- Tradeviewのアカウントタイプと特徴
- Tradeviewで口座開設の際によくあるトラブル
- 口座開設の際によくある質問
TradeviewはFX中上級者向けの海外ブローカーです。
日本ではまだそれほど知名度は高くないですが「高い約定力」、「狭いスプレッド」、「豊富な取り扱い銘柄」などの優れた特徴を持つ優良業者といわれています。
しかし日本語のサイトには情報が少なく、取引ルールもわかりづらいため、なかなか利用しにくいという面もあります。
ここではTradeviewでの口座開設・登録方法をわかりやすく説明していきます。
目次
Tradeview (トレードビュー) の特徴
Tradeviewには、以下のような特徴があります。
- アカウントの口座タイプは2種類
- 約定力が高い
- 安全性が高い
- 日本人スタッフによる日本語サポート
- 多彩な取引銘柄
- 透明性の高いNDD方式を採用している
- 取引ルールに禁止行為がない
これらについて、詳しく解説していきます。
アカウントの口座タイプは2種類
Tradeviewのアカウントは以下の2種類があります。
- X leverageアカウント
- ILCアカウント
X leverageアカウントの口座タイプはスタンダード口座のみです。
ILCアカウントの口座タイプは全部で4タイプです。
- MT4口座
- MT5口座
- cTrader口座
- Viking口座
X leverageアカウントでもILCアカウントでも、日本円を口座通貨として選択できます。
口座ごとの比較 | |||
口座タイプ | 最大レバレッジ | 初回入金額 | 最小取引単位 |
スタンダード口座 | 400倍 | 100ドル以上 | 1,000通貨 |
cTrader口座 | 400倍 | 1,000ドル以上 | 1万通貨 |
Viking口座 | 400倍 | 1,000ドル以上 | 1万通貨 |
MT4口座 | 100倍 | 1,000ドル以上 | 1万通貨 |
MT5口座 | 100倍 | 1,000ドル以上 | 1万通貨 |
いずれのアカウントも入金ボーナスは用意されていないため、他社と比較すると多くの資金を準備する必要があります。
おすすめは短期トレードに向いているILCアカウントです。
アカウント・口座で利用可能なプラットフォームと取引形態 | |||||
アカウント/口座 | スタンダード口座 | MT4口座 | MT5口座 | cTrader口座 | Viking口座 |
X leverageアカウント | MT4 (STP) | – | – | – | – |
ILCアカウント | – | MT4 (ECN) | MT5 (ECN) | cTrader (ECN) | CURRENEX (ECN) |
約定力が高い
ILCアカウントは約定力の高さが特徴です。
50以上のリクイディティプロバイダの中からベストプライスが選ばれる仕組みになっています。
ECN、STPを採用している業者はA-bookと呼ばれ、顧客とは利益相反関係になく、注文はインターバンクに直接流れます。
しかしインターバンクを形成するリクイディティプロバイダは業者によって違うため、業者が提携しているリクイディティプロバイダの規模と数がより良いレートで取引できるかどうかの大事な点になります。
ILCアカウントではデモ取引も可能なので、スプレッドの狭さや約定力の高さを確認してみると良いでしょう。
安全性が高い
Tradeviewの安全性が高いといえるのには以下のような理由があります。
日本人も安心のCIMAライセンス
海外業者の中には金融ライセンスを持っていながらも、日本人口座は対象外という業者も珍しくありません。
しかし、TraderviewのCIMAライセンスは日本人口座も対象です。
Tradeviewは2004年設立の世界的なブローカーで、ケイマン諸島を拠点としています。
ケイマン諸島金融庁 (CIMA) で金融ライセンスを取得しており、イギリスの法体制がベースです。
CIMAは証券取引者国際機構にも加盟しており、ベリーズなどのオフショアとは、別格の信頼性があるといえます。
信託保全と保証
