BINANCE (バイナンス) の出金・送金方法ガイド | 出金できないトラブルの対処法まで分かりやすくご紹介

BINANCEでは、出金する通貨ごとに最低出金額と出金手数料が異なるので注意が必要です。

また、BINANCEは日本円での出金に対応していないため、どうやって出金すればいいのか分からない方のためにも、出金の具体的な方法や注意点、トラブル対処法について丁寧に解説します。

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Bybitの評判や特徴、メリット・デメリットについて知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

Bybit (バイビット) の評判・口コミから分かったメリット・デメリットを一挙紹介！

また、BINANCEが日本人ユーザーの新規登録を停止した詳しい経緯や、BINANCEの代わりにBybitをおすすめする理由については、下記の記事で紹介しています。

BINANCE (バイナンス) は日本人の利用は禁止？ 代わりにおすすめの海外仮想通貨取引所も紹介

BINANCE (バイナンス) で出金する際の基本情報

各仮想通貨ごとの出金手数料

BINANCEの出金手数料は、次の2つの要素に応じて変わります。

仮想通貨の種類に応じて出金手数料が変わる点は、他の取引所でも同様です。ですが「出金に使用するネットワーク」については、はじめて聞く方も多いかもしれません。

仮想通貨を送金するときは、通常その仮想通貨のネイティブブロックチェーンネットワークを使います。たとえばビットコイン (BTC) を送付するときは、ビットコイン (BTC) のブロックチェーンを使用します。

ですが実は、ウォレット側が対応すれば「ネイティブブロックチェーン以外のブロックチェーンを使って仮想通貨を送付する」ことも可能です。あえて他のブロックチェーンを使う理由は「ネイティブよりも送金手数料が安く、かつ高速に送れるから」です。

主に使われるネットワークは、次の3つです。

ビットコイン (BTC) を例に上げ、出金手数料を比較してみましょう。

ビットコイン (BTC) では、BEP2またはBEP20を利用すると出金手数料がネイティブネットワークの約100分の1になります。逆にERC20では、ネイティブネットワークよりも手数料が高くつくことがわかります。

以下に代表的な仮想通貨と出金手数料についてまとめました。

各仮想通貨ごとの最低出金額

最低出金額についても、仮想通貨の種類と使用するネットワークによって異なります。ただし多くの仮想通貨では、BEP2やBEP20を利用した場合の最低出金額が最も小さくなります。

ビットコイン (BTC) を例に上げてみてみましょう。

ビットコイン (BTC) のネイティブネットワークを利用する場合、最低出金額は0.001BTCです。

BEP2またはBEP20を利用すると、最低出金額はネイティブネットワークの100分の1 (0.00001BTC) となります。つまりBEP2またはBEP20を利用すれば、少ない数量のビットコインでも送付できるということです。

以下にビットコイン (BTC) 以外の主要な仮想通貨における最低出金額をまとめました。多くの通貨において、BEP2またはBEP20を利用したときの最低出金額が最も小さいことがお分かりいただけると思います。

出金が反映されるまでにかかる時間

出金が反映されるまでにかかる時間は、仮想通貨種類と使用するネットワーク種類によって異なります。

たとえばビットコイン (BTC) をネイティブブロックチェーンで出金する場合、出金が反映されるまでにかかる時間は約60分です。

ビットコイン (BTC) をBEP2またはBEP20で出金する場合は、約5分に短縮されます。

イーサリアム (ETH) をネイティブブロックチェーンで出金する場合は、約5分ですが、BEP2やBEP20を使用しても、反映までには同じく5分程度かかります。

反映までにかかる時間が違うのは、各ブロックチェーンの仕様の違いから生じるものです。

BINANCE (バイナンス) で出金をする際に気をつけるべき点

BINANCEで出金するときの注意点は以下の3つです。

それぞれについて詳しく説明していきます。

出金先のアドレスを取得し正確に入力する必要がある

出金先の情報をもれなく入力するようにしましょう。送金先のアドレスはもちろん入力が必要ですが、通貨の種類によってはタグやメモ欄への入力が必要になる場合があります。

タグやメモは、ユーザーアカウントを見分けるための識別子です。タグやメモがなければ、自分のアカウントへの入金が反映されません。

出金できるのは1日2BTC (=約860万円) まで

BINANCEでは本人確認なしでも出金・送金が可能です。ただし1日2BTC以内に限られます。1BTCが約430万円 (2022年1月31日時点でのレート) で計算すると、860万円まで出金・送金可能です。

