XM (エックスエム) の原油取引を徹底解説！ 取引時間や証拠金、限月について詳しく説明します

この記事では海外FX会社であるXMの原油の取引条件や、扱っている種類などについてくわしく解説していきます。また、XMで原油をトレードした場合のスワップポイントやスプレッドについてもみていきましょう。

さらに、石油の売買トレンドはどこから生まれるのかや、売買時間などについてもご紹介していますので、原油取引の参考にしてみてください。

XM (エックスエム) の原油 (OIL) について

取引条件

XMでは原油の取引が可能です。

原油の取引経験がない人にとっては分かりづらいかもしれませんが、まずは取引条件を把握するところから始めましょう。

実際の取引画面

上記が実際の原油トレード画面になります。画像中央にある「ポジション」より下をチェックしてください。「buy 5.00」は原油5ロット分の保有をあらわします。

さらにその右下に大きく「64 448」とありますが、これは総利益が64,448円という意味です。

さらに総利益の下に「スワップ」といった欄がありますが、基本XMでは原油の取引にスワップポイントは発生しません。

XMは原油 (OIL) の売買トレンドも公開している

XMでは原油の売買トレンドを公開しています。

公式ページのトップから画面を下にスクロールしてみてください。すると上記のようなトレーダーダッシュボードが公開されています。

15分おきの更新となっており、1時間前までならデータを遡って確認することも可能です。

XM (エックスエム) の原油 (OIL) で取引する際の特徴

こちらでは、XMの原油取引の特徴についてご紹介します。

産油地によって価格が違う

原油は産地によって価格が異なります。XMで取り扱っているエネルギーは5種類ですが、その中で原油は4種類あります。

OIL～ (WTI ニューヨーク原油先物)

WTI ニューヨーク原油先物のWTIは、ウエストテキサスインターメディエトの略です。名前のとおりアメリカの西テキサスを中心に採掘される原油となっています。

西テキサスといっても広いため、実際はテキサス州・ノースダコタ州・ルイジアナ州の3つの州で採掘されており、軽質油といわれるタイプです。

軽質油は硫黄分が少ないという理由から、灯油やガソリンを精製するのに向いていると言われています。

XM内では「OIL」と表記されていますが、FX会社によっては「Crude OIL」と表記されることもあります。

WTIの原油の注目度は、他の石油に比べると高いです。アメリカは世界最大の石油消費国でもあり、世界の原油価格はWTI原油価格をベンチマークにして決定されています。

OILMn～ (WTI ニューヨーク原油先物ミニ)

WTI ニューヨーク原油先物ミニは、WTIが1ロット100バレルで取引されるところ、1ロット10バレルで取引できる原油先物です。

原油を取引したいけど少額からはじめたい人に、WTI ニューヨーク原油先物ミニはおすすめとなっています。

レバレッジの設定にもよりますが、XMでは必要証拠金が数百円程度から取引可能です。

BRENT～ (ロンドン原油先物)

次にロンドン原油先物について見ていきましょう。ロンドン原油先物はブレント原油といわれており、ノルウェー・イギリスの北海にある15か所の油田から採掘されています。

15か所の油田としては、エコフィスク油田・オセバーグ油田・フォーティーズ油田・ブレント油田などが挙げられます。原油の質としてはWTIと似ているとされていますが、価格が異なるのが特徴です。

ブレント原油は、原油価格のペンチマークとされているWTIよりも10ドルほど高く設定されています。

これはブレント原油が海底油田のため輸送コストがかかるからです。

GSOIL～ (ロンドン軽油先物)

ロンドン軽油先物であるGSOILは、とにかく価格が高いのが特徴となっています。価格が高い理由は精製後の商品として取引されているためです。

WTIやブレント原油と比べるとおよそ10倍の価格です。

NGAS～ (液化天然ガス)

