「あー、またWi-Fiが繋がらない!」
動画が止まる、ゲームはカクつく、ページは開かない…。せっかく動画やゲームを楽しんでいるのにネットが繋がらないと、本当にイライラしますよね。
「もしかして故障?」と不安になるかもしれませんが、大丈夫!
この記事では、Wi-Fiが繋がらない時に試してみてほしい簡単なトラブルシューティング方法をステップ形式でご紹介します。
ネットが繋がらなくて困っている方は、是非一度この記事で紹介している方法を試してみてください。
まず確認!Wi-Fiが繋がらない原因を見つけよう

初めに、Wi-Fiが繋がらない原因を探してみましょう。
Wi-Fiが繋がらな時の主な原因として、ルーターやモデムの不具合、スマートフォンやパソコンなどの設定、契約しているインターネット回線の問題が考えられます。
まずは、それぞれ一つずつ確認していきながら原因を見つけましょう!
⑴ルーター・モデムをチェック
Wi-Fiが繋がらない時にまず最初に確認してほしい箇所は、ルーターとモデムの状態です。
ルーターとモデムが正常に動作していないと、どんなにデバイス側を操作してもインターネットに接続できません。
まずは落ち着いて、以下の点をチェックしてみましょう。
①電源ランプは点灯しているか?
ルーターとモデムの正面や側面にある電源ランプが、緑色や青色など正常を示す色で点灯しているか確認してください。
ランプが消えている場合は、電源ケーブルがしっかりとコンセントと機器本体に接続されているかを確認し、もし抜けていれば差し込み直しましょう。
②各ランプの色や点滅状態は正常か?
電源ランプ以外にも、「インターネット」「WAN」「Wi-Fi」「LAN」など、いくつかのランプが搭載されていると思います。
これらのランプの色や点滅状態は、機器の状態を示しています。
- 電源ランプ:点灯
- インターネット/WANランプ:点灯または安定した点滅
- Wi-Fi/無線LANランプ:点灯または点滅(接続状況による)
- LANランプ:接続しているデバイスがあるポートのみ点灯または点滅
もし、これらのランプが赤色で点灯していたり、異常な点滅をしていたりする場合は、何らかのトラブルが発生している可能性があります。
お使いのルーターやモデムの取扱説明書を確認し、ランプの状態の意味を確認してみてください。
③ケーブルはしっかり接続されているか?
ルーターとモデム、そしてモデムと壁の回線接続口を結ぶケーブル(主にLANケーブルや電話線のようなもの)が、しっかりと奥まで差し込まれているか確認してみてください。
特に、抜き差しする機会が少ないケーブルはいつの間にか緩んでいることがあります。
これらの基本的なチェックを行うだけでも、意外と簡単にWi-Fiが繋がることがあります。まずは焦らず、ルーターとモデムの状態を確認してみてください。
⑵接続デバイスをチェック
ルーターとモデムの状態に問題がなさそうなら、次は実際にインターネットに接続しようとしているデバイスの方を確認しましょう。
スマートフォンやパソコン、タブレットなど、それぞれのデバイスの設定や状態によって、Wi-Fiに接続できないことがあります。
以下の点を一つずつチェックしてみてください。
①Wi-Fi(無線LAN)はオンになっているか?
まず、接続したいデバイスのWi-Fi機能がオンになっているかを確認しましょう。
各デバイスの確認方法は以下の通りです。
スマートフォン・タブレットの場合
画面上部からスワイプダウンして表示されるクイック設定パネルや、設定アプリ内の「Wi-Fi」項目がオンになっているか確認しましょう。
誤ってオフになっている場合があるので、もう一度オンにしてみましょう。
パソコンの場合
画面右下のネットワークアイコンをクリックするか、設定アプリ内の「ネットワークとインターネット」から「Wi-Fi」がオンになっているか確認できます。
②機内モードになっていないか?