Tradeviewは分別管理が徹底されていることに加えて、35,000ドルを上限とした信託保全制度が採用されています。
顧客資産は運営資金とは分別され、外部会計監査機関の監査、管理下におかれ、サンタンデール銀行の口座に保管されます。
外部会計監査機関は、ディーラーやブローカーなどの持つ顧客資産や事業資産に対してコンサルティングや管理事務を行う機関です。
顧客資金は外部会計監査機関に承認された後、取引資金となります。
万が一、Tradeviewが破綻してしまった場合も、資金は資金管理機関によって守られる仕組みになっており、1顧客あたり35,000ドルを上限に保証されます。
ゼロカットシステム
Tradeviewでは追証のないゼロカットシステムが採用されています。
もしも口座残高がマイナスになってしまったとしても、そのマイナス分はTradeviewが肩代わりしてくれるという仕組みです。
マイナス分の追証を請求をされることがなく、損失は最大でも口座残高までなのでTradeviewの取引で借金を背負う可能性はありません。
日本人スタッフによる日本語サポート
Tradeviewには日本人スタッフが4名在籍しており、24時間体制で日本語サポートを行なっています。
問い合わせ方法はライブチャットとメール、コールバックの3つが用意されています。
中でもライブチャットはLINEをする感覚で気軽に利用できるのでおすすめです。
多彩な取引銘柄
Tradeviewの取引銘柄は112種類と豊富な上、ETFも扱っています。
Tradeviewの取引銘柄 | |
銘柄 | 対応通貨数 |
株式 | 37種類 |
FX通貨ペア | 36種類 |
ETF | 27種類 |
株式インデックス | 7種類 |
資源・貴金属 | 5種類 |
株式は米国株を中心に、GoogleやFacebook、IBM、Yahooなどを20倍のレバレッジで取引できます。
FX通貨ペアはメジャー通貨に加えて、メキシコペソやトルコリラなどのマイナー通貨も扱っています。
資源・貴金属では、金などをレバレッジ33倍で取引することができ、ダイヤモンドのみ100倍での取引が可能です。
特に注目したいのが、TradeviewはETFのCFDを取り扱っているという点です。
アメリカのETF27種類をレバレッジ10倍で1株から取引できます。
ただしTradeviewでは、株式やETFなどの商品をFX通貨ペアと同一の口座では取引することができないため、TradeviewStocksという別の口座を開設する必要があるので注意しましょう。
透明性の高いNDD方式を採用している
TradeviewはNDD (ノーディーリングデスク) 方式を採用しているため、透明性が高いといえます。
NDD (ノーディーリングデスク) 方式とは、トレーダーと注文先の間にディーラーが入らない方式のことです。
NDD方式のブローカーはトレーダーからスプレッドを徴収することで収益を得ます。
トレーダーが利益を得て取引が増えるほど業者もスプレッドで儲けることができるので、業者とトレーダーの利益が一致しているシステムです。
取引ルールに禁止行為がない
Tradeviewには禁止行為や取引制限がありません。
国内のDD (ディーリングデスク) 業者のように、不利約定やレートずらしなどのトレーダーを負けさせようとする行為は起きないようになっています。
Tradeview (トレードビュー) の口座開設・登録申込の入力手順
Tradeviewの口座を開設する方法を解説します。手順は以下の通りです。
- 公式サイトにアクセスし記入ページへ
- 基本情報を入力する
- 投資経験を入力する
- その他情報を入力する
- 本人確認書類を提出する
- 署名する
手続きの流れ① 公式サイトにアクセスし記入ページへ
まずは公式サイトにアクセスします。
Tradeviewは口座開設前の必要記入事項が多いです。
右上の「新規口座開設」をタップし、個人か法人かを選びます。
手続きの流れ② 基本情報を入力する
まずは一番最初に取引プラットフォームと、口座通貨を選びます。
その次に自分の住所や名前を入力します。