最後にご紹介するのは液化天然ガスで、XMでは「NGAS」と表記されます。ロシアを主な原産国として産出される天然ガスです。

NGAS自体は、ロシア以外では北欧や中東などでも産出されています。ただし、輸出額の面では、ロシア産のNGASが圧倒的です。

主な輸出国がロシアなのもあり、政治的な理由で価格が大きく変動する可能性があります。価格変動がおきやすいことをあらかじめ、理解しておきましょう。

XM原油 (OIL) の必要証拠金

こちらではXM原油を取引するのに必要な証拠金の計算方法などをご紹介します。

原油 (OIL) の必要証拠金の計算方法

原油を取引する際の必要証拠金は「必要証拠金=ロット数×コントラクトサイズ×オープン価格×証拠金率」で計算できます。

コントラクトサイズとは、各原油における1ロットの単位です。もっともポピュラーなWTI原油なら1ロット100バレルとなります。

つづいてオープン価格は、現在の価格をあらわします。ASK値とBID値の2つがありますが、ショートならASK値、ロングならBID値をチェックしてください。

たとえばWTI原油のオープン価格が30USドルで、ドル円レートが100円だったときに、3ロット取引したいとします。すると計算式は以下のようになります。

この計算だと3ロットで取引するために必要な証拠金は、135ドル (約13,500円) です。

1ロットあたりの証拠金の比較

原油を取引するにあたって1ロットあたりの証拠金の比較をご紹介しますので参考にしてみてください。

一方方向にトレンドが出やすい

以下はWTIの日足チャートと移動平均線です。

原油 (OIL) は長期的なトレンドが現れる傾向があります。

チャート上の3本の単純移動平均から判断すると、2021年1月から2021年11月に至るまで日足レベルの大きな上昇トレンドを形成しているのがわかると思います

このように原油 (OIL) はトレンドの方向性が掴みやすいので、トレードプランも立てやすいです。

XM (エックスエム) で原油 (OIL) の取引をするメリット

こちらではXMで原油の取引をするメリットについてご紹介します。メリットは以下のとおりです。

取引環境がFXと同じ

XMで原油を取引するメリットとして、取引環境がFXと同じという点があげられます。普段からFXの取引に慣れている人にとっては、原油でも問題なく取引できるでしょう。

主な共通点としては、24時間取引が可能な点とMT4もしくはMT5をツールとして使っている点です。

FXと同じ口座で取引ができるのもトレーダーにとっては管理しやすいと言えるでしょう。

追証なしで損失リスクを限定できるゼロカットシステムの対象

XMでの原油取引は、ゼロカットシステムの対象となっています。

ゼロカットシステムとは、急な市場の変化でロスカットが機能しない場合の救済措置です。

ロスカットが機能せずに出た損失は、XMが負担してくれます。原油の取引でもこのゼロカットシステムが使えるのは、トレーダーにとってはありがたいでしょう。

ハイレバレッジで必要証拠金を減らせる

XMでの原油取引は、ハイレバレッジに設定することで必要証拠金を減らせます。国内のFX会社なら個人口座でのレバレッジは最大25倍です。

しかし、XMにおける原油取引のレバレッジは、最大66.6倍となっています。国内でFX取引をしている人からすると、かなり高めに設定されていることがわかるでしょう。

このハイレバレッジを使わない手はありません。ただし、ロスカットの設定等も同時に必要です。ハイレバレッジのシステムをうまく使いこなしましょう。

取引するほど現金化可能なポイントが貯まる

XMで原油を取引すると、現金化が可能なポイントが貯まります。「XMPロイヤルティプログラム」では、原油でもポイントが獲得可能です。

ストップレベルが0

以前までXMではエネルギー商品のストップレベルは、一律1pipsで設定されていました。しかし2021年12月現在、エネルギー商品のストップレベルは0に設定されています。

ストップレベルとは、市場で予約注文をするための最低距離のことを指します。

ストップレベルが0であることから、スキャルピングによる細かい予約注文にも対応できるようになっています。これを機に、原油 (OIL) での短期取引に挑戦してみてはいかがでしょうか。

XM (エックスエム) の原油 (OIL) で取引する際の注意点

こちらではXMの原油で取引する際の注意点についてご紹介します。注意点は以下のとおりです。

ボラティリティが高い

原油はボラティリティが高いといわれています。ボラティリティとは価格変動の度合いを意味し、トレーダーは把握しておくべきです。

ただしボラティリティが高いのは、それだけ短期間で利益を出せる可能性もあります。

スワップポイントが発生しない

原油の取引ではスワップポイントは発生しません。これは、プラスとマイナスどちらにも発生しないという意味です。スワップポイントが発生しない点は、トレーダーにとってメリットと言えるでしょう。

特にマイナスのスワップポイントが発生しないことで、日をまたいだトレードでも不利にならずに済みます。中期から長期でのんびりと取引したい人でも安心です。

限月にポジションを持っていると自動で決済される

原油 (OIL) には「限月」と呼ばれる決済期限があります。

XMでWTIを取引する場合、限月の1か月前の25日の3〜4営業日前あたりまでが取引期限とされています。この取引期限のことを満期日と呼びます。つまり、満期日までポジションを保有していた場合は、強制的にポジションが決済されてしまいます。

