- Zoomexでかかる手数料は取引手数料とマイニング手数料、資金調達料の3種類
- Zoomexの入出金手数料は無料
- Zoomexの取引手数料は他の海外仮想通貨取引所と比較すると安い部類に入る
Zoomexは仮想通貨FXに特化したシンガポールの海外仮想通貨取引所です。レバレッジをかけてトレードするときに気になるのが手数料。
そこで本記事では、Zoomexでかかる手数料の一覧やそれぞれの料率、他の海外仮想通貨取引所との比較などを紹介していきます。
なお、Zoomexを実際に使ったトレーダーからの評判や、メリット・デメリットなどについては、下記の記事で詳しく紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
Zoomexとはどんな仮想通貨取引所? 評判やメリット・デメリット、口座開設方法、入出金方法までを解説目次
Zoomexでかかる手数料一覧
Zoomexでかかる手数料は以下の3種類です。
- 取引手数料
- マイニング手数料
- 資金調達料
入出金手数料は無料
Zoomexでは入出金手数料は無料です。
Zoomexは現物取引に対応していないため、他の海外仮想通貨取引所やウォレットから送金する必要があります。その際に入金手数料がかからないのはメリットと言えるでしょう。
なお出金手数料は無料ですが、上記で紹介したようにそれぞれの仮想通貨ごとのマイニング手数料はかかるので注意してください。
Zoomexの取引手数料
Zoomexには「インバース無期限」と「USDT無期限」の2種類の取引が存在しますが、取引手数料は変わりません。
Zoomexの取引手数料は以下のとおりです。
Zoomexの取引手数料 | |
Maker手数料 | 0.02% |
Taker手数料 | 0.06% |
Makerとは取引板にない価格で注文を出すことで、市場に流動性を作るためMakerと呼ばれます。指値注文はMaker注文になる傾向がありますが、場合によってはその限りではありません。
Takerとはすでに取引板にある価格で注文を出すことで、市場から流動性を奪うためTakerと呼ばれます。成行注文はTaker注文です。
取引手数料の計算方法
Zoomexの取引手数料は、以下の計算式で求められます。
取引手数料 = 注文価額 × 取引手数料率
注文価額は、インバース無期限とUSDT無期限でそれぞれ算出方法が異なります。
それぞれの計算方法と具体例を紹介します。
インバース無期限の取引手数料の計算方法
インバース無期限の注文価額は、以下の計算式で求められます。
注文価額 = 数量 ÷ 執行価格
「執行価格」とは、取引が成立したときの価格のことです。
例えば、1BTC = 2万ドルの成行注文で10万ドル分のビットコイン (BTC) を取引する場合の注文価額は、
注文価額 = 10万ドル ÷ 2万ドル/BTC = 5BTC
となります。この注文価額にTaker手数料率の0.06%をかけると取引手数料は、
取引手数料 = 5BTC × 0.06% = 0.003BTC
となります。
USDT無期限の取引手数料の計算方法
USDT無期限の注文価額は、以下の計算式で求められます。
注文価額 = 執行価格 × 数量
例えば、1BTC = 2万ドルの成行注文で10BTCを取引するときの注文価額は、
注文価額 = 2万ドル/BTC × 10BTC = 20万ドル
となります。この注文価額にTaker手数料率の0.06%をかけると取引手数料は、
取引手数料 = 20万ドル × 0.06% = 120ドル
となります。
Zoomexのマイニング手数料
Zoomexの出金手数料は無料ですが、出金の際にマイニング手数料は発生します。
マイニング手数料は仮想通貨の種類ごとに異なり、それぞれのマイニング手数料は下記の通りです。
Zoomexのマイニング手数料 | ||
通貨 | マイニング手数料 | 最小出金額 |
ビットコイン (BTC) | 0.0005 | 0.001 |
イーサリアム (ETH) | 0.005 | 0.02 |
イオス (EOS) | 0.1 | 0.2 |
リップル (XRP) | 0.25 | 20 |
テザー (USDT) (ERC20) | 10 | 20 |
テザー (USDT) (TRC20) | 1 | 10 |
Zoomexの資金調達料
インバース無期限とUSDT無期限には、無期限先物取引特有の「資金調達料」と呼ばれる手数料が発生します。この手数料は他の手数料と異なり、ユーザー同士がやり取りを行うものです。
ここでは、資金調達料の概要や計算方法などについて解説します。
資金調達料とは
資金調達料とは、先物価格を現物価格に固定させるための手数料です。
満期がある先物取引では、満期になると現物価格に基づいて清算されます。したがって、先物価格が現物価格からあまり大きく乖離しません。
しかし、インバース無期限やUSDT無期限のような満期がない先物取引は、そのままだと先物価格と現物価格が乖離し続けてしまいます。そこで、先物価格と現物価格の乖離から算出した資金調達料を買手または売手に課すことによって、先物価格と現物価格の乖離を防いでいるのです。
資金調達料はZoomexがユーザーから徴収するのではなく、ロングポジションを持つトレーダーとショートポジションを持つトレーダーの間でやり取りされます。具体的には、資金調達料を決める資金調達率がプラスのときとマイナスのときで、各ポジションの資金調達料の支払いと受け取りが以下のようになります。
資金調達率と各ポジションの資金調達料 | ||
資金調達率 | ロングポジション | ショートポジション |
+ | 支払う | 受け取る |
– | 受け取る | 支払う |
