- iFOREXはスキャルピングを明確に禁止している
- ただし場合によってはスキャルピング可能
- 禁止事項に違反すると出金拒否や口座凍結などのペナルティがある
FOREXでスキャルピングすることは原則禁止です。
スプレッドが狭く、取引手数料が無料なiFOREXでスキャルピングを行いたいトレーダーは多いと思いますが、スキャルピングは違反行為になります。
しかし、実は禁止事項に違反しないスキャルピングも存在します。
そこで当記事では、iFOREXの「規約違反のスキャルピング」と「禁止されていないスキャルピング」を詳しく解説していきます。
禁止事項に違反しますと出金拒否や口座凍結のペナルティが科せられますので、ぜひ当記事を読んで「iFOREXのスキャルピング」についてご理解ください。
目次
iFOREX (アイフォレックス) ではスキャルピングが禁止されている
iFOREXがスキャルピングについて、どのように考えているかを確認していきましょう。
iFOREX (アイフォレックス) はスキャルピング禁止を明確にしている
まずは、iFOREXの取引規約を確認してみます。
7.1.14. お客様は、市場濫用と定義される方法またはその他の不正な方法で取引プラットフォームを使用したり、注文をしたり、取引を開始したりしないことに、同意します。これには時間差取引やサーバーの遅延の利用、価格操作、時間操作、スキャルピング、他のすべての不法行為、お客様に不当な利益をもたらす行為、もしくは当社が本契約の範囲外で独自の裁量により不適切、もしくは不公正とみなした行為が含まれます。
引用:取引規約|iFOREX
スキャルピングは「市場濫用または不正な方法」として記載されており、iFOREXではスキャルピングを明確に禁止していることが分かります。
iFOREXはスプレッドが狭いFX業者なので、この好環境でスキャルピングできないのは非常に残念です。
たとえば、主要通貨ペアのスプレッドを他社と比較してみると、以下のようになります。
海外FX各社のスプレッド (スタンダード口座) | |||
海外FX業者 | USDJPY | EURJPY | EURUSD |
iFOREX | 0.8pips | 1.2pips | 0.7pips |
XM | 1.6pips | 2.3pips | 1.7pips |
GEMFOREX | 1.7pips | 2.8pips | 1.8pips |
AXIORY | 1.7pips | 1.8pips | 1.3pips |
ドル円やユーロドルのスプレッドが、各社より半分以下も狭くなっています。
このようにiFOREXは取引コストが低いFX業者ですが、スキャルピング禁止なのでご注意ください。
iFOREX (アイフォレックス) が禁止しているスキャルピングの定義
一概に「スキャルピング禁止」といわれても、そもそもどのような取引がスキャルピングに該当するのかが気になりますよね。
iFOREXの取引条件を確認すると、スキャルピングの定義が記載されていました。
スキャルピングはわずかな価格の動きで大きな利益を出そうと試みる取引戦略です。この戦略を実行するトレーダーは、小さな価格変動は大きなものに比べて捉えやすいという考えに基づき、1日に10から数百に及ぶ取引を行います。
iFOREXは取引条件の中で「1日に10から数百に及ぶ取引」をスキャルピングと定義しています。
1日10回未満のスキャルピングは禁止されていない
iFOREXの取引規約と取引条件を確認すると、このようなことがわかりました。
- iFOREXはスキャルピングを禁止している
- スキャルピングの定義は「1日に10から数百に及ぶ取引」
ということは、1日1〜9回のスキャルピングは禁止されていないことになります。
しかもiFOREXは最大で「ドル円:50ロット」「ユーロドル:40ロット」のトレードが可能ですので、大ロットで9回までの取引をしても、規約には違反しません。
1日10回未満の取引回数ならば、「スプレッドが狭い」「取引手数料が無料」なiFOREXは、トレーダーにとって好条件が揃うおすすめな海外FX口座になります。
iFOREX (アイフォレックス) がスキャルピングを禁止している理由