初心者のうちは2BTCで問題なく取引できるとは思いますが、中級以上になってくるとそれ以上の金額を出金・送金するケースもあるかもしれません。本人確認が完了すると、1日最大100BTCまで出金できます。

本人確認手続きは時間がかかるので、いざというときに困らないよう、事前に登録しておくのがおすすめです。

日本円の出金は不可

2022年時点で、BINANCEでは日本円に対応していないため、日本円の出金はできません。対応している法定通貨もしくは仮想通貨でのみ出金可能です。

USD / AUD / EURといった代表的な通貨以外にも、VND / TRY / MXN / BRLなど全15種類の法定通貨に対応しています。国内から出金する場合には、仮想通貨で出金するケースが多くみられます。

BINANCE (バイナンス) の出金制限解除には本人確認が必要

新規アカウントを開設した方は「インターイミディエイト認証」を行わないと出金できないように2021年8月21日から変更されました。

「インターイミディエイト認証」は出金を制限するだけでなく、BINANCEのすべてのサービスにアクセスするために必要となります。

このプロセスを終了すると、1日あたりの出金限度額は、800万BUSD (バイナンスUSD) となります。およそ8.8億円です。

直近30日間の取引量とBNB保有量に基づくVIPレベルが上がると、出金限度額はより大きくなり、緩和されます。

「インターイミディエイト認証」とは、身分証明書のリアルタイムでの撮影と、セルフィーの撮影、スマホアプリによる顔の確認を行う認証プロセスです。身分証明書として提出できるのは、下記のいずれかです。

注意点は、デバイスのカメラが立ち上がり、書類をリアルタイムで撮影する必要があることです。つまりあらかじめ書類を撮影しておいても、意味はありません。身分証明書の原本そのものを、手元に用意しておく必要があります。

認証を行うには、画面右上にある「認証」ボタンを押します。もしボタンが出ていない場合は、アカウントアイコンから「身分証明」メニューへ進みましょう。

認証欄の「今すぐにはじめる」をクリックします。

提出する書類の種類を選択しましょう。

カメラのマークがある箇所をクリックしましょう。このとき、デバイスでカメラへのアクセスを有効にしてください。デバイスのカメラが立ち上がりますので、書類を手に持ち、撮影します。

続いてセルフィーを撮影します。カメラのマーク付近をクリックすると、デバイスのカメラが立ち上がります。注意事項に注意しながら、撮影しましょう。

続いてモバイルアプリでの認証です。BINANCEのアプリを立ち上げましょう。

右上にあるQRコード読み取りマークをタップします。そして画面に表示されるQRコードを読み込みましょう。

「認証開始」をタップし、画面の指示に従って顔を動かしましょう。PC画面に戻り、「モバイルでこれを完了しました」ボタンを押して終了です。

審査の結果はメールで通知されます。

BINANCE (バイナンス) の出金・送金方法

BINANCEの出金・送金方法の手順は以下の4ステップです。

今回はコインチェックを例として挙げていますが、他の国内取引所へも同じ手順で出金することができます。

ここから各手順ごとに、画像付きで解説していきます。

PC版での出金・送金方法

STEP1 出金先のコインチェックのアドレスを確認する

コインチェックのアドレスを確認するには、左メニューから①「暗号資産の受取」をクリックします。そして②通貨種別を選択しましょう。アドレスが表示されます。

③コピーボタンを押すと、アドレスが1クリックでコピーできます。

STEP2 公式サイトから出金画面を表示する

まずBINANCEの公式ホームページにログインをして、画面右上の人物アイコンをクリックしましょう。

展開されたメニューバーから「ウォレット」をクリックし「フィアットと現物」を選択します。

フィアットと現物ページ画面の上部に表示された「出金」をクリックすると、出金ページへと移動します。

STEP3 必要事項を入力し出金申請する

出金ページが表示されるので、必要事項を入力していきましょう。

仮想通貨を出金する場合

「通貨」の項目で、プルダウンメニューから出金したい銘柄を選択しましょう。次に、ウォレットアドレスを入力します。

ネットワークについては、ウォレットアドレスを入力すると自動で一致するものが選択されます。ただし、ウォレットアドレスに対応する範囲であれば自分で選択することも可能です。