飛行機に乗る際に設定する機内モードはWi-Fiを含むすべての無線通信を遮断するため、機内モードがオンになっているとWi-Fiに接続できません。
もしも機内モードがオンなっていた場合はオフにしましょう。
機内モードの確認方法は以下の通りです。
スマートフォン・タブレットの場合
クイック設定パネルや設定アプリで機内モードがオフになっているか確認できます。
飛行機のマークが表示されている場合はオンになっている可能性があります。
パソコンの場合
通知領域のネットワークアイコンをクリックすると、機内モードのオン/オフを確認できる場合があります。
設定アプリ内の「ネットワークとインターネット」にも項目があります。
③他のWi-Fiネットワークに誤って接続していないか?
自宅のWi-Fiとは別の、近所のWi-Fiスポットや過去に接続したことのある別のネットワークに誤って接続しようとしている場合があります。
まず、Wi-Fi設定画面を開き、接続しようとしているSSID(ネットワーク名)が自宅のものと一致しているか確認してください。
もしも別のネットワークに接続しようとしている場合は、一度その接続を解除し、正しいSSIDを選択してパスワードを入力し直しましょう。
④一時的な不具合の可能性あり(Wi-Fiをオフ→オンを試す)
上記の設定がきちんとできている場合でも、デバイス側の一時的な不具合でWi-Fiに接続できないことがあります。
そんな時は、一度Wi-Fi機能をオフにして、数秒待ってから再度オンにしてみることで改善する場合がありますよ。これは、デバイスがネットワーク接続を再認識するための簡単なリフレッシュ操作です。
これらのデバイス側のチェックを行うことで、簡単にWi-Fi接続の問題が解決することがあります。
⑶契約回線の状況をチェック
ルーターやモデム、接続デバイスに問題が見つからない場合は、次に疑うべきは契約しているインターネット回線そのものの状況です。
稀に、プロバイダ側のシステムトラブルやメンテナンスによって一時的にインターネットが利用できなくなることがあります。
契約回線の状況は以下の方法で確認できます。
①プロバイダの公式サイトを確認する
契約しているインターネットプロバイダ(例:NTT光、KDDI、So-netなど)の公式サイトに行き、「障害情報」「メンテナンス情報」「お知らせ」といった項目を探してみましょう。
- お住まいの地域で通信障害が発生していないか
- 近日中にメンテナンスの予定がないか(メンテナンス中は一時的に接続が不安定になることがあります)
- 過去に同様のトラブルが発生していないか(FAQなどで情報が公開されている場合があります)
多くのプロバイダは、障害やメンテナンスの情報を公式サイトのトップページやサポートページで告知しています。もし、上記の状況が告知されていれば、復旧を待ちましょう。
②プロバイダのSNSアカウントを確認する
プロバイダがXなどのSNSでリアルタイムに情報を発信している場合があります。
公式サイトと合わせて、プロバイダの公式アカウントをチェックしてみるのもおすすめです。
③プロバイダのサポートセンターに問い合わせる
公式サイトやSNSで情報が見つからない場合や状況がよく分からない場合は、直接プロバイダのサポートセンターに電話やメールで問い合わせてみるのもよいでしょう。
- 契約者名義
- 契約IDまたはお客様番号
- 発生している具体的な状況(いつから繋がらないか、どのような症状かなど)
サポートセンターに問い合わせることで、回線状況についてや考えられる原因と対処法についてアドバイスをもらえることがありますよ。
【ステップ別】今すぐ試せる簡単トラブルシューティング

上記のチェックで特に問題が見当たらなかった場合は、いよいよ具体的なトラブルシューティングを試してみましょう!
ステップ⒈基本の再起動
まず最初に試してみてほしい方法は、再起動です。
パソコンやスマートフォンで不具合が起きた時に再起動を行うことがあると思います。
インターネットの接続機器であるルーターとモデムも、一時的なシステムのエラーや不具合が原因で正常に動作しなくなることがあります。再起動を行うことでこれらの機器の状態がリフレッシュされ、Wi-Fiの接続問題があっという間に解決することがありますよ。
具体的な手順は以下の通りです。
ルーターの背面または側面にある電源ケーブルをコンセントから抜きます。
電源ボタンがある場合は、それを押して電源を切ってください。
ルーターと同様に、モデムの電源ケーブルをコンセントから抜きます。
こちらも電源ボタンがあれば、それを押して電源を切ってください。
電源を切った後、焦ってすぐに電源を入れ直さないでください!