例えば2021年12月6日現在、XMではOIL-JAN22が取引可能です。

この場合の限月は1月になります。したがって限月が1月の原油 (OIL) は12月の中旬ごろに満期日があると考えられます。

満期日を計算するのが面倒な場合は、XM公式HPの先物カレンダーで簡単に調べることができます。

スプレッドが広い

XMで原油を取引する際は、スプレッドが広いため注意が必要です。

上記の表を見るとわかるように、他社と比べてかなりスプレッドが広いことがわかるでしょう。スプレッドを重視するのならば他海外業者で取引しましょう。

夜間に相場が大きく動く

原油 (OIL) の取引はロンドン市場からニューヨーク市場にかけて活発に行われています。したがって、原油 (OIL) の相場は夜間から深夜にかけて大きな値動きを見せることが多いです。

大きな利益を狙うには市場が活発化する夜間に取引するのがオススメですが、その分損切りにかかるリスクが高まるのも注意しましょう。

毎週水曜日のEIA週間石油統計原油在庫にかなり影響される

原油 (OIL) 相場の方向性はファンダメンタルズにかなり影響されます。

特に毎週水曜日に発表される「EIA週間石油統計原油在庫」は、原油 (OIL) 市場にとって重要な経済指標なので、相場が大きく動く要因になります。

重要な経済指標が発表されるタイミングは、タイミングをうまく掴めば大きな利益をあげるチャンスでもあります。

一方でスプレッドがかなり開き、スリッページの発生率も高まるため、取引の難易度も上がることに注意しなければなりません。

XM (エックスエム) の原油 (OIL) 取引を他の海外FX業者と比較

こちらでは、XMの原油取引と他の海外FX業者との比較をご紹介します。

スワップポイント

XMではマイナスのスワップポイントがないのが特徴です。

スプレッド

XMで原油を取引するにあたって気をつけたいのは、スプレッドが広い点でしょう。上記の表は海外FX会社とXMのスプレッドを比べたものです。

他社と比べてもスプレッドは広めに設定されています。

XM (エックスエム) で原油 (OIL) 取引をする方法

こちらではXMで原油を取引する方法についてご紹介します。

STEP1 XMの口座を開設する

まずXMで取引を始めるために口座開設を行いましょう。口座開設は以下のボタンから行えます。

STEP2 MT4をダウンロードする

次にMT4をダウンロードしましょう。MT4のダウンロードは取引プラットフォーム｜XM Tradingから行えます。画像の赤い「ダウンロード」と書かれたボタンをクリックしましょう。

しばらくすると自動でMT4がダウンロードされます。パソコンのスペックによってもダウンロードまでの時間は異なりますが、一旦待ちましょう。ダウンロードが完了したらインストールです。

