- XMではスキャルピングが禁止されていない
- XMでスキャルピングするならZero口座がおすすめ
- XMがスキャルピングに向かないと言われる理由とは?
XMは他の海外FX業者と比較してスプレッドが広いことから「スキャルピングに向かない、難しい」と言われています。
しかしXMには、最大1,000倍のレバレッジや取引ごとにポイントが貯まるプログラムなど、スキャルピングにおすすめできる要素も揃っています。
そこで本記事ではXMでスキャルピングするときのメリット・デメリットや、XMでスキャルピングするときのおすすめの口座タイプについても紹介しています。
また、XMでスキャルピングするときのコツやおすすめの手法についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
XM (XMTrading) でスキャルピングは禁止されていない
XM公式サイトに記載のとおり、XMはスキャルピングを禁止していません。
規約違反ではないので、XMでスキャルピングをしても口座凍結や利益の取り消しを懸念する必要もないです。
また、XMは決済までの最低保有時間などの取引制限もなく、自由にスキャルピングを行うことができます。
海外FX業者の中には、サーバーダウンの懸念によりスキャルピングを禁止している業者も少なくありません。たとえばiFOREXは、ユーザーに対してスキャルピングを全面的に禁じています。
ただし、XMは複数口座内の両建てや、XMと他のFX業者との両建てが禁止されている点には注意が必要です。
EAを用いたスキャルピングも禁止されていない
XMは、EA (自動売買システム) を使ったスキャルピングも禁止していません。
他の海外FX業者には、EAによるスキャルピングに規制をかけているところも珍しくありません。
そんな中、EAによるスキャルピングができるのはXMの大きなメリットの1つです。
EAを用いてスキャルピングするときの注意点
ただし複数の口座を使って、EAでスキャルピングする際は注意が必要です。
なぜならXMは複数の口座間での両建て取引を禁止しているからです。
複数口座を使ってEAでスキャルピングしていると、偶然どこかのタイミングで両建てになってしまう可能性も十分に考えられます。
ですので、複数口座でEAのスキャルピングをする際は、両建てにならないロジックを構築する必要があります。規約違反にならないようご注意ください。
XM (XMTrading) で禁止されているスキャルピングに関連のある取引方法
XMはスキャルピングを認めていますが、次の7つの取引方法は禁止されています。
- 複数の口座間で行う両建て
- 他業者との間で行う両建て
- 複数人のグループで行う両建て
- 裁定取引 (アービトラージ)
- 接続遅延を利用した取引
- 窓開きや窓埋めを狙った取引
- 経済指標時発表時のみを狙ったハイレバレッジでの取引
これらの禁止取引について、くわしく解説します。
複数の口座間で行う両建て
最大8つの口座を1人で開設できるXMは、複数口座を利用した両建てが禁止されてます。
たとえば「A口座では売り、B口座では買い」といった両建てが、複数口座を利用した両建てにあたります。
複数口座を利用した両建てに限らず、禁止取引がXMの運営などに知られてしまうと、口座が凍結するリスクがあるため注意してください。
他業者との間で行う両建て
XM以外の他の業者で口座を開設し、その口座とXMの口座を利用した両建ては禁止です。
たとえばこのような禁止取引は「XMの口座では売り、他の業者の口座では買い」といった両建て取引を指します。
複数人のグループで行う両建て
複数人のグループで口座を開設して両建てを行うことも禁止されています。たとえば、「自分は買い、友人は売り」といった両建て取引です。
裁定取引 (アービトラージ)
XMではFX業者間で通貨ペアの価格差が生じているタイミングを利用して利益を出す裁定取引 (アービトラージ) が禁止されています。
ゼロカットシステムの損失補填を狙ったアービトラージをおこなうトレーダーの発生を防ぎ、FX業者が一方的に損失を受けないようにするためです。
裁定取引はXMに限らず、ほとんどのFX業者で許可されていないため、十分な注意が必要といえるでしょう。
