- BINANCEに用意されているチャートは2種類
- 人気チャートツール「TradingView」を使うことができる
- 描画ツールの使用方法
BINANCEは世界最大の取引所ですが、海外のサイトのため「なんとなく利用しにくい」と感じている人もいるのではないでしょうか。
BINANCEのUIは使いやすいのが特徴ですが、初心者にはまだまだ分かりにくいところがあります。
今回はBINANCEのチャートについて詳しく解説します。BINANCEのチャートは2種類あり、初心者でも中〜上級者でも、ニーズに応じて使い分けが可能です。
また、分析ツールも豊富であるため、自分の好みに合わせてチャートをカスタマイズすることが出来ます。
本記事を読んで、BINANCEのチャートを使い始めるための基礎を身に着けましょう。
2022年11月30日に、BINANCEは日本市場への参入を発表しました。
それに伴い、現時点でBINANCEは日本からの新規受付を停止しています。
登録フォームを開いても以下のように警告メッセージが表示されてしまい、手続きを進めることができません。
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Bybitの評判や特徴、メリット・デメリットについて知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
Bybit (バイビット) の評判・口コミから分かったメリット・デメリットを一挙紹介!また、BINANCEが日本人ユーザーの新規登録を停止した詳しい経緯や、BINANCEの代わりにBybitをおすすめする理由については、下記の記事で紹介しています。
BINANCE (バイナンス) は日本人の利用は禁止? 代わりにおすすめの海外仮想通貨取引所も紹介目次
BINANCE (バイナンス) 2種類のチャート
BINANCEではクラシックチャートとアドバンスチャートの2種類が用意されています。これらのチャートはそれぞれ基本と応用に応じて使い分けが可能です。
クラシックチャートではシンプルで操作がしやすくなっています。またアドバンスチャートではテクニカル分析のための豊富なツールが用意されており、利用者次第で精度の高い相場予測が行えます。
クラシックチャートの表示
クラシックチャートでは中央に大きくチャートが表示されています。
また左側には市場で出されている注文が並んでいます。上の板は仮想通貨を売りたい人の注文一覧です。下の板は仮想通貨を買いたい人の注文一覧です。
さらに右側では上から通貨ペア一覧、下には市場の売買履歴が並びます。この画面で仮想通貨を取引する場合はチャートの下に表示されている注文画面を利用します。
アドバンスチャートの表示
アドバンスチャートでは左側にチャートが表示されています。またチャートから右に向かって注文板と注文履歴が縦に並んでいます。これらの画面は利用者が自由に位置や大きさを変更可能です。
一番右に移動すると注文画面があります。注文画面では成行注文や指値注文など利用者のニーズに合わせた注文を行えます。
BINANCE (バイナンス) 3つの取引ツール
BINANCEの取引ツールには仮想通貨売買に役立つツールがいくつもあります。ここではBINANCEが用意している取引ツールについて紹介します。
オリジナル
オリジナルはデフォルトで表示される、BINANCE独自のチャートです。オリジナルのチャートを表示するにはBINANCEの公式ページ上部の「トレード」にカーソルを合わせて、そのなかの「クラシック」か「アドバンス」をクリックします。
画面中央にチャートが表示されるので、チャート上部にある「オリジナル」をクリックします。
分析ツールの使い方
チャート画面の左側に小さく表示されている矢印アイコンを押すと、左側にチャートの分析ツール一式が表示されます。これらはチャート分析をサポートするための機能です。
例えばトレンドラインを引いて値動きを見極めたり、矢印ツールを使用して特定のローソク足を強調させることも可能です。他にも様々ある機能を使いこなすことで、チャート分析の精度が高まるので試してみてください。
TradingView
TradingViewを利用するには上記画像の「オリジナル」の右側にある「TradingView」をクリックします。TradingViewではトレンドラインやフィボナッチなどをチャート内に描画することができます。
ローソク足チャート
ローソク足チャートは、仮想通貨の価格推移を表しています。