インストールからファイルを開くと、セットアップ画面が表示されます。「次へ」をクリックし、インストールが完了したら「完了」をクリックしてください。

STEP3 MT4で原油 (OIL) のチャートを表示する

インストールが完了したら、自動でMT4へログイン可能です。こちらから原油のチャート表示をさせるには、メニューバーの気配値ボタンをクリックしてください。

緑と赤のマークがついた小さなアイコンです。

画面の左横に上記のような通貨ペアが表示されます。この通貨ペアの上で右クリックしてください。

するとメニューが出ますので、真ん中にあるすべて表示を選んでクリックします。

つづいて、すべて表示されたら確認したい原油の銘柄を選択して、右クリックするとさらに選択メニューが表示されます。チャート表示を選びましょう。

XM (エックスエム) の原油 (OIL) の決済日を先物カレンダーで確認する方法

こちらではXMの原油の決済日を、先物カレンダーで確認する方法についてご紹介します。

先物カレンダーの見方

先物カレンダーを見る際にはまず公式カレンダーから「エネルギー」を選択します。一番右側の「有効な取引」を選択して、確認できます。

各銘柄ごとの開始日、満期日、限月などが確認できます。

XM (エックスエム) で取引するなら知っておきたい原油 (OIL) の知識

こちらではXMで取引するなら知っておきたい原油の知識についてご紹介します。

原油 (OIL) の売買トレンドについて

原油の売買トレンドを見るには、まず原油という商品そのものを振り返ってみましょう。

原油はアラブなどの中東をイメージする人も多いでしょう。しかし原油のイニシアティブを握っているのは、アメリカです。アメリカは原油の一大消費地のためです。

そのため原油の売買トレンドはアメリカで生まれるといわれています。

原油 (OIL) の売買トレンドが変動する要素

原油の売買トレンドが変動する要素としては、おもに5つあるといわれています。

1つ目は世界経済の景気変動です。世界経済が拡大すると原油高傾向です。

2つ目は地政学リスクとなります。戦争などにより石油の流通に支障が出た場合も、原油高傾向になります。

3つ目は産油国の動静です。生産コントロールができずに増産した場合、原油安傾向となります。

4つ目は季節要因や天候の問題です。一般的に暖冬になればなるほど、原油安傾向になるといわれています。

5つ目はアメリカ週間原油在庫です。在庫の抱えすぎは不良品を抱え原油安傾向となりますので覚えておきましょう。

原油市場の参加者の内訳

上記の画像は、原油マーケット参加者の内訳です。原油マーケットのおよそ半数を占めるのは、ファンド資産運用者となっており、続いて石油会社、金融機関、個人投資家といった順番になっています。

画像を見てもわかるように、もっとも内訳として少ないのが個人投資家です。原油トレードは経験の浅い個人投資家にとっては不向きとされています。個人で原油トレードをするのであれば、ある程度業者を選ぶ必要があるでしょう。

XM (エックスエム) の各原油 (OIL) の取引時間

ポイントはサマータイムです。サマータイムの時には、1時間ずつ取引時間がはやくなりますので、覚えておきましょう。また閉場は45分ずつはやくなります。

サマータイムは日本では導入されていないため、忘れがちです。注意しておきましょう。

XMの取引時間についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

MT4上で各銘柄の取引時間を確認する方法

XMの公式ホームページからMT4気配値の銘柄を開きます。

銘柄の上で右クリックすると、メニューの中から取引時間の詳細が出てきますので、こちらから確認してください。

XM (エックスエム) の新型コロナウイルス下の原油 (OIL) 取引について

新型コロナウイルス下の原油取引についてみていきましょう。新型コロナウイルスによる影響で2020年4月から原油価格がマイナスに動いています。その後、XMでも一時的に原油の注文ができない状態になりました。

また影響は原油にとどまらず、CFD銘柄の相場が大きく荒れました。注文ができないのは他のCFD銘柄でもおこっています。

もし原油ポジションを持っている人は、損失が少ないうちの決済か、相場が回復するまでの持ち越しどちらかを選ぶといいでしょう。自分できめた損切りルールなどと照らし合わせて考えてみてください。

XM (エックスエム) の原油に関するよくある質問

MT4で原油のチャートが表示できません

決済を迎えている原油の場合は、チャート表示がされません。再表示したい場合は、気配値表示から右クリックをして、全通貨ペアを表示させましょう。

次の限月の原油先物を選ぶと表示されます。

MT4で原油の注文ができません

原油の場合は、注文と決済は取引時間が異なります。各原油の銘柄ごとに取引時間を確認してください。

XMの公式サイトから、会員ログイン、取引商品、エネルギーの順番でクリックしていきましょう。さらにエネルギーの中から、スプレッド/条件から取引時間タブから確認してください。

XM (エックスエム) の原油のスワップポイントを教えてください

XMの原油 (OIL ) にはスワップポイントがありません。したがって、マイナススワップを気にせずに長期保有できる商品だといえます。

XM (エックスエム) の原油の先物期限は決まっていますか？

それぞれの商品ごとで決まっています。

ただし、先物期限は必ずしも上記のように設定されているわけではないようです。それぞれの月の先物期限は随時XM公式ホームページから確かめるようにしておきましょう。

原油の最小ロットはありますか？

あります。原油の最小ロットは1ロットになります。

限月の自動ロールオーバーはありますか？

XMでは限月の自動ロールオーバーはありません。

FXと違って商品先物には限月があり、個人投資家がポジションを保有できる期間が限定されています。

満期日の付いている商品先物はロールオーバーされることはなく、期限に達すると強制的に決済されることになります。

これはXMに限ったことではなく、商品先物を扱うあらゆるFX業者で共通のことです。

XM (エックスエム) の原油に関するまとめ

XMの原油は全部で4種類扱っており、原油の種類によって価格が変わります。また原油は、とくに価格変動が大きいと言われています。

リスクもありますがその分トレーダー次第で利益に変えやすいのが特徴です。またXMで原油を取引する際は、最大66.6倍とハイレバレッジでの取引ができます。

原油は取引しにくいイメージがありますが、XMではFXの取引環境と近いため、初心者でも比較的扱いやすいのが特徴です。原油を取引したいけど迷っているという人はぜひ検討してみてください。