バイナンスコイン (BNB) を出金する際のネットワークの選択

出金したい金額を入力すると、手数料を引いた出金額が表示されます。確認後に「出金」をクリックすれば出金申請は完了です。

法定通貨を出金する場合

次に法定通貨を出金する手順を解説します。出金ページを表示させたら「フィアットの出金」を選択します。

通貨のプルダウンメニューから自分が出金したい銘柄を選択します。次に選択した通貨に応じた入金方法を選んでから、出金する金額を入力して「次へ」をクリックし、画面の案内に従って出金してください。

STEP4 認証コードを入力して出金する

最後に認証コードが記されたメールが届くので、そのコードを入力して本人確認を行いましょう。

なお、認証コードの期限は30分です。

アプリ版での出金・送金方法

STEP1 出金先のコインチェックのアドレスを確認する

コインチェックの受取アドレスを確認するには、左メニューから①「暗号資産の受取」をクリックし、②通貨種別を選択します。アドレスが表示されますが、アプリに間違えずに入力するため、③「QRコードを表示」をクリックしましょう。

STEP2 公式アプリから出金画面を表示する

BINANCEのアプリを開き、右下の①「ウォレット」をタップしましょう。次に②「出金」をタップします。

残高がある通貨のリストが表示されますので、出金したい通貨を選択してください。

もし仮想通貨ではなく現金を出金したい場合は、「現金」をタップしてください。

仮想通貨を出金するときの手順を続けて解説します。

STEP3 必要事項を入力し出金申請する

右上の①QRコード読み込みのアイコンをクリックし、先ほどコインチェックの画面で表示したQRコードを読み込みましょう。アドレスが入力されます。

アドレスが入力されると、適切なネットワークが自動的に選択されます。

次に②送金額を入力し、③「出金」ボタンを押します。

STEP4 認証コードを入力して出金する

最後に、PCやブラウザと同様、認証コードを入力して出金してください。

BINANCE (バイナンス) から海外の銀行口座に出金することも可能

BINANCEでは、SWIFTを介して米ドルを銀行口座へ出金することが可能です。

SWIFTとは、世界中の多くの金融機関が参加している送金ネットワークのことです。日本の金融機関の多くもSWIFTに参加しており、BINANCEから日本の銀行や海外銀行へ出金できます。

なおBINANCE口座へはバイナンスUSD (BUSD) があればOKです。バイナンスUSD (BUSD) が米ドルに変換され、銀行へ着金します。利用するには本人確認を済ませておく必要があります。

海外送金となるため、慣れていないと手続きは面倒に感じられるかもしれません。手数料は15米ドル (約1,600円）かかります。

海外銀行口座に出金する手順

出金画面を出すには、アカウントアイコンから「フィアットと現物」に進み、「出金」ボタンを押します。

そして「フィアットの出金」をクリックします。

通貨種別で「USD」を選択し、出金先に「Bank Transfer (SWIFT) 」が選択されていることを確認しましょう。「次へ」ボタンを押すと、口座の詳細を入力する画面が表示されます。

入力する項目で不明な点があれば、利用している銀行へ問い合わせましょう。

BINANCE (バイナンス) から出金できない原因と対処法

BINANCEで出金手続きができない場合や出金をしたのに着金しない場合は、以下を確認しましょう。

それぞれについて詳細と対処法を解説していきます。

出金先のアドレスを間違えて入力している

出金先に入力したアドレスが、本来出金したかったアドレスと異なっているかもしれません。

もう一度受取先のアドレスを確認しましょう。もし入力し間違えていて、すでにそのアドレスに着金してる場合は、BINANCE側では対処できません。

出金先のタグを忘れた

仮想通貨を出金するとき、タグの入力が必要な場合があります。受取先のアドレスを表示したときにタグの入力が必要かどうかについても表示されますので、もう一度受取人のアドレスを確認してみてください。