機器内部に残っている電気を完全に放電させるために、最低でも2~3分は待ちましょう。
この待ち時間が、再起動の効果を高めるためにとても重要です。
まず、モデムの電源ケーブルをコンセントに差し込みます。
電源ランプが点灯し、インターネット接続を示すランプ(例:「インターネット」「WAN」)が安定するまで待ちます。大体、1~2分程度かかります。
モデムのランプが安定したら、ルーターの電源ケーブルをコンセントに差し込みます。
電源ランプが点灯し、Wi-Fi(無線LAN)を示すランプが点灯または点滅するまで待ちます。こちらも、接続が安定するまで少し時間がかかることがあります。
ルーターとモデムの再起動が完了したら、Wi-Fiに接続しようとしているスマートフォンやパソコンなどのデバイスも再起動してみましょう。
上記の方法で、デバイス側の一時的なネットワーク設定の不具合が解消される可能性がありますよ!
なぜ再起動が有効なの?
ルーターやモデムは小さなコンピュータのようなものなので、長時間稼働していると一時的なエラーや不要なデータが蓄積し、動作が不安定になることがあります。
再起動は、これらの機器をリフレッシュし正常な状態に戻すための最も基本的な対処法です。
なので、Wi-Fiが繋がらない時は、まずは「再起動」を試してみてください!
ステップ⒉Wi-Fi(無線LAN)の再接続
ルーターとモデムの再起動を試してもWi-Fiが繋がらない場合は、デバイス側の一時的な接続情報のエラーや誤ったネットワーク設定が原因で接続がうまくいかないことがあるので、接続デバイスでのWi-Fi(無線LAN)の再接続を試してみてください。
ご自身のお使いのデバイスに合わせて以下の操作を行ってみてください。
スマートフォン・タブレットの場合
- Wi-Fiをオフにする
画面上部からスワイプダウンして表示されるクイック設定パネルや、設定アプリ内の「Wi-Fi」項目をタップしてオフにする。 - 数秒待つ
10秒ほど待つ。 - Wi-Fiをオンにする
再度「Wi-Fi」項目をタップしてオンにする。 - ネットワークを選択する
利用したいWi-Fiネットワーク(自宅のSSID)をリストから選択する。 - パスワードを入力する
パスワードを求められた場合は、パスワードを入力する。 - 接続を試す
「接続」ボタンなどをタップして、インターネットに接続できるか確認する。
パソコン(Windows)の場合
- Wi-Fiを切断する
画面右下のネットワークアイコンをクリックし、接続しているWi-Fiネットワークの名前の上で右クリックして「切断」を選択する。 - 数秒待つ
しばらく待つ。 - Wi-Fiをオンにする
再度ネットワークアイコンをクリックし、「Wi-Fi」がオンになっていることを確認する。もしオフになっていたらオンにする。 - ネットワークを選択する
利用したいWi-Fiネットワーク(自宅のSSID)をリストから選択し、「接続」をクリックする。 - パスワードを入力する
パスワードを求められた場合は、パスワードを入力する。 - 接続を試す
インターネットブラウザを開き、Webサイトが表示されるか確認する。
パソコン(Mac)の場合
- Wi-Fiをオフにする
画面右上のWi-Fiアイコンをクリックし、「Wi-Fiを切にする」を選択する。 - 数秒待つ
しばらく待つ。 - Wi-Fiをオンにする
再度Wi-Fiアイコンをクリックし、「Wi-Fiを入にする」を選択する。 - ネットワークを選択する
利用したいWi-Fiネットワーク(自宅のSSID)をリストから選択する。 - パスワードを入力する
パスワードを求められた場合は、パスワードを入力する。 - 接続を試す
インターネットブラウザを開き、Webサイトが表示されるか確認する。
ステップ⒊接続パスワードの確認・再設定