接続遅延を利用した取引
サーバーへのアクセスが集中する時間帯など、接続遅延が起きるタイミングを狙った取引は禁止されています。
また、不正アクセスなどで故意にサーバーへ負担をかけ、わざと遅延を発生させるといった違法行為も許されていません。不正な利益獲得を誘導する取引になるためで、注意が必要となるでしょう。
窓開きや窓埋めを狙った取引
窓開きや窓埋めを狙ったトレードは、正当な取引と判断されない場合があり注意が必要です。
前週終値と週明け始値の価格ギャップは大きなトレードチャンスになりますが、過度な取引は規約違反とみなれる場合があります。
利益取り消しや口座凍結の措置を取られるリスクがある以上、窓開きや窓埋めを狙ったトレードをしない方がよいでしょう。
経済指標時発表時のみを狙ったハイレバレッジでの取引
指標発表時に限ったハイレバトレードを禁止しています。
指標発表時はレートの急激な変動が起こりやすく、大きな利益を獲得できる一方で、証拠金を大きく下回る損失を出す可能性もあります。
ゼロカットシステムを採用しているXMでは証拠金がマイナスになった分を補填する必要があり、そのような取引が多いとXM側の損害が大きくなるためです。
なお経済指標時のトレードそのものは禁止していません。禁止しているのは発表時を狙ったハイレバレッジの取引ですので、ご注意ください。
XM (XMTrading) でスキャルピングをするメリット
XMでスキャルピングをするメリットは次の5つがあります。
- 最大1,000倍のレバレッジ
- 約定力が高い
- ゼロカットシステムで安心して取引できる
- ストップレベルが0に改善された
- ロイヤルティプログラムで取引するごとにポイントが貯まる
ここからは、これらのメリットについて解説します。
最大1,000倍のレバレッジ
XMは最大レバレッジが1,000倍のため、資金効率が良い点がメリットの一つです。
XMのレバレッジは最大1,000倍なのに対し、国内のFX会社は規制法により最大25倍しかレバレッジをかけられません。
ドル円150円のときに1万円を証拠金として預け入れ、1pipsと10pips、100pipsの値動きが起きたとき、XMと国内FX業者の損益を比較すると次の通りです。
XMと国内FX業者の損益比較 | ||
国内FX業者 (25倍) | XM (1,000倍) | |
1pips | 16.75円 | 670円 |
10pips | 167.5円 | 6,700円 |
100pips | 1,675円 | 6万7,000円 |
このようにXMはレバレッジが高いことから、少ない証拠金でかつ、短期間で大きな利益が期待できます。
また、XMが短期間で大きな利益を上げられるのは、短時間の売買で利益を積み上げるスキャルピングと相性がよいといえるでしょう。
約定力が高い
XMは約定に関して厳格な方針を採用しており、約定力が高いのが強みです。
約定力が高いと、リクオートやトレーダーの注文拒否の発生が少なくなります。
実際にXMは約定力がとても高いことで有名で、2017年9月に約定拒否のない100%の取引失効率を保証する「ベストFX執行ブローカー賞」を受賞しました。
XMでは執行率が99.92%・平均値0.336秒で約定されるため、スリッページはほとんど発生しません。
数秒から数分という短時間で決済を繰り返すスキャルピングにとって、高い約定力は必要条件です。
スキャルピングは頻繁にスリッページが発生すると、思うような利益を上げられません。スリッページは損失拡大を招く要因にもなるため、約定力の高いXMはスキャルピングに最適です。
ゼロカットシステムで安心して取引できる
XMでは追証なしの「ゼロカットシステム」を採用しているので安心して取引を行えます。
ゼロカットシステムとは口座残高以上の損失が発生した場合、損失分をXM側が負担して残高を0にリセットする仕組みです。トレーダー側に口座残高以上の損失を発生させない制度となります。
もちろんスキャルピングの際には利確や損切りのポイントを指定しますが、万が一に備えたゼロカットシステムはスキャルピングをするうえで大きなメリットです。
なお国内FXにはこのゼロカットシステムは存在しません。
ストップレベルが0に改善された