資金調達料は8時間毎に発生し、そのときの資金調達率によって資金調達料を支払うか受け取るかが決まります。資金調達料が発生する時間は以下のとおりです。
- 0:00
- 8:00
- 16:00
資金調達率の確認方法
自分が資金調達料を払うポジションなのか受け取るポジションなのかを確認するには、資金調達率を確認します。
資金調達率を確認するには、インバース無期限かUSDT無期限の取引画面を開いてください。すると、チャートの上部に
- 資金調達率
- 次に資金調達料が発生する時間までのカウントダウン
が表示されています。
資金調達料の計算方法
資金調達料は下記の計算式で求められます。
資金調達料 = ポジション価額 × 資金調達率
ポジション価額 = 契約数量 ÷ マーク価格
例えば、インバース無期限でBTCUSDをロングポジションかつ以下の条件で保有していたとします。
- 契約数量:10万ドル
- マーク価格:2万ドル/BTC
- ポジション:ロング
このときに資金調達率が0.01%と表示されていた場合、資金調達率がプラスかつロングポジションなので、この場合では資金調達料を支払うこととなります。
支払う資金調達料の額は、
ポジション価額 = 10万ドル ÷ 2万ドル/BTC = 5BTC
資金調達料 = 5BTC × 0.01% = 0.0005BTC
です。
Zoomexの手数料を他の海外仮想通貨取引所と比較
Zoomexの手数料が高いのか安いのかを検証するために、他の主な海外仮想通貨取引所と取引手数料を比較しました。
Zoomexと他の海外仮想通貨取引所の比較 | ||
仮想通貨取引所 | 取引手数料 | 資金調達料 |
Zoomex | Maker:0.02% / Taker:0.06% | あり |
BINANCE | Maker:〜0.02% / Taker:〜0.04% | あり |
Bybit | Maker:〜0.01% / Taker:〜0.06% | あり |
OKEx | Maker:〜0.02% / Taker:〜0.05% | あり |
KuCoin | Maker:〜0.02% / Taker:〜0.06% | あり |
MEXC | Maker:〜0.2% / Taker:〜0.2% | あり |
他の海外仮想通貨取引所と比較すると、Zoomexの取引手数料は最安ではないものの、安い部類に入っていることが分かります。取引をしていて取引手数料が高いと感じることはないでしょう。
ただし、他の海外仮想通貨取引所と比較して取引量や独自トークンの使用に応じて手数料が割引される制度がないので、その点はデメリットです。
Zoomexの手数料をおさえる方法
Zoomexの手数料は高くありませんが、それでも手数料をおさえられるのに越したことはないでしょう。
ここでは、Zoomexで手数料をおさえて取引をする方法を紹介します。
Maker注文で取引をする
Zoomexに限った話ではありませんが、Maker注文で取引をするとTaker注文で取引をするときよりも取引手数料が安くなります。Maker注文で取引するには、できるだけ指値注文を行いましょう。
ただし注意点もあります。指値注文を行っても、それが必ずしもMaker注文になるわけではない点です。自分が行った指値注文の注文価格によっては、注文が板に並ぶまでの時間でMakerがTakerに切り替わってしまうことがあります。
これを防ぐには、指値注文を行うときに「ポストオンリー」を使用して注文しましょう。ポストオンリーとは、ある指値注文がTaker注文となる場合、自動でその注文をキャンセルしてくれる機能です。ただし、Maker注文として約定するまで約定しなくなるので、即時性は犠牲となります。
ポストオンリーの使い方
ポストオンリーを使いたい場合、注文ボタンの下にある「ポストオンリー」にチェックを入れましょう。
ポストオンリーには3種類の注文方法があります。
- GTC (Good Till Cancel) :約定するか、自分でキャンセルするまで有効となる注文方法
- IOC (Immediate Or Cancel) :取引が成立した分だけの数量を約定させ、成立しなかった数量はキャンセルされる注文方法
- FOC (Fill Or Kill) :注文した全数量の取引が成立しなかった場合、キャンセルとなる注文方法
自分の取引スタイルに合った注文方法を選ぶとよいでしょう。
取引回数をおさえる
取引手数料は取引ごとにかかってきます。そのため、1日に何度も注文と決済を繰り返すような手法で取引すると、取引手数料がかさんでしまいます。
取引手数料をおさえるためには、なるべく長期でポジションを保有するとよいでしょう。
資金調達料を意識して取引する
Zoomexでは8時間ごとに資金調達料が発生します。そのときの資金調達率によって資金調達料を支払うか受け取るかが決まるので、自分が支払うポジションを保有している場合、そのポジションを閉じてしまうのもよいでしょう。
まとめて出金する
Zoomexは出金手数料は無料ですが、出金の際にマイニング手数料が発生します。
取引手数料と同様に、出金ごとにかかる手数料のため、出金手数料をおさえたい場合にはまとめて出金するようにしましょう。
手数料が半額になるキャンペーンを利用する
Zoomexは、毎週木曜日にTaker手数料が半額になるキャンペーンを実施しています。
以下の画像のようなメールが届くので、メールに記載されているボタンからクーポンを受け取りましょう。
Zoomexの手数料まとめ
- Zoomexでかかる手数料は3種類
- Zoomexの取引手数料は安い部類に入る
- 取引手数料をおさえるにはMaker注文を行う
Zoomexの取引手数料は他の海外仮想通貨取引所と比較しても安い部類に入ります。
Taker注文よりもMaker注文の取引手数料率のほうが安いので、なるべくMaker注文を行うようにしましょう。