BINANCEではローソク足を自分好みにカスタマイズでき、線の色はもちろんタイムゾーンなども変えることが可能です。
ローソク足チャートのカスタマイズ画面を表示するには「TradingView」に表示されているローソク足のいずれかをダブルクリックします。
ローソク足の時間軸
チャートに表示されているローソク足の時間軸を変更することができます。時間軸はオリジナル、TradingViewどちらのチャートでも変更でき、チャートの上部に表示されている「5分」などの時間をクリックすると変更できます。
クリックすると「1分~1か月」までの期間でローソク船が表示されるので、見たい期間に合わせて調節しましょう。
「5分」に設定すれば5分足となり、「1日」で設定すると日足になります。
デプスチャート
デプスチャートはチャート画面の右上にある「深さ」をクリックすることで表示されます。
深さは買い注文と売り注文の現時点での状態を示しています。緑が大きいと買い圧力が強く、赤が強いと売り圧力が強いです。
BINANCE (バイナンス) チャートでのインジケーターの使い方
インジケーターとはチャート分析を補助してくれる指標のことです。利用できるインジケーターにはそれぞれ利用方法や活用方法が用意されています。
これからBINANCEで利用できるインジケーターの使い方を紹介します。
インジケーターの種類と表示方法
BINANCEのインジケーターはチャート画面から選択をします。チャート画面上にはローソク足の項目が表示されていますが、その右側にあるアイコンをタップすると「Technical indicator」と表示され画面中央にインジケーターの一覧が出てきます。
メインとサブのインジケーターを合わせて全部で19種類を利用可能です。MACDをはじめとして基本的なインジケーターやテクニカルなインジケーターまで豊富に用意されています。
インジケーターの消し方
すでに表示させているインジケーターは、チャートの左上に文字が出てきています。横には「×」の表示が出ているのでこれを押すことでインジケーターを閉じられます。
クラシックのインジケーター
クラシックのチャートはシンプルな見た目になっていて、仮想通貨取引の初心者でも取引が行いやすいように作られています。
機能や見た目がシンプルになっていて操作しやすいですが、追加できるテクニカル指標は少ないのが特徴です。
移動平行線
移動平均線とはチャート上に表示されている3本の線を指し、価格の平均値を表しています。
主に「短期」「中期」「長期」と期間を分けて設定し、トレンドの変化を見るために使用されます。すでに色分けされていますが、自分が分かりやすいように色をつけて区別しましょう。
移動平均線は設定した期間ごとに特徴があり、短期の線は一番動きが激しく、長期の線はなだらかに推移します。中期はその中間の動きとなるので、動き方で区別することも可能です。
MACD (マックディー)
マックディーは移動平均線と同様にトレンドを見るためのテクニカル指標です。移動平均線との違いは計算方法にあり、時間軸が新しいものに価値を置いて計算されます。
アドバンスのインジケーター
アドバンスのチャートは見た目が複雑な代わりに、クラシックでは表示できなかったツールとインジケーターを追加できます。
使用できるツールは13種類あり、インジケーターは18種類も用意されているので、詳細にテクニカル分析を行えます。
BINANCE (バイナンス) チャートでの描画ツールの使い方
BINANCEのチャートではトレンドラインなどの描画ツールを使用することが可能です。ここでは描画ツールを使う方法について解説します。
描画ツールの種類と表示方法
描画ツールはクラシック、アドバンスどちらのチャートでも使用できます。描画ツールを表示するには「TradingView」に切り替えましょう。
TradingViewに切り替えるとチャートの左側に描画ツールが表示されるようになります。
ロングポジションとショートポジション
BINANCEでは、実際に買いや売りの注文をしたときのシミュレーションをすることができます。
ロングポジション・ショートポジションツールを使用すると、クリックしたところで注文したと仮定して、そのあとのリスクに対する報酬比率を表示できます。
仮想通貨を買うと仮定する場合は「ロングポジションツール」、売ると仮定する場合は「ショートポジションツール」を使用しましょう。
使用したいツールをクリックしたら、チャート内でシミュレーションしたい場所をクリックします。