ストップレベルとは、予約注文をするときに現在価格から最低限離さないといけない値幅 (pips) のことです。
XMは長い間ストップレベルが広かったため、スキャルピングには不向きとされていました。しかし、2021年8月に全銘柄でストップレベルをゼロに変更する改善を行っています。
これによりXMでは現在レートから0.1pips単位での指値注文・逆指値注文が可能となり、スキャルピングに適した環境へ大きく改善されました。
スキャルピングでわずかな利益を獲得していくためには、ストップレベルが狭いことは必須条件といえます。
ロイヤルティプログラムで取引するごとにポイントが貯まる
XMロイヤリティプログラムは、すべてのXM口座保有者が対象となるポイント還元システムです。
XMポイントは取引ごとに獲得でき、取引回数や量の多いスキャルピングのトレーダーには貯めやすい仕組みとなっています。
貯まったXMポイントは取引ボーナスや現金に交換することができ、XMポイントの活用することで実質スプレッドを狭め、取引コストを引き下げることも可能です。
ただし、受け取れるXMポイントは一定ではありません。XMポイントの付与数は、取引期間によって変わる4つのロイヤルティーステータスで変わります。ロイヤルティーステータスと、ステータスごとの還元率は次の通りです。
XMロイヤルティプログラム | ||
ロイヤルティーステータス | 受け取れるXMP |
取引活動期間 |
エグゼクティブ | 10XMP/ロット | – |
ゴールド | 13XMP/ロット | 30日以上 |
ダイヤモンド | 16XMP/ロット | 60日以上 |
エリート | 20XMP/ロット | 100日以上 |
XMポイントの換金レートは、「XMP÷3=1ドル相当のボーナス」です。つまり、エリートのロイヤルティーステータスで1ロット取引すると、20XPが受け取れ、さらに6.66ドル相当のボーナスが受け取れます。
XM (XMTrading) でスキャルピングするならZero口座がおすすめ
XMでスキャルピングするのであれば、Zero口座がおすすめです。
スタンダード口座やマイクロ口座といったほかの口座と比べ、スプレッドが極めて狭いためです。
ここからは、狭いスプレッドがもたらす利益の特徴のほか、Zero口座でスキャルピングするときの注意点について紹介します。
Zero口座はスプレッドが狭く、約定力が高い
小さい利益を短期間で積み上げていくスキャルピングにおいて、買値と売値の差が小さい「スプレッドの狭さ」がとても重要です。
そのため、XMの中でスプレッドが狭いZero口座がスキャルピングに適しています。
XMの平均スプレッド | ||
通貨ペア | スタンダード口座/マイクロ口座 | Zero口座※ |
ドル円 | 1.6pips | 1.1pips |
ユーロ円 | 2.3pips | 1.4pips |
ポンド円 | 3.6pips | 2.2pips |
豪ドル円 | 3.3pips | 2.2pips |
※取引手数料込み
Zero口座はスプレッドとは別に1ロットあたり1pipsの手数料がかかるものの、スプレッドが非常に狭いとわかるでしょう。
また、Zero口座は直接インターバンク市場に流れるECN方式を採用しているため、約定力が高いです。
ECN方式はトレーダー同士の注文で売買が成立するため、FX業の介在がなく、不正な為替レート操作や約定拒否 (リクオート) がありません。そのためスリッページがなく、約定力が高まります。
これらの特徴からZero口座は狭いスプレッドと高い約定力を提供しており、スキャルピングに適した口座といえます。
なお、スタンダード口座とマイクロ口座は、インターバンク市場から提示された複数の価格レートの中から、投資家にとって一番有利な価格を自動選択するSTP (Straight Trough Processing) 方式を採用しています。
Zero口座でスキャルピングをするときの注意点
Zero口座でスキャルピングするときは下記の4つの注意点があります。
- 取引手数料がかかる
- 最大レバレッジが500倍
- 口座開設ボーナス以外のボーナスを受け取れない
- 取扱銘柄が少ない