ルーターとモデムの再起動、そしてスマートフォンやパソコンのWi-Fiの再接続を試してもまだ繋がらない場合は、ルーターの設定変更などによってパスワードが変わっている可能性も考えられので、次はWi-Fi(無線LAN)の接続パスワードを確認しましょう。
接続パスワードの確認と再設定の方法は以下の手順でできます。
①ルーター本体に記載されているパスワードを確認する
多くのルーターには、SSID(ネットワーク名)と初期設定のパスワード(暗号化キー、ネットワークキーなどと表記されている場合もあります)が記載されたシールが貼られています。
通常はルーターの底面や側面、背面などに貼られていることが多いので、探してみてください。
もし、デバイス側でパスワード入力画面が表示されている場合は、このルーター本体に記載されたパスワードを入力し直してみてください。
②以前保存したパスワードを削除して再入力する(デバイス側)
以前入力したパスワードが誤っている場合は、再接続を試みてもうまくいかないことがあります。
一度、デバイスに保存されているWi-Fiネットワークの情報を削除し、改めてパスワードを入力してみましょう。
スマートフォン・タブレットの場合
- 設定アプリを開き、「Wi-Fi」を選択する。
- 接続しようとしているネットワーク(自宅のSSID)の名前を長押しするか、横にある「i」マーク(iOSの場合)や歯車マーク(Androidの場合)をタップする。
- 「削除」「ネットワークを削除」「接続解除」などの項目を選択し、ネットワーク情報を削除する。
- 再度、同じネットワークを選択し、ルーター本体に記載されているパスワードを入力して接続を試してみる。
パソコン(Windows)の場合
- 画面右下のネットワークアイコンをクリックする。
- 接続しようとしているネットワークの名前の上で右クリックし、「プロパティ」を選択する。
- 「セキュリティ」タブを開き、「パスワードを表示する」にチェックを入れると現在保存されているパスワードを確認できます。
もし間違っているようなら、一旦ネットワークから切断する(右クリックして「切断」)。 - 再度、同じネットワークを選択し、正しいパスワードを入力して接続を試す。
パソコン(Mac)の場合
- 画面右上のWi-Fiアイコンをクリックし、「ネットワーク環境設定を開く…」を選択する。
- 左側のリストから「Wi-Fi」を選択し、「詳細…」をクリックする。
- 「Wi-Fi」タブ内の接続したことのあるネットワーク一覧から、自宅のネットワークを選択し、「-」ボタンをクリックして削除する。
- 「適用」をクリックして設定を保存する。
- 再度、Wi-Fiアイコンをクリックし、自宅のネットワークを選択して正しいパスワードを入力する。
③【上級者向け】ルーターの設定画面からパスワードを確認・変更する
もし、ルーター本体にパスワードの記載がない場合や、以前にパスワードを変更した覚えがある場合は、ルーターの設定画面にアクセスしてパスワードを確認または再設定する必要があります。
- Webブラウザのアドレスバーに、ルーターのIPアドレス(ルーターの取扱説明書に記載されています)を入力してEnterキーを押します。
- ユーザー名とパスワードの入力を求められます(初期設定のユーザー名とパスワードはルーターの取扱説明書に記載されています)。
- 設定画面内で「無線LAN設定」「Wi-Fi設定」「セキュリティ」などの項目を探すと、SSIDやパスワード(暗号化キー)が表示されているはずです。
- パスワードを変更する場合は、該当の項目で新しいパスワードを入力し、「適用」「保存」などのボタンをクリックします。
注意点
ルーターの設定画面へのアクセスは、誤った設定を行うとインターネットに接続できなくなる可能性があるため、慎重に行ってください。うまくできる自信がない場合は、メーカーのサポートに問い合わせることを推奨します。
ステップ⒋接続周波数の切り替え(2.4GHzと5GHz)