もしタグの入力が必要なのに入力を忘れたのであれば、受取先の取引所やウォレットに問い合わせてみましょう。問い合わせするときは、トランザクションIDを連絡すると話が早いです。

トランザクションIDを確認するには、以下の手順を実行してください。

まず上部メニューの①「ウォレット」から②「取引履歴」へ進みます。

①振替欄で「出金」を選択し、②該当する出金のTxIDを確認しましょう。

トランザクションが混み合っている

出金リクエストしたのにもかかわらず、アカウントへの入金が確認できない場合、ブロックチェーン上の承認プロセスに時間がかかっている可能性があります。

トランザクションIDからブロックチェーン上の承認状況を確認しましょう。

上部メニューの「ウォレット」から「履歴」へ進みます。

該当する出金のTxIDをクリックすると、ブロックチェーンエクスプローラーが立ち上がります。トランザクションのステータス状況を確認してみてください。

BINANCE (バイナンス) の出金履歴・取引状況を確認する方法

BINANCEの出金履歴・取引状況を確認するには、上部メニューの①「ウォレット」から②「取引履歴」へ進みます。

取引履歴の一覧が表示されます。

BINANCE (バイナンス) の出金・送金に関するQ&A

BINANCEの出金・送金に関するよくある質問を3つ紹介します。

出金が反映されません

BINANCEでの出金は、ユーザーのリクエスト後、BINANCE側がブロックチェーンネットワークの確認を行ってから対応するプラットフォームへ入金されます。

通常トランザクションIDの生成にかかる時間は、60分以内です。しかしネットワーク確認にかかる時間はブロックチェーンによって異なるため、混雑していると反映に時間がかかってしまうこともあります。

こういった遅延も考えられるので、まずばブロックチェーンの取引状況を確認してみましょう。

確認するにはまずBINANCEの公式ホームページからログインして、ウォレット内の概要から、トランザクション履歴を選択します。仮想通貨もしくは法定通貨の出金記録をチェックし、ステータスが「処理中」の場合には、確認処理が完了していない状態です。しばらく待ってから、再度ステータスを確認してみましょう。

誤ったアドレスに出金してしまったらどうすればいいですか？

万が一誤ったアドレスに出金してしまった場合、BINANCEでは資金の受取人を見つけるところまではサポートしてくれます。

アドレスの所有者がわかった場合には、そのプラットフォームのカスタマーサポートへ連絡してみましょう。

ただし必ずしもキャンセルできるとは限りません。またキャンセルできるとしても、時間がかかってしまう可能性があります。そのため出金の際には送金先アドレスをよく確認してから送金するようにしましょう。

出金機能が停止されました

パスワードを変更した場合や、SMSやGoogle認証を無効化したあとは、出金機能が24時間停止されます。

またSMSやGoogle認証をリセット / アカウントロック解除 / メールアドレス変更した場合には、48時間は出金できません。

停止時間が経過すれば自動的に出金機能が使えるようになるのでしばらく待ちましょう。

またアカウントに異常な操作が確認された場合にも、出金機能が停止されます。この場合には、スポットウォレット内にメッセージが表示されるので、そのメッセージをクリックしてから、ポップアップウィンドウの「今すぐ確認」ボタンをクリックして本人確認手続きをしてください。

本人確認済の場合には、顔認証ページへ移動します。承認されれば出金機能の利用が可能です。ただし本人確認がまだの人は、本人確認の手続きをする必要があります。事前に本人確認を済ませておけば、万が一出金機能が停止されても、すぐに再開できます。

BINANCE (バイナンス) の出金・送金まとめ

BINANCEでは、対応する仮想通貨と法定通貨での出金が可能です。ただし日本円には対応していないため、仮想通貨で出金する方法を覚えておきましょう。通貨やネットワークによって出金手数料や最低出金額が異なるので注意が必要です。

出金・送金手続きは、画面に表示されたいくつかの項目を選択・入力するだけなので、はじめての人でも手続きしやすいでしょう。ただし出金したい通貨によっては、入金時と同じネットワークを選択しなくてはならないことを覚えておいてください。

本人確認は任意です。ただし出金額が1日2BTCまでの制限がかかってしまいます。また万が一出金機能が停止された場合には、本人確認が必要となるので、事前に手続きを済ませておくと安心です。