ここからは、それぞれの注意点について解説します。
取引手数料がかかる
XMのZero口座はスプレッドが狭い代わりに、用意されている口座の中で唯一取引手数料がかかります。
とはいえ、上記で説明したとおりZero口座のスプレッドは、取引手数料を含んだとしても、スタンダード口座とマイクロ口座より狭いです。
最大レバレッジが500倍
XMの最大レバレッジは、スタンダード口座やマイクロ口座が1,000倍なのに対し、Zero口座は半分の500倍しかありません。
ただし、XMに限らずECN口座はSTP口座と比較するとレバレッジが低くなる傾向があり、XMのZero口座が特別というわけではありません。
主要海外FX業者のECN口座のレバレッジ一覧 | ||
FX業者 | 最大レバレッジ | 口座残高によるレバレッジ制限 |
XM | 500倍 | 200倍 (200万円以上〜1,000万円未満) 100倍 (1,000万円以上) |
TitanFX | 500倍 | 口座残高によるレバレッジ制限なし |
FBS | 500倍 | 200倍 (300万円〜1,500万円未満) 100倍 (1,500万円以上) |
AXIORY | 400倍 | 300倍 (1,000万円〜2,000万円未満) 200倍 (2,000万円以上) |
GEMFOREX | 1,000倍 | 500倍 (200万円以上) |
BigBoss | 1,111倍 | 555倍 (300万円〜500万円未満) 200倍 (500万円〜1,000万円未満) 100倍 (1,000万円以上) |
他の海外FX業者のECN口座と比較しても、XMのZero口座のレバレッジはそれほど低くないため、欠点という欠点ではないでしょう。
口座開設ボーナス以外のボーナスを受け取れない
XMのボーナスのうち、Zero口座で受け取れるのは口座開設ボーナスのみです。
スタンダード口座とマイクロ口座とは違い、Zero口座は入金額に応じて最大5,000ドルがもらえる入金ボーナスはもらえません。
短期取引を繰り返すスキャルピングと相性の良いロイヤルティプログラムも対象外です。ただし、スタンダード口座とマイクロ口座でロイヤルティプログラムを使った場合のスプレッドよりも、Zero口座のスプレッドの方が狭くなります。
取扱銘柄が少ない
XMのZero口座は、CFD銘柄がほとんどトレードできず、取扱銘柄が少ない点に注意が必要です。
Zero口座で取引できるのは、ゴールドとシルバー、FX通貨ペアのみであり、それ以外の銘柄は取引できません。
取引できない銘柄数は相当数に上るため、多種多様なトレードを楽しみたい方にとって大きな留意点です。
Zero口座と他業者のECN口座を比較
Zero口座と他業者のECN口座の取引コストを比較してみましょう。
ECN口座の取引コストの比較 | ||||||
XM | Tradeview | AXIORY | TitanFX | FBS | LANDFX | |
手数料 (1ロット/往復の場合) |
10ドル | 5ドル | 6ドル | 7ドル | 6ドル | 7ドル |
ドル円 | 1.1pips | 0.6pips | 0.8pips | 1.03pips | 0.9pips | 0.59pips |
ユーロ円 | 2.1pips | 0.9pips | 1.0pips | 1.44pips | 1.1pips | 1.5pips |
ポンド円 | 1.1pips | 1.0pips | 1.3pips | 2.15pips | 1.7pips | 1.8pips |
豪ドル円 | 1.3pips | 1.0pips | 1.3pips | 1.82pips | 1.1pips | 1.6pips |
ユーロドル | 1.6pips | 0.6pips | 0.8pips | 0.9pips | 0.6pips | 0.8pips |
表を見てわかるとおりXMのZero口座はスキャルピングに適しているとはいえ、スプレッドが他社と比べて際立って狭いわけではありません。
たとえば取引量が多いドル円はXMが1.1pipsに対し、最も狭いLANDFXは0.59pipsと半分程度です。