最近のWi-Fiルーターは、「2.4GHz」と「5GHz」という2つの異なる周波数帯を利用できます。
「2.4GHz」と「5GHz」にはそれぞれ特徴があり、接続状況によっては一方の周波数帯では繋がりにくいけれど、もう一方ではスムーズに繋がるということがあります。
まずは、それぞれの周波数帯の特徴を簡単にご紹介しますね。
- 2.4GHz帯
-
- 長所:広範囲に電波が届きやすく、壁や床などの障害物にも比較的強いという特徴があります。
- 短所:他の家電製品(電子レンジ、Bluetooth機器など)も同じ周波数帯を使用しているため、電波干渉を受けやすく、通信速度が安定しにくい場合があります。
- 5GHz帯
-
- 長所:電波干渉を受けにくく、高速で安定した通信が可能です。
- 短所:障害物に弱く、2.4GHz帯に比べて電波の届く範囲が狭い傾向があります。
Wi-Fiが繋がらない場合は、現在接続している周波数帯とは別の周波数帯に切り替えてみることで接続が改善することがあります。
切り替えの一般的な手順は以下の通りです。
スマートフォン・タブレットの場合
- 設定アプリを開き、「Wi-Fi」を選択する。
- 利用可能なWi-Fiネットワークの一覧に、同じネットワーク名で末尾に「-a」や「-5G」などと表示されたもの(5GHz帯のネットワーク)と、何も表示がないもの(2.4GHz帯のネットワーク)があるか確認する。
- 現在接続しているネットワークとは異なる周波数帯のネットワークを選択し、パスワードを入力して接続する。
パソコン(Windows)の場合
- 画面右下のネットワークアイコンをクリックする。
- 利用可能なWi-Fiネットワークの一覧に、同じネットワーク名で「5GHz」や「-a」などの表示があるか確認する。
- 現在接続しているネットワークとは異なる周波数帯のネットワークを選択し、「接続」をクリックしてパスワードを入力する。
パソコン(Mac)の場合
- 画面右上のWi-Fiアイコンをクリックする。
- 利用可能なWi-Fiネットワークの一覧に、同じネットワーク名で「5 GHz」などの表示があるか確認する。
- 現在接続しているネットワークとは異なる周波数帯のネットワークを選択し、パスワードを入力して接続する。
試してみる際のポイントとしては、もし現在2.4GHz帯に接続していた場合は、5GHz帯に切り替えてみてください。特に、ルーターの近くにいるのに速度が出ない場合や、接続が不安定な場合に有効なことがあります。
逆に、ルーターから離れた場所で接続が不安定な場合は、2.4GHz帯に切り替えてみてください。
接続する周波数帯を切り替えるだけで意外と簡単にWi-Fiが繋がりやすくなることがあるので、是非一度試してみてください。
ステップ⒌デバイスをルーターに近づける
電波は、距離が離れるほど、また壁や家具などの障害物が多いほどだんだんと減弱することがあります。
「今まで繋がっていたのに、急に繋がりにくくなった」という場合でも、単にルーターとデバイスの距離が離れてしまったり、間に障害物が増えたことが原因かもしれません。
特に、以下のような状況に当てはまる場合は、デバイスをルーターに近づけてみてください。
- ルーターから離れた部屋に移動してから繋がりにくくなった
- ルーターとデバイスの間に、金属製の棚や厚い壁など、電波を通しにくい障害物ができた
- 引っ越しをして、ルーターの設置場所が変わった
具体的な対応策としては、デバイスを持ってルーターの近くに移動してみてください。 同じ部屋の中であれば、数メートル近づくだけでも電波状況が改善することがあります。
また、ルーターとデバイスの間に障害物がある場合は、障害物を取り除く、または避けるように移動してみてください。
ルーターの設置場所を変えてみるのもおすすめです。できるだけ部屋の中心に近い、見通しの良い高い場所に設置すると電波が広がりやすくなりますよ!