ではなぜiFOREXではスキャルピングが原則禁止なのでしょうか。
禁止の理由を知ることで、iFOREXが不正なスキャルピングを容易に発見できることも理解できます。
iFOREX (アイフォレックス) がスキャルピング禁止なのはDD方式だから
iFOREXがスキャルピングを禁止しているのは、DD方式を採用しているからです。
DD方式ではトレーダーから受けた注文を一度FX業者のディーラーが確認して、インターバンク市場へ流すかを判断します。
トレーダーが損失を出すと考えれば、FX業者の利益とするためディーラーはインターバンク市場へ注文を出しません。逆にトレーダーが利益を出すと判断したら、会社に不利益が生じないようインターバンク市場へカバー取引を行います。
iFOREXはこの方式を採用しているため、スキャルピングのような数秒〜数分の間に大量の注文が入ってしまうと、ディーラーが注文を判断・処理することは不可能です。
そのため、スキャルピングを原則禁止にしています。
また、このようにすべての注文をFX業者のディーラーが確認しているので、1日に10回以上のスキャルピングをするとすぐに露見します。「どうせバレないだろう」は、出金拒否や口座凍結につながる考えですので、お気をつけください。
スキャルピングをするならNDD方式のFX業者を選択する
もし本格的なスキャルピング取引をしたいなら、NDD方式の業者を利用する必要があります。
DD方式と違ってNDD方式は、インターバンク市場とトレーダーの間にFX業者のディーラーがおらず、注文がそのままインターバンク市場に流れます。
したがって、短時間で多くの取引を行うスキャルピングが可能です。
トレーダーと市場の間に業者が介在しないので取引に透明性があり、約定拒否や不利なスリッページなどが発生しません。その代わり、FX業者の収入源となるスプレッドが高くなる傾向があります。
iFOREX (アイフォレックス) はDD方式でも信頼度が高い
DD方式と聞くと、ストップ狩りや約定拒否など取引方法の不透明さに不安を感じる方がいるかもしれません。
その点はご安心ください。iFOREXは多くのトレーダーから信頼されているFX業者です。
仮にiFOREXが顧客にとって不利益な行為を繰り返しおこなっていたら、企業の信頼が失墜してユーザーは確実に減少していきます。
また有事の際の対応で、その企業の本質を知ることもできます。
たとえば2015年のスイスフランショックのとき、巨額損失のためにゼロカットを撤回して追証の請求を行った海外FX業者もありましたが、iFOREXは誠実にゼロカットを実行しました。
このような不正や不誠実な行為がないからこそ、iFOREXは1996年の創業から25年以上にわたって世界中から利用されつづけています。
競合他社がたくさんあるなかで、長年に渡ってサービスを提供している事実こそが、信頼の証といえるでしょう。
iFOREX (アイフォレックス) で違反すると出金拒否? スキャルピング以外の禁止事項
iFOREXにはスキャルピング以外にも禁止事項が複数あります。ここでは代表的な禁止事項を紹介します。
- アービトラージ(裁定取引)
- 複数口座・複数業者での両建て
- 遅延やエラーを狙った取引
- 自動売買は禁止
これらの禁止事項に違反しますと、出金拒否や口座凍結などの可能性がありますので、必ずご確認ください。
アービトラージ(裁定取引) は禁止
iFOREXではアービトラージ (裁定取引) を行うことはできません。
アービトラージとは通貨や商品の価格差や金利差を利用して、サヤ取りで利益を狙う取引手法です。
- 2つ以上の業者を利用して価格差を狙うアービトラージ
- 異なる3銘柄を売買していく三角アービトラージ
- 業者間のスワップポイントを利用したアービトラージ
など、価格差・金利差を利用した取引方法は複数あります。
これらの行為はiFOREXに限らず、多くのFX業者で禁止です。
複数口座・複数業者での両建ては禁止
iFOREXは自身の口座で両建てすることは禁止していませんが、複数口座・複数業者で両建てすることは禁止しています。
たとえばこのような事例は規約違反です。
- 自分のiFOREX口座と友人のiFOREX口座での両建て
- 自分のiFOREX口座と自分の他社FX口座での両建て