クロス円でいえば、最も狭いスプレッドは、ユーロ円がTradeviewの0.9pipsとなっているほか、ポンド円が同じくTradeviewの1.0pipsとなっています。
取引手数料もXMは往復10ドル (1ロットあたり) と、比較したFX業者6社の中でも最も高くコストはやや高いといえるでしょう。
このように取引コストは他社より少し割高かもしれませんが、XMは実績がある世界最大手のFX事業者です。高い信頼感と安定感のもとでスキャルピングできるのはXMの最大のメリットといえるでしょう。
XM (XMTrading) がスキャルピングに向かない、難しいと言われる理由
XMは取引環境として申し分のないものの、スキャルピングに向かない、難しいと言われています。その理由は次の5つです。
- スタンダード口座・マイクロ口座のスプレッドが広い
- Zero口座の取引手数料が高い
- スプレッドが変動制で広がりやすい
- 10分以内の決済はロイヤルティプログラムの対象外
- 取引コストを重視するなら他の業者を利用するのも選択肢
ここからは、それぞれの理由について解説します。
スタンダード口座・マイクロ口座のスプレッドが広い
スキャルピングに向かない、難しいと言われている理由の一つ目は、スタンダード口座とマイクロ口座のスプレッドが広いことです。
実際、XMのスタンダード口座とマイクロ口座のスプレッドと、ほかのFX業者のSTP口座のスプレッドを比較すると、次の表のとおりです。
STP口座のスプレッド比較 |
|||
通貨ペア | XM | AXIORY | TitanFX |
ドル円 | 1.6pips | 1.33pips | 1.5pips |
ユーロ円 | 2.6pips | 1.74pips | 1.7pips |
ポンド円 | 3.5pips | 2.45pips | 2.7pips |
豪ドル円 | 3.0pips | 2.12pips | 2.1pips |
ユーロドル | 1.6pips | 1.20pips | 1.3pips |
ポンドドル | 2.3pips | 1.57pips | 1.9pips |
XMのスタンダード口座とマイクロ口座のスプレッドは、ほとんどの通貨ペアで主要な海外FX会社であるAXIORYやTitanFXよりも広いことがわかります。
比較したFX業者がスプレッド特化型のためでもありますが、業界全体でみても、XMのスプレッドは狭いとはいえないでしょう。スプレッドは平均レベルとの評価が妥当です。
スプレッドが狭くないXMでスキャルピングをすると、取引コストが膨らみます。その結果、XMのスタンダード口座とマイクロ口座は、スキャルピングに向いていないと言われているのです。
スタンダード口座・マイクロ口座はボーナスを利用したデイトレード向け
本来、スタンダード口座・マイクロ口座はボーナスを利用したデイトレード向けのFX口座です。
ボーナスとは主に、それぞれ3,000円と最大5,000ドルが受け取れる口座開設ボーナスと入金ボーナスのことです。
XMはこれらの豪華なボーナスを、トレーダーの新規参入を促進させる強みとしているほか、ボーナスを設定する代わりに、スプレッドを広めに設定しています。
そのため取引回数が少ないデイトレーダーであれば、高額なボーナスを受け取っているのでスプレッドの広さはそれほど気にならないでしょう。
なおXMでデイトレードをするならスタンダード口座をおすすめします。スタンダード口座は通貨単位がマイクロ口座より100倍大きい1ロット10万通貨に設定されているうえ、3つのボーナスがすべて享受できるためです。
またスタンダード口座はZero口座と違い、XMで取り扱うすべての銘柄で取引できるのも大きなメリットです。
Zero口座の取引手数料が高い
XMでスキャルピングが難しいと言われる2つめの理由は、Zero口座の取引手数料が高いことです。
Zero口座と他社のECN口座の取引手数料を比較すると、次のとおりです。
ECN口座の取引手数料 | |
FX口座 | 取引手数料 |
XM Zero口座 |
1pips |
TitanFX ブレード口座 |
0.7pips |
AXIORY ナノ・テラ口座 |
0.6pips |
FXGT ECN口座 |
1pips |
LandFX ECN口座 |
0.6pips |