次は自身の職業や年収、米国市民権に関する質問です。嘘をつかず正直に答えましょう。
手続きの流れ③ 投資経験を入力する
次に投資経験を聞かれます。今までの経験の有無で口座開設の可否に影響することはありませんので、今までの質問同様正直に答えましょう。
手続きの流れ④ その他情報を入力する
そのほかの年間投資予算などを入力します。
手続きの流れ⑤ 本人確認書類を提出する
本人確認書類を提出します。本人確認書類としては以下の4つが有効です。
- パスポート
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 3か月以内発行の住民票、公共料金の請求書 、銀行明細書等
手続きの流れ⑥ 署名する
最後に署名を行えば完了です。登録メールアドレスに口座のパスワードが送られてくるため、入力・入金して取引を始めましょう。
Tradeview (トレードビュー) の口座開設・登録の際に注意すること
Tradeviewの口座開設・登録の際に注意することは以下の通りです。
- ロスカット水準が高いため資金管理には注意が必要
- 最低入金額が10万円
それぞれ解説します。
ロスカット水準が高いため資金管理には注意が必要
Tradeviewはロスカット水準が高いため、国内業者と同じレベルの資金管理が求められます。
ILCアカウントは初回入金が高額で最低でも1,000ドルが必要です。
さらに証拠金維持率100%でロスカットが発動するため、常に多くの余剰金を口座に入れておくなどの対応をしなければなりません。
最低入金額が10万円
TradeviewのILC口座は、最低入金額が10万円、最低取引枚数が1万通貨に設定されています。
Tradeviewは海外FX中級者以上向けのブローカーなので、少額や小ロットで取引したいという人にはあまり向いていません。
Tradeview (トレードビュー) の口座開設・登録をおすすめする理由
- ILC口座はスプレッドが非常に狭い
- ECN取引に特化したcTraderとの相性が良くスキャルピングにも最適
ILC口座はスプレッドが非常に狭い
Tradeviewにはスタンダード口座とILC口座の2種類の口座タイプがあります。
スタンダード口座の方がとっつきやすいイメージがありますが、おすすめなのは海外FX業界でもスプレッドの狭さが際立つILC口座です。
スタンダード口座には、平均スプレッド1.9pipsと広いというデメリットがある一方で、ILC口座のスプレッドはTitanFXの倍ほど狭く、国内FXブローカーと比較しても全く劣っていません。
ECN取引に特化したcTraderとの相性が良くスキャルピングにも最適
ILCアカウントはもともとはECN取引のために開発されたcTraderと非常に相性が良いです。
cTraderはスマートフォンやタブレットにも対応していたり、ワンクリックで成行、途転、一括決済注文が可能であったりするという特徴があります。
またグラフィカルなインターフェースと操作のしやすさに加えて、標準で板情報を見ることができるため、プロのトレーダーと同じ情報量での取引ができます。
中にはcTraderはMT4/MT5を超えたと評価する人もいるほどです。
ただし、cTraderとMT4/MT5の自動売買プログラムには互換性はないため注意が必要です。
もし必要な場合は専用ツールを利用して、自動売買プログラムの言語を変更するようにしましょう。
cTraderを利用できる大手海外業者にはAXIORYなどがあります。
Tradeview (トレードビュー) の口座開設・登録に関するよくある質問
スマートフォンだけでも口座開設はできますか?
Tradeviewの口座開設は、スマートフォンのみでも可能です。
ただしMT5やVikingなど、一部モバイル対応していないプラットフォームもあるのでご注意ください。
口座維持費はかかりますか?
6ヶ月間取引がされていない状態の口座からは、毎月50ドルの口座維持手数料が徴収されます。
口座維持手数料が発生してしまった場合、もう一度「取引」もしくは「入金」を行ったのち、サポートに問い合わせることで手数料は返還されます。
口座はいくつまで持てますか?