- 自分のiFOREX口座と友人の他社FX口座での両建て
ゼロカットシステムを採用しているFX業者を利用すれば、両建てを悪用することで最小限のリスクで利益を得ることが可能になります。
このような行為は必ず露見しますので、おやめください。
遅延やエラーを狙った取引は禁止
FXでは稀にレートの更新が遅れたり、正しく表示されなかったりするシステムエラーが発生します。iFOREXでは、このような不具合を利用した取引は禁止されています。
たとえば市場が大きく変動するときなどはサーバーに大きな負荷がかかり、システムトラブルが発生しやすいです。
市場価格の不一致で得た利益は、出金拒否や利益の没収、口座凍結の対象になりますので、ご注意ください。
自動売買は禁止
iFOREXでは自動売買での取引を禁止しています。
7.1.15. お客様は口座で自動取引・アルゴリズム取引を目的としてソフトウェアを使用することはできません。さらに当社が意図する通常の取引や処理を妨害・干渉するデバイスを使用することも許可されていません(エキスパートアドバイスソフトウェア、自動クリックソフト、その他同様のソフトウェアの使用など)。
引用:取引規約|iFOREX
iFOREXが採用している独自の取引プラットフォームには、MT4やMT5のような自動売買の機能がないので、そもそも自動売買ができない仕様になっています。
自動売買できないからといって、iFOREX専用のプラットフォームに他のソフトウェアを組み込むなどの行為も、取引規約に記載のとおり禁止されています。
iFOREX (アイフォレックス) のスキャルピングについてよくある質問
iFOREXのスキャルピングに関して、よくある質問や疑問をまとめました。
iFOREX (アイフォレックス) でスキャルピングはできますか?
iFOREXでのスキャルピングは原則禁止です。
ただし1日10回未満までのスキャルピングは、禁止されていません。
iFOREX (アイフォレックス) でスキャルピングすると出金拒否されますか?
iFOREXが定義するスキャルピングは1日10回以上の取引です。
もしこのような取引を行った場合は、出金拒否や口座凍結などのペナルティの対象になります。
スキャルピングができるおすすめの海外FX業者はありますか?
FX業者はたくさんあるので、選ぶポイントをお教えします。
- 海外FX業者自体がスキャルピングを認めている
- NDD方式を採用しており、STP口座よりもECN口座
- スプレッドが狭い
- 取引手数料が無料または安い
- 高い約定力
- ストップレベルがゼロ
このような基準で選べば、最適なFX業者が見つかりやすいです。
各社ともスプレッドの狭いECN口座があるので、そちらから選択するとよいでしょう。
スキャルピング以外の禁止取引を教えてください
スキャルピング以外の代表的な禁止事項は以下のとおりです。
- アービトラージ(裁定取引)
- 複数口座・複数業者での両建て
- 遅延やエラーを狙った取引
- 自動売買は禁止
「知らなかった」では済まされない場合もありますので、お気をつけください。
iFOREX (アイフォレックス) のスキャルピングまとめ
- iFOREXでは1日10回未満のスキャルピングを禁止していない
- スキャルピング以外にも禁止事項があり、違反すれば出金拒否や口座凍結に
- iFOREXはDD方式だが、25年以上の実績がある信頼できるFX業者
iFOREXではスキャルピングを禁止にしてますが、1日10回未満のスキャルピングは禁止されていません。1日9回までの取引なら、スプレッドの狭さを活用したスキャルピングが可能です。
ただしiFOREXはDD方式のFX業者ですので、規約違反のスキャルピングを行った場合はすぐに発覚します。故意や過失にかかわらず、出金拒否や口座凍結など罰則の対象になりますので、くれぐれもご注意ください。
規約違反さえしなければ、iFOREXは取引コストが抑えられる魅力的なFX業者です。DD方式を採用していますが、多くのトレーダーに支持されてきており実績も十分です。
DD方式だからといって利用しないのではなく、この機会にスプレッドが狭いというDD方式のメリットを享受してみてはいかがでしょうか。