BigBoss プロスプレッド口座 |
0.9pips |
XMのZero口座の取引手数料は、主要なFX業者と比べて高いことがわかります。
スプレッドが際立って狭くないうえ、取引手数料も高いため、XMはスキャルピングに不向きな条件が揃っています。
スプレッドが変動制で広がりやすい
XMはスプレッドが時間帯によって変わる変動スプレッド制を採用しています。
ネット上の口コミでは「XMのスプレッドは時間帯によって大きく広がるため、スキャルピングに向いていない」という声が複数見られます。
早朝や重要な経済指標発表時は、他の海外FX業者もそれなりにスプレッドが広がる一方、XMはそれ以上に広がる懸念もあるのです。
スキャルピングは取引回数が多いため、スプレッドによる取引コストの高さは、他のFX業者と比べて不利になるでしょう。
10分以内の決済はロイヤルティプログラムの対象外
XMでは10分以内の決済は、ロイヤルティプログラムの対象外です。
ロイヤルティプログラムのキャッシュバックを活用すれば、実質スプレッドを削減できます。
しかし、エントリーから10分以内の取引はキャッシュバックがもらえないため、短期取引が基本のスキャルピングだと実質スプレッドが削減できません。
また、XMのZero口座はロイヤルティプログラムの対象外です。
このようにXMでスキャルピングができるものの、XMの魅力であるキャッシュバックと相性が悪くなってしまうため注意が必要です。
取引コストを重視するなら他の業者を利用するのも選択肢
取引コストを重視するなら他のFX業者を利用するのも選択肢の一つです。
たとえばスプレッドの狭さを重視する場合は、AXIORYとTitanFXがおすすめできるでしょう。
XMのZero口座と他のECN口座のスプレッドを比較したすると、次のとおりです。
XMと他社とのスプレッド比較 |
|||
通貨ペア | XM Zero口座 |
AXIORY ナノスプレッド口座 |
TitanFX ブレード口座 |
ドル円 | 1.1pips | 1.1pips | 1.03pips |
ユーロ円 | 1.6pips | 1.3pips | 1.44pips |
ポンド円 | 2.1pips | 2.3pips | 2.15pips |
豪ドル円 | 1.8pips | 1.5pips | 1.82pips |
XMのZero口座は、AXIORYのナノスプレッド口座とTitanFXのブレード口座に比べて、スプレッドが狭いとは言い切れないことがわかります。
個別に解説すると、AXIORYは最大レバレッジが400倍とXMと比べて劣る一方、取引コストが低いのが特徴です。
リクディティプロバイダーの会社名を公開しており、高い透明性を担保されているほか、スキャルピングに特化した「cTrader」と呼ばれる取引プラットフォームを用意されている点も、魅力と言えるでしょう。
TitanFXも最大レバレッジは500倍とXMと比べて劣りますが、狭いスプレッドで取引可能です。
取引の透明性という点では、マーケットからレートを直接的にトレーダーに提示するNDD方式を採用しており、安心して取引ができるといえます。
AXIORYとTitan FX以外ではスプレッドが業界最狭とされるThree Traderや、無制限の最大レバレッジやロスカット水準0%が特徴のExnessもおすすめです。
XMにこだわる理由がなければスキャルピング取引専用の口座として、これらの海外FXの口座を開設するとよいかもしれません。
XM (XMTrading) するときのコツやおすすめの手法
XMがスキャルピングに不向きとはいえ、XMでスキャルピングする際には、次のようなコツやおすすめの手法が存在します。
ここからは、XMポイントだけで取引する口座の開設や、スキャルピングに向いている通貨ペアの選定といった具体的な手法について解説します。
XMポイントだけで取引する口座を開設する
XMでは、1つのアカウントに対して8つまで口座開設を行えます。
この仕組みを利用して通常の自己資金で取引を行う口座とは別に、XMポイントのみを使用して取引を行う口座を開設します。
XMでは口座間でボーナスを移動できます。自己資金で取引した際に貯まったXMポイントをXMポイントのみで取引する口座に移動する事で、入金しなくても取引を行えます。