ここではロングポジションツールを使用しました。チャート内をクリックすると上記の写真のように緑色と赤色のラインが表示されます。
緑色で表示されている範囲は利益を得ることができる範囲を表していて、赤色の範囲は損失が生まれる範囲です。
真ん中に表示されている「リスク/リワード」はリスクに対する報酬の比率です。
主な使い方としては買いで注文を出すところでロングポジションツールを使用して、利益確定する価格に緑色のラインを合わせて、損切りを行なう価格に赤色を設定します。
このように使用すると、自分が注文を出すところのリスクとリターンの比率を知ることができます。
トレンドライン
トレンドラインをメインチャート上に簡単に引くことができます。トレンドラインを引くには描画ツールの上から2番目にあるラインにカーソルを合わせて、その中の「トレンドライン」をクリックします。
チャート上の始点と終点の位置でクリックすれば、トレンドラインを引くことができます。
描画ツールの消し方
表示させてある描画ツールは消すことも可能です。描画ツール一覧の下にゴミ箱のアイコンがあります。
そのゴミ箱アイコンを押すことで、チャートに表示されているツールの内容はすべて削除されます。
BINANCE (バイナンス) チャートをリセットする方法
仮想通貨のテクニカル分析を行なっていると描画したインジケーターが散らかってしまい、チャートが見にくくなってしまうこともあるでしょう。そんなときは一度チャートをリセットしましょう。
表示しているテクニカルインジケーターを削除するには、インジケーター自体をクリックして、上部に表示されるゴミ箱のマークをクリックします。
チャート全体をリセットするにはチャート内で右クリックをして、「チャートをリセット」をクリックするか「Alt+R」をキーボードで入力します。
BINANCE (バイナンス) スマホアプリでのチャート
BINANCEはスマホアプリもリリースしており、アプリ版でもチャート機能を利用できます。
アプリ画面で「トレード」から通貨ペアの取引画面を出したら、ローソク足のアイコンをクリックしてください。するとチャート画面へと移動します。
チャート画面では中心にチャートが表示されます。そのままでは見にくい場合、チャート画面の下にある矢印が広がっているアイコンを押してください。
すると、チャートがスマホ画面いっぱいに表示されるようになります。
BINANCE (バイナンス) チャートでの注文方法 (クラシック)
通貨ペアを選択
BINANCEのクラシックチャートを表示したら、初めに取引する通貨ペアを選択しましょう。通貨ペア選択はチャート画面の右上に表示されています。検索画面で取引したい通貨シンボルを入力すると探す手間を省けるでしょう。
また頻繁に取引をする予定のある通貨ペアには星マークを入れておくと、次回からすぐに探し出せます。
注文を入れる
注文画面では初めに「リミット」「マーケット」「ストップリミット」のいずれかを選択します。
マーケットは成行注文とも呼ばれ、取引数量だけを指定して注文時点の最も有利な価格で取引を行える注文方法です。この方法は素早く注文が行えるため、簡単に取引を成立させたい人におすすめです。しかしデメリットとして相場が不安定な場合、予想外の価格で約定することがあります。
リミットは指値注文といい、数量と金額を指定して注文を入れます。リミットのメリットとして注文価格まで指定することで、狙った価格帯での注文を狙える点が大きいでしょう。
ストップリミットは逆指値注文とも呼ばれ、主に損切ラインを決めるために利用します。
最後に金額に売却量を入力して「売却」をクリックしてください。すると設定した損切ラインか利確ラインに値動きが達することで注文が約定します。
ストップリミット注文の詳細は使い方については、下記の記事でも紹介しています。
BINANCE (バイナンス) チャートのまとめ
- BINANCEにはクラシックとアドバンスの2つのチャートがある
- クラシックチャートはシンプルで初心者でも使いやすく、アドバンスチャートは豊富な分析ツールを使った複雑な取引が可能
- 取引を積み重ねていくなかで、自分の好みに合わせて使い分けたり、カスタマイズしたりすることができる
BINANCEのチャートには、初心者トレーダーからベテラントレーダーまで使いやすい機能が揃えられています。
あまり細かい分析を行わない方はクラシックを使い、詳細にテクニカル分析をしたいという方はアドバンスを使用しましょう。
チャートツールにもBINANCEオリジナルのものとTradingViewがあるので、自分の好みに合わせて使い分けましょう。