それでも繋がらない…!もう少し詳しいトラブルシューティング

ここまでご紹介した方法を試しても、まだWi-Fiが繋がらない…。そんな時は、もう少し掘り下げて原因を探る必要があるかもしれません。
少しだけ専門的な内容になりますが、一つずつ確認していくことで解決の糸口が見つかるかもしれないので、諦めずに以下の項目をチェックしてみてください。
ルーターの設定を確認する
基本的なトラブルシューティングを試しても改善しない場合は、ルーター本体の詳細な設定に原因があるかもしれません。
普段あまり触ることはないかもしれませんが、設定を見直すことでトラブルが解決するかもしれませんよ。
チェック①ファームウェアのアップデートを確認する
ルーターのファームウェアとは、ルーターを制御するためのソフトウェアのことです。
メーカーは定期的にバグの修正やセキュリティの強化、パフォーマンスの向上などを目的としたアップデートを公開しています。
古いファームウェアを使っていると、動作が不安定になり、Wi-Fiが繋がりにくくなることがあります。
ルーターのファームウェアの確認方法は以下の通りです。
- ルーターの設定画面にアクセスし、「ファームウェアアップデート」「システムアップデート」などの項目を探す。
- 最新のファームウェアが利用可能かどうかを確認し、利用可能であればアップデートを実行する。
アップデート時の注意点
アップデート中にルーターの電源を切ると故障の原因になるため、絶対にルーターの電源を切らないでください。
チェック②IPアドレスの競合を確認する
ネットワーク上の各デバイスには、それぞれ異なるIPアドレスが割り振られます。
もし、複数のデバイスに同じIPアドレスが割り振られてしまうと(IPアドレスの競合)、正常に通信ができなくなることがあります。
各デバイスの確認方法は以下の通りです。
Windowsの場合
- 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してEnterキーを押す。
- コマンドプロンプトで「ipconfig /all」と入力してEnterキーを押す。
- 表示された情報の中から、「IPv4アドレス」を確認し、複数のデバイスで同じIPアドレスが表示されていないかをチェックする。
Macの場合
- 「システム環境設定」を開き、「ネットワーク」を選択する。
- 現在接続しているWi-Fiのインターフェースを選択し、「詳細…」をクリックする。
- 「TCP/IP」タブを開き、「IPv4アドレス」を確認する。
チェック③DHCP設定を確認する
DHCPとはDynamic Host Configuration Protocolの略で、ネットワークに接続されたデバイスに自動的にIPアドレスなどの必要な情報を割り振る機能のことです。
この設定が正しく機能していないとデバイスがIPアドレスを取得できず、インターネットに接続できなくなることがあります。
DHCPの確認方法は以下の通りです。
Windowsの場合
- コマンドプロンプトを開く
Windowsキー + Rキーを押し、「cmd」と入力してEnterキーを押す。 - コマンドを実行する
ipconfig /all
と入力してEnterキーを押す。 - 確認する項目
・IPv4 アドレス:正常なIPアドレス(192.168.x.x
や10.x.x.x
など、ネットワーク環境によって異なります)が割り当てられているか確認しましょう。169.254.x.x
や0.0.0.0
であれば、DHCPサーバーから取得できていません。
・DHCP 有効:「はい」になっているか確認してください。「いいえ」になっている場合は、手動でIPアドレスが設定されている可能性があります。
・DHCP サーバー:DHCPサーバーのIPアドレスが表示されているか確認しましょう。表示されていない場合は、DHCPサーバーと通信できていない可能性があります。
・「リース取得日」と「リース有効期限」:現在日時がリース有効期限内であることを確認しましょう。期限切れの場合は、IPアドレスを再取得する必要があります。
Macの場合
- システム環境設定を開く
画面左上のAppleメニューから「システム環境設定」を選択する。 - ネットワーク設定を開く
「ネットワーク」をクリックする。 - 接続状況を確認する
左側のリストから現在接続しているネットワークインターフェースを選択する。 - 詳細設定を確認する
右下の「詳細…」ボタンをクリックする。 - TCP/IPタブを開く
上部のタブから「TCP/IP」を選択する。 - 確認する項目
・IPv4の設定:「DHCPサーバを参照」になっていることを確認しましょう。
・IPアドレス:正常なIPアドレスが割り当てられているか確認てください。169.254.x.x
で始まる場合は、DHCPサーバーから取得できていません。
・ルーター:DHCPサーバーのIPアドレスが表示されていることがあります。
・DHCPリース:「リースを取得」ボタンが表示されている場合は、リースが切れている可能性があります。
チェック④無線チャンネルを変更してみる