Tradeviewで保有できる口座は、1人につき5口座までです。
追加で口座開設を行う場合は、すでに持っている口座に入金している必要があるので注意しましょう。
またサポートにリクエストすれば5口座以上開設することも可能ですが、口座が必要な理由を聞かれる場合もあるので留意しておきましょう。
追加口座の開設方法
追加口座を開設するには、Tradeview公式サイトからの申請が必要です。
- Tradeview公式サイトの追加口座申請ページにある「追加口座を解説する」をクリックする
- 「追加申請口座申請フォーム」で必要事項を全て半角英数字で入力する
- 「送信する」をクリックする
これで追加口座申請は完了です。
なおすでに持っている口座に入金がされていない場合は追加口座を開設することはできないので注意しましょう。
マイナンバーの提出を求められることはありますか?
現時点ではマイナンバーの提出を求められることはありません。
Tradeviewでは身分証明書としてマイナンバーカードを使用することはできますが必須ではありません。
ただし出金する際に銀行側にマイナンバーの提出が必要な場合もあるので、事前に準備しておくと安心です。
職業や収入を証明する書類は必要ですか?
口座を開設する際に職業や収入の入力を求められますが、これらを証明する書類は基本的には必要ありません。
ただ職業が選択リストにないなどの特殊な事情がある場合は、職業や収入源に関する書類の提出を求められることがあります。
また入力した内容によっては「追加リスク同意書」の提出が必要なケースもあります。
「追加リスク同意書」とはなんですか?
「追加リスク同意書」とは、口座開設時に入力した個人情報がTradeviewの定めるガイドラインを満たしていない場合に提出が必要な書類のことを指します。
年間所得が250万円以下の場合や破産の経験がある場合、口座開設の最低条件を満たしていないと見なされ、「追加リスク同意書」の提出が求められる可能性があります。
上記のような場合以外でも、最低ガイドラインを満たしていないとTradeview側が判断した際は「追加リスク同意書」の提出が求められます。
提出が必要な場合は、メールでTradeviewから「追加リスク同意書」が届くので、サインをして提出作業を行いましょう。
レバレッジは変更できますか?
レバレッジの変更は可能です。
レバレッジの変更をする場合は、Tradeview公式サイトからの申請が必要です。
- Tradeview公式サイトのレバレッジ変更申請ページにある「レバレッジを変更する」をクリックする
- 「レバレッジ申請フォーム」で必要事項を全て半角英数字で入力する
- 全ての項目の入力が終わったら「送信する」をクリックする
「レバレッジ変更申請をお受け取りいたしました」と表示され、「レバレッジ変更申請の受け取りを知らせるメール」がTradeviewから送られてくれば申請は完了です。
なお持っている口座に入金がされていない場合はレバレッジを変更することはできないので注意してください。
口座間の資金移動はできますか?
以下の手順で口座間の資金移動は可能です。
- 「資金移動する」のボタンから「資金移動申請フォーム」を開く
- 「資金移動申請フォーム」で必要事項を全て半角英数字で入力する
- 全ての項目の入力が終わったら「送信する」をクリックする
これで資金移動は完了です。
電話や郵便物が届くことはありますか?
Tradeviewから電話や郵便物が届くことは滅多にありません。
ただし海外から振込があった場合などは、Tradeviewではなく銀行から確認の電話や郵便物が送られてくることがあります。
Tradeview (トレードビュー) の口座開設・登録方法まとめ
Tradeviewの口座開設・登録方法についてまとめました。
- Tradeviewは高い約定力や狭いスプレッドを誇るFX業者
- 口座ごとの特徴の比較
- Tradeviewはスキャルピングにも適している
ある程度まとまった資金を用意できる海外FX中上級者であれば、Tradeviewの質の高いトレード環境で取引を行うことができます。
この記事を通して、Tradeviewの特徴やメリット、デメリットを理解して自分の目的に合った口座を選ぶようにしましょう。