスが非常に充実しています。さらにレバレッジ倍率が最大888倍まで対応できるので、資金を有効活用できるでしょう。

日本語を完全サポートしている点も、トレーダーにとってはうれしい点です。

6-2.AXIORY (アキシオリー)

AXIORYの取扱通貨ペア数は61種類、円建て通貨ペアは10種類と比較的多めです。

「トルコリラ/円」と「南アフリカランド/円」の通貨ペアがあるので、スワップポイントを狙ったトレードを行えるでしょう。

スプレッドも比較的狭く、スキャルピングにもおすすめ。

MT4/MT5だけでなく、cTraderという取引ツールにも対応しているので、取引環境を重視したいトレーダーに最適です。

6-3.iForex (アイフォレックス)

iForexの取扱通貨ペアは89種類、円建て通貨ペアは14種類と非常に多いことが特徴です。

「デンマーク・クローネ/円」・「ノルウェー・クローネ/円」・「スウェーデン・クローナ/円」といった、珍しい通貨ペアを取り扱っています。

金利が高い「トルコリラ/円」や「南アフリカランド/円」もあるので、スワップポイントを狙ったスイングトレードに活用できるでしょう。

ロスカット水準が証拠金維持率0%という点も、他社にはない珍しい点です。

iForexでは有効証拠金が0円になるまでポジションが維持されますので、他社よりもロスカットされにくいといえます。

7.海外FXの通貨ペアまとめ

海外FXの通貨ペアについてまとめると、次のとおり。

・取引量の多い「メジャー通貨」と少ない「マイナー通貨」がある
・おすすめ通貨ペアは「米ドル/円」・「ユーロ/円」・「豪ドル/円」
・通貨ペアを選ぶポイントは「取引量が多い」・「米ドルが含まれている」・「情報を入手しやすい」・「トレードスタイルに合う」の4つ

FX業者によって、取扱通貨ペアや特徴は異なります。業者を選ぶときは、次の3つのポイントから考えてみるとよいでしょう。

・レバレッジ888倍・豪華ボーナス等の総合力の高さで考えるならXM
・スワップポイント狙いのトレードをするならAXIORYかiForex
・マイナー通貨をトレードしてみたいならiForex

ご自身のトレードスタイルに合ったFX業者を選んでください。