この場合、XMポイントのみでの取引になるので、リスクゼロの取引を行えます。
スキャルピングは短時間で取引を何度も繰り返す手法です。必然的に1日に行う取引の量が多くなるので、XMポイントを効率よく貯められます。
スキャルピングで貯めたXMポイントをXMポイント用の口座に移動し、そのXMポイントを使う事でリスクがゼロの取引を行えます。
スキャルピングに向いている通貨ペアを選ぶ
まず大前提として、スキャルピングに適した通貨ペアを選択することが重要です。
スキャルピングに適した通貨ペアとしては、ドル円やユーロ円、ポンド円などの主要通貨同士のペアが挙げられます。
これらの通貨ペアは「スプレッドが狭い」「ボラティリティが高い」「取引しているトレーダーが多い」など、スキャルピングしやすい通貨ペアの条件を満たしているためです。
たとえばドル円は全通貨ペアの中で最もスプレッドが狭く、低コストで取引することが可能です。さらに流動性が高いため、他の通貨ペアに比べて値動きが安定しており、取引しやすいという特徴があります。
上記の条件に加えて、長期間にわたってレンジを形成している通貨ペアもおすすめです。価格の予測がしやすく、高値・安値からのスキャルピングがうまくいくからと言われています。
長期のレンジを形成する通貨ペアとしては、ユーロポンドやドルカナダドルなどがあります。
おすすめのスキャルピング手法
おすすめのスキャルピング手法は、次の3つです。
- キリ番 (ダブルオー) を狙う
- 移動平均線を用いたボリンジャーバンド逆張り
- 10ロット以上の取引で10pips程度の値幅を狙う
ここからは、上記の3つの手法について解説します。
キリ番 (ダブルオー) を狙う
XMでのスキャルピングでは、110.00円や111.00円といった小数点以下に0が並ぶキリ番 (ダブルオー) を狙うのがおすすめです
なぜキリ番がスキャルピングに適しているのでしょうか。キリ番は名前の通り、キリの良い数字であることから、世界中のトレーダーが注目しており、素直に反発しやすいためです。
このような為替レートの変動は、キリ番を心理的節目と位置づけるトレーダーの行動原理にも起因します。
たとえばトレーダーの多くは「103円を下回ったら損切りする」といった形でキリ番を心理的に大きな壁と意識していたり、反対に「150円の大台に乗ったら売り抜きだ」のように「下支え材料 (心理的な支え) 」と考えたりしています。
これらの心理的な働きの結果、キリ番ではトレーダーによる大量の売り買いが集中し、予想がつきやすい形で為替レートが上振れしたり、下振れしたりするのです。
キリ番を活用したスキャルピングには、いくつかの留意点があります。
たとえば、同じキリ番でも、.500のキリ番ではなく、.000でスキャルピングを実施することをおすすめします。.000はトレーダーが.500よりも心理的節目と位置づけている度合いが強いことから、素直に反発するケースが多いためです。
特に直近ではじめて.000で到達した.000のファーストタッチが狙い目です。.000のファーストタッチは、トレーダーが損切りの水準を、わかりやすくかつタイトに設定しているためだと言われています。
移動平均線を用いたボリンジャーバンド逆張り
XMのスキャルピングおすすめ手法の一つに、移動平均線を用いたボリンジャーバンドの逆張りがあります。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線を軸に標準偏差にもとづいた値動きの幅を上下に形成し、その値動きの幅(バンド)の中に収まる確率を示したインジケーターです。
スキャルピングに適した設定は、±3σです。
±3σに到達するのは売られすぎ、もしくは買われすぎの状態であり、そこから中心の移動平均線に戻ろうとするのがボリンジャーバンドの特徴です。
そのため、ボリンジャーバンドの±3σにタッチしたら、逆張りでエントリーしましょう。決済するタイミングは、ボリンジャーバンドの中心線である移動平均線にタッチした時です。
ルールを決めてしまえば、安定的にトレードができるのでおすすめの手法です。
10ロット以上の取引で10pips程度の値幅を狙う