Wi-Fiは、複数のチャンネル(電波の通り道)を使用して通信しています。
周囲のWi-Fiルーターや電子機器が同じチャンネルを使用している場合、電波干渉が発生し、通信が不安定になることがあります。
確認の仕方は、ルーターの設定画面の「無線LAN設定」で、現在使用しているチャンネルを確認し、別のチャンネルに変更してみてください。
特に「自動」設定になっている場合は、手動でいくつかのチャンネルを試してみるのがおすすめです。2.4GHz帯であれば1, 6, 11チャンネルなどが比較的干渉が少ないと言われています。
有線接続の場合はLANケーブルを確認する
Wi-Fi接続ではなく、LANケーブルでパソコンなどをルーターやモデムに直接接続しているのにインターネットが繋がらない場合は、LANケーブル自体に問題がある可能性があります。
Wi-Fiのトラブルシューティングとは少し異なりますが、有線接続もインターネットを利用するための重要な手段の一つです。
以下の点をチェックしてみてください。
チェック①LANケーブルの接続状況を確認する
まず、LANケーブルがパソコンとルーターまたはモデムのそれぞれのポートにしっかりと奥まで差し込まれているかを確認してください。「カチッ」という音がするまで、確実に差し込むのがポイントです。
LANケーブルの確認時のチェックポイント
- ケーブルが途中で抜けていないか
- コネクタ部分に緩みがないか
- 複数のLANポートがある場合は、正しいポートに接続されているか(通常は「LAN」と表示されています)。モデムに直接接続する場合は、「WAN」ポートではないLANポートに接続する
チェック②LANケーブルの断線や損傷を確認する
LANケーブルが損傷していると正常な通信ができません。
ケーブルに以下のような異常がないか目視で確認してみましょう。
- ケーブルが極端に曲がっていたり、折れ曲がっていたりしないか
- ケーブルの被覆が破れていたり、内部の線が露出していたりしないか
- コネクタ部分が破損していないか(ピンが折れているなど)
- ペットなどがケーブルを噛んでいないか
もしも明らかな損傷があった場合は、新しいLANケーブルに交換することをおすすめします。
チェック③別のLANケーブルで試してみる
見た目に異常がなくても、内部で断線している可能性もあるため、もし予備のLANケーブルがある場合はそれを使って接続を試してみてください。
これでインターネットが繋がった場合は、元のLANケーブルに問題があったと考えられます。
チェック④ルーターやモデムのLANポートを確認する
稀にですが、ルーターやモデムのLANポート自体が故障している場合があります。もし、複数のLANポートがある場合は、別のポートにLANケーブルを接続してみてください。
もし、Wi-Fiではなく有線接続でトラブルが発生している場合は、まずはLANケーブルの状態を確認してみましょう。
【最終手段】専門家に相談する

ここまで様々なトラブルシューティングを試してみてもWi-Fiが繋がらない場合は、残念ながらご自身で解決するのは難しいかもしれません。
その際は、最終手段として専門家の力を借りるのがおすすめです。
以下のような状況に当てはまる場合は、専門家への相談を考えましょう。
- 色々な方法を試したが、全く改善しない
- ルーターやモデムのランプの状態が明らかに異常を示している(取扱説明書を見ても原因が特定できない)
- ネットワークの設定に関する専門知識がなく、自分で設定を変更することに不安がある
- 時間をかけて自分で解決するよりも、早く快適なインターネット環境を取り戻したい
相談先の候補としては、契約しているインターネット回線事業者(プロバイダ)のサポートセンターやルーターやモデムのメーカーサポート、家電量販店やPC専門店などのサポートサービスなどがあります。
パソコンに関連するトラブルを解決するサービスを行っている会社に相談するのもおすすめです。

相談をスムーズに行うためには、相談する前に以下のことを準備しておきましょう。
- 具体的なトラブルの症状
いつから繋がらないのか、どのような状況で繋がらないのか(特定のデバイスだけか、時間帯によるのかなど)。 - 試したトラブルシューティング
これまでに行った再起動や設定変更などの内容を伝えられるようにしておきましょう。 - 利用している機器の情報
ルーター、モデムのメーカー名、型番などを控えておくとスムーズに状況を伝えられます。 - 契約情報
インターネット回線の契約プロバイダ名、契約プランなどが分かると、より的確なサポートを受けられる可能性があります。
時間や手間を考慮して、最終的な解決策として検討してみてください。
まとめ
今回は、Wi-Fiが繋がらない時の対処法として、今すぐ試せる簡単なトラブルシューティング方法をご紹介しました。
基本の再起動からWi-Fiの再接続、パスワードの確認、周波数の切り替え、デバイスの位置調整まで、一つずつ試すことでWi-Fiが繋がるようになるかもしれません。
もし色々試してみても繋がらない場合は、最終手段として専門家への相談も検討しましょう!
早く、快適なインターネット環境を取り戻せますように。