XMでのスキャルピングで取引する場合、10ロット以上の取引で10pips程度の値幅を取るのもおすすめです。
たとえば、1ドル=147円時にXMの口座内で10ロット (必要証拠金14万7000円) で10pipsの差益を取った場合、スプレッド差で1万6,000円のマイナスを被る一方、10pipsの収益として10万円が得られます。そのうえ、エリートクラスの場合、10分以上のポジションを保有すると、約10,000円分の200XMポイントが付与されます。
つまり、スタンダード口座で14万7,000円の証拠金で取引した場合、10pipsの差益を取るだけで、9万4,000円の収益が得られるのです。
1日の中で10pipsを抜ける場面は少なくありません。適切にエントリーすれば、1トレードで十分な収益を獲得できるでしょう。
なお、上記で説明した例は、14万7,000円の証拠金で9万4,000円の利益が出るケースです。現実的には、100万円ほどの証拠金があった方が良いでしょう。
XM (XMTrading) のスキャルピングに関してよくある質問
最後にXMのスキャルピングに関してよくある質問を紹介します。
意外に盲点となっている質問も多いため、ぜひ参考にしてください。
XM (XMTrading) でスキャルピングは禁止されていますか?
XMでは、スキャルピングは認められています。
海外FX業者の中には、スキャルピングを禁止する事業者もありますが、XMは、公式ホームページで「スキャルピングを認めています」と記載するなどし、完全公認しています。
XM (XMTrading) でEAを利用したスキャルピングはできますか?
XMでは、EA(自動売買)を利用したスキャルピングが可能です。
XM (XMTrading) でスキャルピングするときにおすすめの口座タイプはどれですか?
XMでスキャルピングするときにおすすめの口座タイプは、Zero口座です。
XMのZero口座はECN口座屈指の500倍の最大レバレッジを持ちながら、スプレッドが狭いため、スキャルピングに適していると言われています。
XM (XMTrading) でスキャルピングにおすすめの通貨ペアはどれですか?
XMでのスキャルピングにおすすめの通貨ペアは、ドル円やユーロ円、ポンド円といったメジャー通貨同士のペアです。
これらの通貨ペアは、「スプレッドが狭い」「ボラティリティがある」「取引するトレーダーが多い」といった、スキャルピングでおすすめな通貨ペアの条件を満たしていると言われています。
XM (XMTrading) でスキャルピングして口座が凍結されることはある?
XMでスキャルピングして口座が凍結されることはありません。
しかし、すべての取引が認められていない点に注意が必要です。XMで規定されている禁止事項に違反する取引を行った場合、スキャルピングでも口座凍結される可能性があります。
XM (XMTrading) でスキャルピングするときに禁止されている行為はありますか?
XMでは、アービトラージなどの両建てを悪用した取引や、ネットワーク遅延、システムエラーを悪用した取引が禁止されています。
不正行為はつねに監視されており、不正取引と判断されると口座凍結や出金拒否、最悪の場合、アカウント停止となるため注意が必要です。
不正した自覚がなくとも、不正と判断される場合もあり得るため、必ず規約を事前に確認して取引するようにしましょう。
不正かどうかの線引きがわからない場合は、サポートに問い合わせすることもおすすめします。
XM (XMTrading) のスキャルピングまとめ
- XMは最大1,000倍のレバレッジやロイヤルティプログラムなどスキャルピングに適した仕組みを持っている
- XMでのスキャルピングはスプレッドが狭いZero口座がおすすめ
- XMでのスキャルピングではメジャー通貨ペアの取引がおすすめ
XMはスキャルピングに適しているとされるZero口座の取引手数料が高いなどのデメリットがあります。
しかし、改善されたストップレベルを筆頭に、最大1,000倍のレバレッジやゼロカットシステムなど、魅力的な利点を持っているのも事実です。
これらを踏まえ、取引が禁止事項に抵触しないよう留意しながら、XMでのスキャルピングにチャレンジするとよいでしょう。